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風速15mとはどの位

風速15mとはどのくらい強い?外出や交通機関、日常への影響を徹底検証


普段の生活をしていて中々この風速を経験することは無く体感的にイメージがつきのくいものです。


ちなみに熱帯低気圧で中心付近の最大瞬間風速は17.2m/sを越えると台風と呼ばれます。



なので台風や熱帯低気圧が通過するときに体験する強い風の中にはこの風速15m/sも体験しているはずです。


気になるのは気象予報で風速15m/sの予報が出た時に日常生活にどのような影響があるのかだと思います。


警報は出るのか?車の運転は出来るのか?公共の交通機関に与える影響はどうなんだとう。


この風速で屋外のレジャーをやろうとする人が居るとは思えませんが、野球やサッカーなどの野外でのスポーツが可能なのか?


このへんも合わせて以下の項目で詳しく解説してゆきます。


目次


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風速15mの体感ってどのくらいの強さ?


風速15m/sは、日常生活やレジャー活動において「強い風」と感じられるレベルです。


この風速では、風に向かって歩くことがキツクなり、強風にあおられて転倒する場合もあります。


電線が鳴り、看板やトタン板、屋根瓦が外れることもありこれらが飛散する危険もあります。


雨戸やシャッターを閉めても揺れ始めるため、建物の外装にも影響が及ぶこともあるかもしれません。


気象庁も利用するビューフォート風力階級の引用によると、風速15m/sは階級が強めの「 7 」にあたります。


階級7の様子は「樹木全体が揺れる。風に向かっては歩きにくい。」、海上では「波はますます大きくなり、波頭が砕けてできた白い泡は、筋を引いて風下に吹き流され始める。」とあり風の強さをうかがえます。


例えば風速15m/sを分かり易く時速に換算すると以下の計算になります。



15(m/s)× 60(秒)×60(分)=54000(m)。時速54kmにあたります。



つまり風速15m/sとは体感的には時速54kmで走る車の窓から顔を出して当たる風の感じです。



けっこう強いですね帽子をかぶっていたら簡単に飛ばされる風です。



ちなみにこれは平均風速の話で、風は一定に吹いているわけではなく瞬間的に2倍の30m/sほどの突風が吹くことも珍しくないことを覚えておきましょう。



よほどの用事でも無い限りは外出は控えたほうがいい天気ということですね。


慎重派のアオイ

平均風速15m/sで最大風速が30m/sって出掛けちゃいけない天気ですよね。

ちなみに気象予報などで報じられる風速は、実際には地上約10メートルの高さにおける10分間の平均風速を計測し単位は(m/s)を使います。


風速15m/sは気象庁の採用しているビューフォート風力階級(下の表)の表現でいうところの強風となります。


この表は各風速の状況が伝わり易く、ある程度は想像がつくので風の強さの目安になるかと思います。



風速(m/s) 名称/風力階級 陸上の様子 海上の様子
0.3未満 静穏/0 静穏,煙はまっすぐに昇る。 鏡のような海面
0.3以上1.6未満 至軽風/1 風向は煙がなびくのでわかるが風見には感じない。 うろこのようなさざ波が立つ。
1.6以上3.4未満 軽風/2 顔に風を感じる。木の葉が動く。風見も動き出す。 はっきりしたさざ波が立つ。
3.4以上5.5未満 軟風/3 木の葉や細かい小枝絶えず動く。軽い旗が開く。 波頭が砕ける。白波が現れ始める。
5.5以上8.0未満 和風/4 砂ぼこりが立ち,紙片が舞い上がる。小枝が動く。 波の小さいもので、長くなる。白波がかなり多くなる。
8.0以上10.8未満 疾風/5 葉のある潅木が揺れ始める。池や沼の水面に波頭が立つ。 水面に波頭が立つ。
10.8以上13.9未満 雄風/6 大枝が動く。電線が鳴る。傘は差しにくい。 白く泡立った波頭が広がる。
13.9以上17.2未満 強風/7 樹木全体が揺れる。風に向かっては歩きにくい。 波頭が砕けて白い泡が風に吹き流される。
17.2以上20.8未満 疾強風/8 小枝が折れる。風に向かっては歩けない。 大波のやや小さいもの。波頭が砕けて水煙となり、泡は筋を引いて吹き流される。
20.8以上24.5未満 大強風/9 屋根瓦が飛ぶ。人家に被害が出始める。 大波。泡が筋を引く。波頭が崩れて逆巻き始める。
24.5以上28.5未満 暴風/10 陸地の内部では珍しい。樹木が根こそぎになる。人家に大損害が起こる。 のしかかるような大波。白い泡が筋を引いて海面は白く見え、波は激しく崩れて視界が悪くなる。
28.5以上32.7未満 烈風/11 めったに起こらない。広い範囲の破壊を伴う。 山のような大波。海面は白い泡ですっかり覆われる。波頭は風に吹き飛ばされて水煙となり、視界は悪くなる。
32.7以上 颱風/12 被害がさらに甚大になる 大気は泡としぶきに満たされ、海面は完全に白くなる。視界は非常に悪くなる。
引用元 日本気象協会

