THE NORTH ISLAND
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風速5m程度の風が吹くことはは都市部でもそう珍しくない風速です。
日常生活に及ぼす影響もそう多くはありませんが砂埃や枯葉が舞い上がってしまう風速なので、そのような日は多少対策は必要かもしれません。
交通機関にも影響は無く自転車やバイクなども問題なく走れますが、外遊びに関しては注意が必要なものもあります。
キャンプなどではテントを張るのがちょっと難しい風速ですので風裏となる場所を探す必要があります。
バーベキューなどもテーブルの上の紙皿やコップが飛ばされる可能性があります。
釣りは出来なくはありませんが糸フケが多く出てしまったりトラブルが起きる風速でもありますので、あまり快適とは言えないかもしれません。
ですが、経験者であれば工夫しだいで対応できるコンディションとも言えます。
今回はそんな風速5mが影響する日常生活、野外レジャーについて以下の内容で解説してゆきます。
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風速5mの風を体感的に分かり易く時速に換算すると以下のようになります。
5(m/s)× 60(秒)×60(分)=18000(m) 時速18kmにあたります。
つまり風速5mとは体感的には時速約18kmで走るバイクや自転車に乗ってるときに当たる風の強さです。
体感的にはあまり強い風とは感じないかもしれません。
気象庁の採用しているビューフォート風力階級(下の表)の表現でいうところの軟風(なんぷう)となります。
風速m/s | 呼称 | 陸上の様子 | 海上の様子 |
---|---|---|---|
0~0.2 | 平穏(へいおん) | 煙はまっすぐ昇る。 | 水面は鏡のように穏やか。 |
0.3~1.5 | 至軽風(しけいふう) | 煙は風向きが分かる程度にたなびく。 | うろこのようなさざ波が立つ。 |
1.6~3.3 | 軽風(けいふう) | 顔に風を感じる。木の葉が揺れる。 | はっきりしたさざ波が立つ。 |
3.4~5.4 | 軟風(なんぷう) | 木の葉や小枝が揺れる。 | 波頭が砕ける。白波が現われ始める。 |
5.5~7.9 | 和風(わふう) | 砂埃が立ったり、小さなゴミや落ち葉が宙に舞う。 | 小さな波が立つ。白波が増える。 |
8.0~10.7 | 疾風(しっぷう) | 葉のあるかん木が揺れ始める。 | 水面に波頭が立つ。 |
10.8~13.8 | 雄風(ゆうふう) | 木の大枝が揺れ、傘がさしにくくなる。電線が唸る。 | 白く泡立った波頭が広がる。 |
* その他に各風速を50mまで解説したページもありますので参考にしてみてください。
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水上のアクティビティーでは制限されるものもありますが、陸上ではほぼ全てのアクティビティーが可能です。
アクティビティー | 可能度 | 影響 |
---|---|---|
釣り | △ | 風の影響で糸フケが多く出てしまうので要注意。 |
ウインドサーフィン | 〇 | この位は微風レベル何とか遊べるかな。 |
サーフィン | △ | オフショアなら出来るが、オンショアではジャンクな波△。 |
SUP | △ | 風に流される風速5m/sがリミット。これ以上は危険。 |
1. 釣り
海釣りは防波堤からであれば、快適ではありませんが多少風が強くても可能でしょう。
磯からでは風によっては波が急に上がったりするので注意が必要です。
ボートを使用する場合は風速5mですと、けっこう流される風速ですので手漕ぎのボートは出さない方がいいと思います。
また開けた大きな川では風の影響がありますが、谷底や木々に囲まれた渓流釣りでは5m程の風では殆ど影響は受けません。
快適に釣りが出来る風速やちょっとした風対策から中止の判断まで詳しく解説したページもあります。
2. ウインドサーフィン
マリンスポーツで風を利用するウインドサーフィンやウインド・ホイルなどはこの風速位の風は微風になりギリ走れるかな~みたいなコンディションです。
思いっきり楽しむにはちょっと物足りないかもしれませんが、練習中の方には良いコンディションかと思います。
その他の風を利用するヨット、ウインドサーフィン、カイトサーフィンについても何とか遊べる風となります。
風速5m/s浜名湖でのウインドサーフィンの様子。
3. サーフィン
オフショアでは沖に流されたりポジションキープが難しく、サイドやオンショアでは波がジャンクになり乗り難い波になってしまう風速です。
僕の場合は風を避けるポイントを探すか、無ければ中止にする風速です。
4. SUP
水上に立っているポジションのSUPは風の影響を受けやすく流されやすいので注意が必要です。
特にインフレータブルは風で流されやすいので風速が5mを超えるようであれば、風を避けるポイントを探すか延期にするのがいいと思います。
SUPサーフィンの場合も同様に風の影響を受けた波は乗り難いので、あまり楽しくはありません。
