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風速30mとはどの位

風速30mとはどのくらい?その風害と事前対策を検証!


台風や発達した低気圧の接近に伴い吹くことのある風速30mの風。気象用語では「猛烈な風」と表現されます。このレベルになると風による被害も懸念されます。


例を挙げると、固定されていないプレハブ小屋が倒れる。建物の外装材や、屋根のトタンや瓦が剥がれたり飛ばされたりします。ビニールハウスが潰される被害が出るのもこの風速からです。


フェスや花火などの野外イベントは全て中止となります。そもそも交通機関が運休となり高速道路も通行止めとなる風速ですので現地にたどり着けなくなります。


そんな風速30mにより起こる「風害」や対策、公共の交通機関に及ぼす影響を調べてみました。


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風速30mの体感を分かり易く時速で解説

気象用語で風速30mは「猛烈な風」と表現され、ビューフォト風力では「暴風」と呼ばれ風力11(28.5~32.6m/s)にあたります。感覚的には災害急の強風という印象です。


ビューフォート風力の表現では陸上ではめったに起こらない。広い範囲の被害を伴う。、海上では山のような大波。海面は白い泡ですっかり覆われる。波頭は風に吹き飛ばされて水煙となり、視界は悪くなる。とあります。


気象予報などで報じられる風速は、実際には地上約10メートルの高さにおける10分間の平均風速を計測し単位は(m/s)を使います。例えば風速30mを分かり易く時速に換算すると以下の計算になります。


30(m/s)× 60(秒)×60(分)=108000(m)。時速108kmにあたります。風に向かっていては呼吸も苦しいという感じですね。


つまり風速30mとは体感的には時速108kmで走る車の窓から顔を出して当たる風の感じです。


ちなみにこれは平均風速の話で、風は一定に吹いているわけではなく瞬間的に2倍ほどの60mの突風が吹くことも珍しくないことを覚えておきましょう。


多くの場合は台風の接近で風が強まることが一般的であり合わせて強い雨も伴う場合もあります。この動画は風速30mで1時間50mmの雨を伴なった場合の実験映像です。とても外出する気にはなれません。


風速30mでの野外アクティビティーは?

その気になるかどうかという事もありますが、もちろん野外でのアクティビティーは不可能です。高速道路や一部一般道、公共の交通機関も運転見合わせに入る風速ですので現地にたどり着くこと自体が難しいでしょう。

            
アクティビティー 可能度 影響
キャンプ × キャンプ場自体が閉鎖している可能性があります。
登山 × 平地で30mの予報が出ていれば山では50m~60mの可能性もあり遭難の危険性があります。
自転車 × この風速ではまともに走れず転倒の危険があります。
ランニング × 快適に走れるのは風速4m/sまでで10m/sが限界点。これ以上はまともに走れません。
短距離走 × 競技会であれば中止されますし競技場自体が閉鎖されます。
走り幅跳び × 競技会であれば中止されますし競技場自体が閉鎖されます。
野球 × プロ野球であれば中止、草野球でも野外では無理でしょう。
サッカー × 風に対する中止規定は無く観客に危険が及ばない状況であれば、どんな天候でも行われるがスタジアムに向う交通機関に影響が出ると中止になります。
ゴルフ × 競技ゴルフの場合、天候による競技中断や中止に明確な基準はないが、グリーン上のボールが風で勝手に転がったりティーアップしたボールが落ちるなどの状況は中止となる。
アーチェリー × 風に対しての明確な決まりはないが、的が倒れるなど審判が危険と判断した場合は中止。またアーチェリーの弓は金属またはカーボン製なので、雷が鳴った場合は必ず中断となる。
テニス × 強風による中止基準は特にないが、8m/s位がリミット。
スポーツカイト × 一般的な中風用のカイトでは風速3m/s~風速6m/s位で行うのが安全。30mは論外。
釣り × 磯、船とも海がシケているので海に近づく事自体が危険です。
ウインドサーフィン × 海が大シケとなる為、海に近づく事自体が危険。
サーフィン × 波の面に影響が出始める風速5m/sがリミット。それ以上の風速で海に入るのは危険。
SUP × 風に流される風速5m/sがリミット。30m/sは論外。
スキー・スノーボード × ゴンドラ、リフトとも運休になるので不可。

風速30mによる公共交通機関への影響

高速道路などは風速20mから通行止めとなることが多く、風速30mでは高速バスや路面バスも運休となる風速です。JRの場合は風速20mから速度制限に入り25mを越えると運休になります。


自家用車の運転は可能ではありますが風の影響の大きなワンボックスなどは横転の危険性があります。また普通乗用でも看板やトタン、瓦などの飛散物が飛んでくる可能性もあり危険です。運転は控えるべきとい言えます。