常識派のサトシ

いや!いくら慣れてても、この風速で自転車は無謀だと思います~

風速15mの風が吹く伊良部大橋の様子です。




* その他に各風速を0~100m/sまで解説したページもありますので参考にしてみてください。



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風速15m/sによる公共交通機関への影響は


風速15m/sは、公共交通機関にさまざまな影響を及ぼします。


鉄道では、JR在来線が瞬間風速20m/s以上で速度制限、25m/s以上で運転見合わせとなるため、15m/sでは通常運行が可能です。


一方、モノレールやロープウェイなどの軽量な交通機関では、15m/sで速度制限や運休が実施される場合があり確認が必要。


また、高速道路では車両の横転リスクが高まるため、風速10~15m/sで速度制限がかかることがあります。


慎重派のアオイ

確かにトンネルの出口や橋の上では風に流される感じがしました!

航空機に関しては、横風13m/s、向かい風25m/sまで運行可能とされていますが、風速15m/sの横風では影響が出る可能性があります。



ただしそのような場合を想定して方向が違う滑走路が用意されている大きな空港では影響はなさそうですね。


このように、風速15m/sは公共交通機関の運行に影響を及ぼすため、最新の運行情報を確認し、必要に応じて計画を見直すことが重要です



以下に風速15m/s時の一般交通機関への影響をまとめてみました。


交通機関 影響
JR 影響なし。20~25m/sで速度規制。25m/s以上で運休。
旅客機 横風は13m/sで向かい風は25m/sまで大丈夫と言われているため場合により影響あり。
フェリー 波高も影響し各社の規定による。(例)東京湾フェリー 金谷、久里浜両港が風速18m/s、波高1.2m、視程500m以下となった場合は運休。
路線バス 影響なし。風速20m/sでおおむね運休。
高速バス 影響なし。高速道路が通行止めとなる風速20m/sで運休。
モノレール 影響なし。各社規定によるが、おおむね風速20m/sを越えると運休となる。
ロープウエイ 各社規定によるが、おおむね風速15m/sで運休となる場合が多い。
スキー場のリフト 各社規定によるが、ペアリフトは18m/s、ゴンドラは15m/sで運休となる。
高速道路 風速10mから15mで速度規制が入り、(法定速度100km/hのところなら50から80km/hに)、20m/s~25m/s以上で通行止めになる。

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風速15mで可能な屋外スポーツ、レジャーってあるの?