大会にむけて「ジャンクな波での練習もしておきたい」など特別な理由がなければ中止が望ましいと思います。
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アクティビティー | 可能度 | 影響 |
---|---|---|
キャンプ | △ | 慣れていないとテントを張る事が困難、耐風性の高いテントなら可。 |
登山 | 〇 | 山では珍しくない風速。雨などが降らなければ快適な登山。 |
自転車 | 〇 | 普通に乗れる風速ではあるが突風に注意。 |
ランニング | 〇 | 快適に走れるのは風速4m/s。向かい風だとキツイ。 |
野球 | 〇 | 通常どうりに行える。 |
サッカー | 〇 | 特に問題なく行える。 |
ゴルフ | 〇 | 普通に行えるが、突風には注意が必要。 |
テニス | 〇 | 通常どうり行える風速。 |
スキー・スノーボード | 〇 | 問題なしリフト、ゴンドラも通常運行。 |
1. キャンプ
風速5mになるとキャンプでは慣れ必要で、強風時のタープの建て方、テントの張り方などは、入口を風下に向けるなど工夫が必要です。
キャンプ場の中でも風の当たり方は一定ではなので、出来るだけ風当たりの少ない場所選びが重要です。
多少コンディションが悪い中でも工夫して楽しむのがキャンプの醍醐味ですので、これはこれで楽しんでしまいましょう。
ただし、この風速になると焚火台があっても焚火は控えた方がいいでしょう。
快適にキャンプが出来る風速やちょっとした風対策から中止の判断まで詳しく解説したページもあります。
天候が微妙な時はキャンピングカーという手もあります。
またひとつの選択肢として家族やグループでのキャンプならキャンピングカーを借りちゃうという手もあります。
これだと天候に左右されずに何時でもキャンプを楽しめますし価格もリーズナブル。
車種も色々あり7名まで対応、家族からグループでのキャンプなら人数で割れば、かなりお得に使えます。
2. 登山
登山において風速5mは、雨が降っていなければ快適なコンディションになります。
登りでかいた汗や体を適度にク―ルダウンしてくれます。
ただ、風速を調べるのは登りに行く山の各標高で調べる必要があり、山では平地の数倍の風が吹く場合が少なくないからです。
山すそで5mの風が吹いていれば、1500mの稜線では20m以上の風速となっていることも珍しくありません。
風速20mになると人はまともに立っていられないコンディションですので、ルート上の各標高で風速、天候をこまめに調べましょう。
この辺の情報はtenki.jp(山の天気) である程度手に入れられます。
3. 自転車やランニング
競技場を使わない完全な屋外での自転車やランニングでも風速5mほどでは特に問題なく楽しむ事が出来ます。
ただ向かい風での5mの風速を長時間受けながらというのはちょと疲れますので、風向きによってはコースを考える必要があるかもしれません。
長時間のランニングや自転車の場合、快適に楽しめるのは風速が4m~5mほどですが、10mほどの突風が吹く可能性はありますので注意が必要です。
快適にサイクリングを楽しめる風速についての記事もありますので合わせてどうぞ。
4. 野球、サッカー、テニス
風が入り難いスタジアムや競技場を使わない完全の屋外でも、風速が5mほどであれば野球、サッカー、テニスとも問題なく出来るでしょう。
ただ、グラウンドのコンディションが砂埃が舞い上がるような場合は何からの対策は必要かもしれません。
また競技やスタジアムを使える場合は、中は風が入らない構造になっているので、かなりの風速まで影響はありません。
5. ゴルフ
風速5mという風は屋外であるゴルフ場では標準的な風速といえますが、注意すべきはその風向きでフォローやアゲインストによりボールの飛距離に若干の違いが出ます。
風速5m/sのフォロー時は、飛距離が約10ヤード前後伸びる傾向にあり、逆にアゲンストでは、15ヤード前後飛距離が落ちると言われています。
5ヤードほどの飛距離の差はショットの精度で変わりますが、10~15ヤードほど変わってしまう場合はクラブの選択が必要になるでしょう。
加えて難しいのは、風向き、風の強さが一定ではないことに加え10mほどの突風もありえます。
ですがこの辺のコンディションをどう攻略していくかもゴルフの醍醐味ではありますので、標準的に楽しめるレベルということになるかと思います。
6. スキー、スノーボード
スキー場がある冬山の風速5mはごくごく標準的な風速であり10mの風が吹いて吹雪ということもあります。
激しく雪が降っているというコンディションでなければ、視界もあり十分に楽しめる風速になります。
リフト、ゴンドラの運航にも支障のない風速です。
日常生活や屋外レジャー・スポーツ時に「風が強い」と感じる風速をまとめた記事もありますので参考にしてみてください。
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普通に生活していて、「今日はちょっと風が強いね。」という会話が出るのが風速5mですが日常の生活には特に支障はありません。