船舶の場合は波高や視界も影響してきますが風速30mではほぼ運休となります。航空機の場合はそれぞれの航空会社で、基準となるマニュアルが存在しているようですが、欠航する基準についてはオープンになっていません。


欠航の原因には風向、滑走路の状態なども影響しますが、風速に関しては横風は13mで向かい風は25mまでと言われていますので離発着する空港の風速が30mでは欠航の可能性が大きいと言えます。


以下に風速30m時の一般交通機関への影響をまとめてみましたが、ほぼ運休となります。

     
交通機関 影響
JR 20~25m/sで速度規制。25m/s以上で運休。
旅客機 風向や滑走路の路面状態にもよるが離発着する空港の風速が30mでは欠航。
フェリー 各社、規定により違うが東京湾フェリーの場合、 金谷、久里浜両港が風速18m/s、波高1.2m、視程500m以下となった場合は運休となる。
路線バス 風速20m/sでおおむね運休。
高速バス高速道路が通行止めとなる風速20m/sで運休。
モノレール 各社規定によるが、おおむね風速20m/sを越えると運休となる。
ロープウエイ 各社規定によるが、おおむね風速15m/sで運休となる場合が多い。
スキー場のリフト 各社規定によるが、ペアリフトは18m/s、ゴンドラは15m/sで運休となる。
高速道路 風速10mから15mで速度規制が入り、(法定速度100km/hのところなら50から80km/hに)、20m/s~25m/s以上で通行止めになる。

風速30mで建造物などに起こる被害

風速30mとなるともはや災害レベルで、外出はもとより場所によっては屋内でも100%安全とは言えない状況です。そんな時に起こりえる建造物には以下のような風害が起こりえます。台風の接近などによりこのような強風の予報が出た場合には早めに対策を考えておきましょう。


・古い家屋は外装材が剥がれはじめる。自転車置き場のヒサシが変形、破損する。


・風を受けやすい看板が落下、飛散する。


・屋根瓦・トタン・屋根葺材が飛散し始める。


・固定されていないプレハブ小屋が風圧で移動、転倒する。


・農業用ビニールハウスのフィルム(被覆材)が広範囲に破れる。


・電線が切れたり、電柱が倒れ広い範囲で停電となる。


強風・暴風で起きる被害に対する事前対策

人的被害を生じるほどの強風は、平地の場合は前触れもなく突然吹き始めることはありません。基本的には台風や低気圧などに伴って発生します。この場合、事前に「強風注意報」や「暴風警報」が発表されますので、その場合の事前に出来る対策をまとめてみました。


・屋外に置いてある物は出来るだけ室内にしまうか固定する

強風が吹くと、屋外に置いてある物、植木鉢やプランター、ガーデニング用品、自転車や子供のオモチャなど、色々な物が飛ばされる可能性があります。台風や強風の警報が出ているときは、このような物を出来るだけ屋内に入れましょう。大型の物は重しやロープで固定するなどの対応が必要です。


・窓ガラスは飛散防止フィルムが有効的

かなり強い風でも、その風圧で窓ガラスが割れることは滅多にありません。飛来物から守るようにするため「飛散防止フィルム」を貼っておくといった対策が考えられます。また窓ガラスが砕けた場合に備えて、室内のカーテンやブラインドを閉めておくという対応もお勧めです。


・夜間に強風が予想される場合の対策

可能であれば雨戸やシャッターを閉め、カーテンやブラインドなどは全て閉じた状態で、窓ガラスが割れた時に備え、窓から離れた場所で寝る。停電に備えて手元にライト・軍手・靴下・靴を用意しておくなどの準備をしておきましょう。


・停電に対する準備

強風そのもので電線が切断されるケースはほとんどありませんが、風で倒れた樹木が電線を切断したことによる停電はあります。LEDライト、電池式のラジオ、スマホ用予備バッテリー、カセットガスコンロ、夏場であれば冷蔵庫内の食べ物用に予め保冷剤などを冷やしておきクーラーボックスで使うなどの対策も必要になります。


・断水に対する準備

風そのものが水道を止めることはありませんが、停電すると給水できなくなる地域の場合は断水をする場合があります。普段飲んでいる水やお茶のペットボトルを多めに買い足しておけば飲料水が確保出来ます。


生活用水やトイレ用の水は浴槽にを溜めておくと役立ちます。また大雨が降って浸水被害が発生している場合は水が流せませんので、非常用トイレの準備も必要になります。


・物通の遅れと外出の制限対策

商店への入荷が遅れたり、自身も外出ができなくなるため、買物が困難になる場合があります。食料品や生活用品の買物は早目に終わらせ、また停電や断水に備えて、そのまま食べられる食べ物も多めに買っておくとよいでしょう。


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風速30mをもたらした台風 直近の事例

日本に接近して風速30m以上の最大風速、又は瞬間最大風速をもたらした直近の台風を調べてみました。この記事を書いている2021/11現在でも3件、これが九州や沖縄などの台風の通り道ではさらに多くなります。合わせてその時のニュース映像も載せてみました。