ダメだろうと思いながらも風速15m/sで屋外のレジャーやスポーツが現実的か一応調べてみました。


常識派のサトシ

普通に考えて外遊びを考える天気じゃないですよね?他のことを考えましょうよ。

過酷ながらも、なんとか出来るのはサッカーくらいですが、観客に危険が及ぶような天候の場合は中止となります。


レジャー・スポーツ 可能度 影響
キャンプ × テントを張る事自体が不可能でポールが折れテントも飛ばされる可能性がある。
× 高所で風を避けるものが無く軽装備では低体温症になり遭難の危険もある。
自転車 × 風速6m/sを越える場合は危険が伴うので乗るべきではない。
ランニング × 快適に走れるのは風速4m/sまでで10m/sが限界点。これ以上は危険。
短距離走 × 実施可能ではあるが公式な記録として登録されない。
走り幅跳び × 実施可能ではあるが公式な記録として登録されない。
野球 × プロ野球でも風速に関する明確な規定はないもののZOZOマリンスタジアムでは、2015年に風速14m/sで中止になった例がある。
サッカー 風に対する中止規定は無く観客に危険が及ばない状況であれば、どんな天候でも行われるがスタジアムに向う交通機関に影響が出ると中止の可能性も。
ゴルフ × 競技ゴルフの場合、天候による競技中断や中止に明確な基準はないが、グリーン上のボールが風で勝手に転がったりティーアップしたボールが落ちるなどの状況は中止となる。
アーチェリー × 風に対しての明確な決まりはないが、的が倒れるなど審判が危険と判断した場合は中止。またアーチェリーの弓は金属またはカーボン製なので、雷が鳴った場合は必ず中断となる。
テニス × 強風による中止基準は特にないが、8m/s位がリミット。
スポーツカイト × 一般的な中風用のカイトでは風速3m/s~風速6m/s位で行うのが安全。
釣り × 磯、船とも海がシケている風速なので危険。
ウインドサーフィン × 海がシケとなる為、危険。
サーフィン × 波の面に影響が出始める風速5m/sがリミット。それ以上の風速で海に入るのは危険。
SUP × 風に流される風速5m/sがリミット。15m/sは論外。
スキー・スノーボード ゴンドラが運休となる風速だがリフトは動くので何とか可能。


サーフィンで有名な鎌倉稲村ヶ崎から見た風速15mの海上の様子。もちろんサーファーは居ません。



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風速15m/sに雨や雷がつくとどうなる


風速15mで雨や雷がつくと暴風雨という天候になり、台風や大きな低気圧が接近した天候になります。



雨はその強さ(降水量)にもよりますが、例えば風速15m/sで一時間降水量が4mm/h位ですと暴風雨という天気になります。



分かり易くどの位の雨が降るかと言えば、直立した人の上 (50cm×50cm)に30分で500mℓの水が降る感じで、雨具を用意しても風でずぶ濡れになるかも知れません。



簡単に言うと風速15m/sで貴方が立っている50cm×50cmの範囲に30分で缶コーヒーのロング缶(250mml)約2本分の雨が降る。



これに雷が鳴ったら外出は止めるか延期にしましょう。


慎重派のアオイ

暴風雨に雷ですから~出掛けるのはあぶないですよ!なにか飛んでくるかもしれないし

日常生活にも支障の出る天候ですし、何より外出すること自体に危険が伴います。


以下に降水量の目安をまとめた記事がありますので参考にしてみてください。



また、これに雷が加わると屋外に出る事自体が危険となります。対処方法についてまとめた記事もありますので、こちらもどうぞ。



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風速15m/sとはどのくらい? あとがき



風速15m/sでの日常生活への影響を調べてきましたが、この風速ではレジャーはもとより不要不急の外出は控えるべきだと言えそうですね。



都市部では停めてある自転車が倒れたり取り付けの悪い看板は飛ばされる恐れもあります。


農村部ではビニールハウスに被害が出始める風速となります。


通常は15mほどの風ではびくともしませんが、たまに吹く倍近い突風(30m/s)では潰される可能性もあります。



これで雨が降ると「暴風雨」で雪が降ると猛吹雪の「暴風雪」となり視界0のホワイトアウトとなり車の運転も危険が伴います。



ようは災害一歩手前の風速ですので、この予報が出た場合は家の周りで飛ばされやすいものは無いか、ベランダ周りは大丈夫かのチェックをして備え外出は出来るだけ控えるのが得策です。



以下に他の強めの風速記事をリンクしておきましたので参考にして下さい。



🔗 最大瞬間風速とはをわかりやすく!強さの目安と生活への影響も徹底解説


🔗 風速5mとはどのくらい?日常生活、野外レジャーへの影響を特集!


🔗 風速6mとはどのくらい?体感、外出、レジャーへの影響を特集!


🔗 風速7mとはどのくらい?体感、日常生活、レジャーへの影響を大特集!


🔗 風速8mとはどのくらい?体感からアクティビティの可否まで大特集!


🔗 風速9mとはどのくらい?体感から屋外レジャーの可否まで特集!


🔗 風速10mとはどのくらいの威力?自転車など日常生活への影響を解説


🔗 風速20mとはどのくらい?飛行機は飛ぶ?車の運転は大丈夫?


🔗 風速30mとはどのくらい?その風害と事前対策を検証!


🔗 風速40mとはどのくらい?その凄まじい威力と事前対策!



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