それでも瞬間的には倍の10mの突風が吹くことはありますので洗濯物が飛ばされないような対策は必要かと思います。
フェリーなど船舶、航空機の運航、JRやバス、高速道路など風速5mが与える一般的な公共交通機関への影響は特にありません。
ただし晩秋~冬にかけては電車待ちのホームで風速5mの風に吹かれているとちょっと寒いかもしれません。
また、この風速で雨が降ると傘をさしていても雨が風で吹き込み濡れる可能性がありますので、雨の電車待ちのホームでは濡れと冷えに注意が必要です。
風速5mともなれば、雪国では降った雪が風で舞い上がる地吹雪と言う現象が起きます。
その時は雪は降っていないのに地表近くが吹雪になっている現象で、ホワイトアウトといって白一色で何も見えなくなります。
自分で車を運転する場合は注意をしましょう。
風速5mですと雨などが降らなければ学校行事の運動会や遠足などは問題なく行われます。
ただ直前まで雨が降っていてグラウンド状態が悪い場合はその限りではありません。
また、行われても5mの風では土埃が舞い上がったり、たまに倍(110m)ほどの突風が吹くこともありますので対策は必要です。
風速1mに付き体感温度は1度下がりますので気温が20度の場合でも5mの風が吹いていれば体感温度は15度になります。
風に当たることによる冷えにも注意が必要で薄手でもいいのでウインドブレーカーを用意しておくと良いでしょう。
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都市部であれば外出しても、あまり外を歩くことって無いんですね。
僕の住んでいる札幌などは冬の間の積雪もあり、地下街や地下歩行空間がかなり整備されていて、中心部では殆ど外を歩かずに目的のビルや商業施設に行けます。
とは言え5mの風は弱いとは言えないので、僅かな時間でも雨の場合は傘をさしていても足元は濡れてしまいますし、突風により傘が裏返ったり体が濡れてしまうこともあるでしょう。
またヘアスタイルの乱れは気になるところでもあります。
女性の場合は出かける前にせっかく巻いた髪も、5mの風が吹けばスプレーやワックスしたのにヘアスタイルは風には負けてしまいます。
髪の長さにもよりますが、一番簡単な解決策はやっぱりまとめ髪かと思います。
男性の場合もワックスくらいでは5mの風には耐えられません。しっかりとドライヤーで形を作った上から軽くスプレーやジェルで整えるだけでもかなり耐風性は上がります。
僕が知っている限りではこのスプレーが最強です。
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世界一ハードなヘアスプレーを目指した鬼髪 -ONIKAMI-
ヘアスタイルを保つにはスタイリング剤を付けてからアイロンやドライヤーで加熱、またジェルは湿度にも強いということを覚えておきましょう。
ここに風速1m/s~7m/sまでの風で、男女どんな髪型のどんなセット方法が崩れないかを実証した動画がありますので参考にしてみて下さい。
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風速5mとはちょっと風があるかな?というレベルですが、これに雨や雷が付くと快適性や安全性は一気に低下します。
雨はその強さ(降水量)にもよりますが、例えば風速5mで一時間降水量が4mm/h位までですと傘やレインコートを使ってもパンツの裾は多少濡れるかなというレベルですね。
分かり易くどの位の雨が降るかと言えば、直立した人の上 (50cm×50cm)に30分で500mℓの水が降る感じですね。
簡単に言うと貴方が立っている50cm×50cmの範囲に30分で缶コーヒーのロング缶(250mml)約2本分の雨が降る。
日常生活に大きな支障はありませんが野外のレジャー、スポーツ、などは中止したほうがいいレベルですね。
以下に降水量の目安をまとめた記事がありますので参考にしてみてください。
また、これに雷が加わると屋外に出る事自体が危険となります。対処方法についてまとめた記事もありますので、こちらもどうぞ。
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ここまで風速5mの風について説明してきましたが、日常生活において致命的な影響はなさそうです。
ですが一部の陸上競技では公式記録として認められない世界もあります。
短距離走(100mと200m)、ハードル(110m・100m)、走り幅跳び、三段跳びは、風速2mを越えての記録は残してもらえません。
桐生選手が日本人で初めて100mを9秒台(9.98秒)で走った時は、追い風1.8m/sでした。
記録も残り、適度に押してもらえたかどうかは分かりませんが、良い風だったと言えます。
風速5mの世界って気持ちの良い風という場合もありますが、先に挙げた一部の陸上競技のように記録が関係するものには大きな影響を与えてしまう風速とも言えます。
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