
THE NORTH ISLAND
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強い風が吹く場所と言われて想像するのが、高い山の山頂、岬の突端、島、なんかが浮かびます。
では歴代の最大風速や最大瞬間風速は、どの位の風が記録されているのだろう?
そう思い、気象庁が観測を始めてから記録されたものを歴代10位までランキングしまとめてみました。
1位を測したのはどちらも富士山の気象観測所です。
今回はその辺の情報を含め、歴代の最大風速と最大瞬間風速トップ10を以下の項目で解説しています。
目次
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気象庁が観測を始めてからということになりますが、日本国内で観測された強風の風速ランキングです。
地形的に強風の影響をまともに受ける標高の高い山の山頂付近や、海上で風を避けるもののない島で観測されたものが多くなります。
山では圧倒的に富士山、島では台風の通り道でもある沖縄県が多くなっています。
最大風速 (10分間の平均風速の最大値 各地点の観測史上1位の値を使ってランキングを作成しています。)
引用元 気象庁 各種データ、資料 歴代全国ランキング
順 地点 風速 起日 1 静岡県/富士山 72.5m/s 1942年4月5日 2 高知県/室戸岬 69.8m/s 1965年9月10日 3 沖縄県/宮古島 60.8m/s 1966年9月5日 4 長崎県/雲仙岳 60.0m/s 1942年8月27日 5 滋賀県/伊吹山 56.7m/s 1961年9月16日 6 徳島県/剣山 55.0m/s 2001年1月7日 7 沖縄県/与那国島 54.6m/s 2015年9月28日 8 沖縄県/石垣島 53.0m/s 1977年7月31日 9 鹿児島県/屋久島 50.2m/s 1964年9月24日 10 北海道/寿都 49.8m/s 1952年4月15日
風速 72.5m/s の体感ってどんな感じ?ということで時速に換算してみますと
72.5(m/s)× 60(秒)×60(分)=261000(m)
実際には出来ませんが、時速261kmで走る新幹線の窓から顔を出した時に感じる風速になります。
慎重派のアオイ
風速が20mを超えると人はまともに立っていれませんので想像を絶する風速ということになりますが、まだ市街地でないのが救いとなります。
2位の高知県/室戸岬 69.8m/s 、 は富士山で観測された最大風速と同等クラス。
3位の沖縄県/宮古島 60.8m/s を時速に換算してみると以下のようになります。
60.8(m/s)× 60(秒)×60(分)=218880(m)
これでも時速200km以上の体感となるので、これが人が住んでいる場所で起こったということが驚きです。
ちなみに世界の最大風速は1934年4月11〜12日に観測されたアメリカ合衆国ニューハンプシャー州での風速103.2m/s。
さらに太陽系で最も強い風が吹いているとして知られる海王星の風速は、実に560m/sにもなるそうです。
常識派のサトシ
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一般的に、最大瞬間風速は平均風速の1.5~2倍になると言われていますので、こういう驚きの風速になるんですね。
トップ3は、最大風速が観測された富士山、宮古島、室戸岬となっています。
瞬間最大風速 (3秒間平均風速の最大値 各地点の観測史上1位の値を使ってランキングを作成)
引用元 気象庁 各種データ、資料 歴代全国ランキング
順 地点 風速 起日 1 静岡県/富士山 91.0m/s 1966年9月25日 2 沖縄県/宮古島 85.3m/s 1966年9月5日 3 高知県/室戸岬 84.5m/s 1961年9月16日 4 沖縄県/与那国島 81.1m/s 2015年9月28日 5 鹿児島県/名瀬 78.9m/s 1970年8月13日 6 沖縄県/那覇 73.6m/s 1956年9月8日 7 愛媛県/宇和島 72.3m/s 1964年9月25日 8 沖縄県/石垣島 71.0m/s 2015年8月23日 9 沖縄県/西表島 69.9m/s 2006年9月16日 10 徳島県/剣山 69.0m/s 1970年8月21日
ちなみに富士山で観測された瞬間最大風速91.0m/sを時速に換算すると以下のよういになります。
91.0(m/s)× 60(秒)×60(分)=327600(m)
体感的には軽く300km越えとなりますので、時速327kmで飛ぶ飛行機の窓から顔を出した時に感じる風となります。
これは時速換算しても想像の外ですね。
慎重派のアオイ
最大瞬間風速って?
最大風速に加えて「瞬間最大風速」という風速があり、何が違うの?という疑問が頭をもたげます。
まず、一般的に「風速」と言われるのは、10分間の平均の風速のことを言います。
ですので、10時の平均風速は9:50~10:00までの10分間の風速を平均したもので、最大風速はその平均風速の中の最大値を言います。
一方最大瞬間風速は 0.25秒間隔で測定した風速値を3秒間で平均した値のことです。
「瞬間」とは言ってもその瞬間の風速そのものではなく、前3秒間の平均値を瞬間風速としています。
最大瞬間風速は平均風速の1.5~2倍にもなると言われているので、屋外に出かける場合はこの「最大瞬間風速」も頭の隅においておきましょう。
*「最大瞬間風速」については更に詳しく解説しているページがありますので参考にして下さい。
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91.0m/sの瞬間最大風速を観測した富士山のデータは富士山頂に気象観測所が設置されていた際の記録です。
これは1966年9月25日の台風25号によって記録されたもので、以後塗り替えられていません。
現在は廃止された富士山頂気象観測所は1936年に最高峰・剣ヶ峰に設置されました。
当初は高山気象の観測を目的に建設されたものですが、1959年の伊勢湾台風大きな被害を受けたことから、日本に接近する台風をいち早く発見すること目的として、1964年にドーム型の富士山レーダーを設置しました。
常識派のサトシ
富士山のドーム型レーダーは日本で最も高い標高を活かして、その後の台風観測に大きな役割を果たしましたが、気象衛星の発達と共に1999年にレーダー観測は廃止され、2004年には測候所も閉鎖となっています。
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僕の住んでいる北海道では勢力を保ったままの台風がめったに来ないので僕自身は風速20m/s以上の風を体感したことがありません。
ですが友人の住んでいる襟裳町では2009/10/8 に 北北東 47.2m/sという風を記録しました。
札幌近郊でも石狩辺りでは冬に30m/s近い風が吹くこともありませが、真冬のそういう日に出かけることは自殺行為なので殆どの人は外出を控えます。
しかし肌感覚として天気の変化がピーキーになってきて最大風速も強くなっている気がしています。
実は今までは気象庁が観測する地点で、風速50m/sという風速を観測されることは殆どありませんでした。
しかし近年、気象庁が平均風速の最大クラスを新たに「50m/s以上」という値を新設しました。
ということは、このクラスの風が吹くことが増えるということで、このような予報が出た場合は自身の命を守る行動をしましょう。
以下に他の強めの風速の記事をリンクしておきましたので参考にして下さい。
🔗 風速6mとはどのくらい?体感、外出、レジャーへの影響を特集!
🔗 風速7mとはどのくらい?体感、日常生活、レジャーへの影響を大特集!
🔗 風速8mとはどのくらい?体感からアクティビティの可否まで大特集!
🔗 風速9mとはどのくらい?体感から屋外レジャーの可否まで特集!
🔗 風速10mとはどのくらいの威力?自転車など日常生活への影響を解説
🔗 風速15mとはどのくらい強い?外出や交通機関、日常への影響を徹底検証
🔗 風速50mとはどのくらい?住宅が倒壊する破壊力と風害現象!
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