2021/9 台風14号

海水面温度が高かったことや、風の条件が台風の発達に適していたことなどから、台風は急発達し、発生から24時間後には、中心気圧945hPa・最大風速45m/sの「非常に強い」勢力になりました。

・アジア名:チャンスー(Chanthu)

・強さ階級:強い

・中心気圧:975 hPa

・最大風速:20m(日本接近時)

・瞬間最大風速:30m(日本接近時)


メ〜テレニュースによる東海地方に接近している台風14号。18日午前6時40分頃の愛知県や三重県各地の雨や風の様子の中継録画です。

2021/8 台風10号

台風10号は8月7日の夜からオリンピック閉会式のある8月8日にかけて東日本に接近したことで記憶に新しい台風です。この影響で関東、甲信では風雨が強くなり公共の交通機関にも影響が出ました。

・アジア名:ミリネ(Mirinae)

・強さ階級://

・中心気圧:980 hPa

・最大風速:23m(日本接近時)

・瞬間最大風速:35m(日本接近時)


ANNnewsCHによる台風10号のニュース動画です。関東に最接近 強風域に入った千葉県鴨川市からの中継もあります。

2021/7 台風8号

この台風は上空に寒気を伴うなど、台風と温帯低気圧の中間的な性質を持っているため、台風の中心から離れた地域で風雨が強まりました。7月28日に予定されていたオリンピック サーフィン決勝戦と3位決定戦を前日に前倒しされるなどオリンピックにも影響が出ました。

・アジア名:ニパルタック(Nepartak)

・強さ階級://

・中心気圧:990 hPa

・最大風速:20m(日本接近時)

・瞬間最大風速:30m(日本接近時)


テレ東BIZによる台風8号の中継映像です。東北に上陸し オリンピックの競技スケジュールにも影響がでました。(2021年7月27日)


歴代風速ランキングトップ10

今回の記事のテーマは風速30mですが、国内では今までどの位の風が観測されているのか興味がわき調べてみました。以下の表の風速は気象庁の観測点で測られたものですが、富士山の山頂では瞬間最大風速90mなんて想像も出来ない風が観測されていました。


最大風速 (10分間の平均風速の最大値 各地点の観測史上1位の値を使ってランキングを作成)

        
地点 風速 起日
1 静岡県/富士山 72.5m/s 1942年4月5日
2 高知県/室戸岬 69.8m/s 1965年9月10日
3 沖縄県/宮古島 60.8m/s 1966年9月5日
4 長崎県/雲仙岳 60.0m/s 1942年8月27日
5 滋賀県/伊吹山 56.7m/s 1961年9月16日
6徳島県/剣山55.0m/s 2001年1月7日
7 沖縄県/与那国島 54.6m/s 2015年9月28日
8 沖縄県/石垣島 53.0m/s 1977年7月31日
9 鹿児島県/屋久島 50.2m/s 1964年9月24日
10 北海道/寿都 49.8m/s 1952年4月15日

瞬間最大風速 (3秒間平均風速の最大値 各地点の観測史上1位の値を使ってランキングを作成)

        
地点 風速 起日
1 静岡県/富士山 91.0m/s 1966年9月25日
2 沖縄県/宮古島 85.3m/s 1966年9月5日
3 高知県/室戸岬 84.5m/s 1961年9月16日
4 沖縄県/与那国島 81.1m/s 2015年9月28日
5 鹿児島県/名瀬 78.9m/s 1970年8月13日
6沖縄県/那覇73.6m/s 1956年9月8日
7 愛媛県/宇和島 72.3m/s 1964年9月25日
8 沖縄県/石垣島 71.0m/s 2015年8月23日
9 沖縄県/西表島 69.9m/s 2006年9月16日
10 徳島県/剣山 69.0m/s 1970年8月21日

気象庁 各種データ、資料 歴代全国ランキング参照。


風速30mとはどのくらい?その風害と事前対策を検証! まとめ

強風が予想される場合は、屋外で飛来物に当たって怪我をしたり、屋根などの修理を行っている際に突風にあおられて転落したりするケースが多くあります。強風で転倒すると大ケガにつながりやすいため、外出や作業そのものを控えるのが得策です。


屋根や窓の補強は早めに済ませ、停電や断水に備えた準備も必要です。場合によっては避難警報、勧告により避難しなければいけない事もあります。この場合も早めに行動し、間に合わない場合や、夜間は動かない方が安全な場合もあります。


風速30mとはそんな災害級の強風と言えます。テレビ、ラジオ、ネットなどで情報を集め被害を受けないか、最小限に済むような準備を早めにしておきましょう。


風速に関しましては公共交通機関への影響や野外フェスなど、さらに詳しく説明しているページがありますので参考にして頂ければ幸いです。


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