THE NORTH ISLAND
welcom to nature of hokkaidou
僕達の周りには色々な大きさの音が溢れていて自然界の音、人工的な音、それらの音量をデシベルという単位で表されています。
朝の森の静けさの音は何デシベル?地下鉄の構内は?ウチのオフィスは何デシベルなんだろう?
無音とは何デシベルなのかな?しーんという音は聞こえるのか?
そんな単純な疑問から0デシベル~140デシベルオーバーまで、色々な音を例にあげ表にまとめてみました。
またデシベルにはマイナスという単位もあり、どういう事?という疑問にもお答えしています。
それと、そもそもデシベルとはどういう単位か、など以下の内容で解説しています。
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飛行機などの人工の音や、雷などの自然の音、それぞれ何デシベルで体感はどうか?をまとめてみました。
音量(デシベル) | 人工の音 | 自然界の音 | 体感 |
---|---|---|---|
1000デシベル | 測定されたことがありません | 測定されたことがありません | 不明 |
140デシベル | 至近距離のジェットエンジン | 至近距離での落雷 | 地響きを感じるほどうるさい |
130デシベル | ジェット機の離陸時、ドラム | 空気の振動を感じるほどうるさい | |
120デシベル | トランペット、 | 近所への落雷 | 極めてうるさい |
110デシベル | 至近距離での車のクラクション | 極めてうるさい | |
100デシベル | 電車通過時のガード下、油圧プレス | 極めてうすさい | |
90デシベル | 車のクラクション、騒々しい工場内、ライブハウスの店内 | 犬の吠える声 | 極めてうるさい |
80デシベル | 地下鉄の車内、救急車のサイレン | うるさい | |
70デシベル | 掃除機の音、洗濯機の音、テレビ大音量 | セミの鳴き声、カエルの鳴き声 | うるさい |
60デシベル | チャイム、通常の声での会話、風呂やトイレの排水音 | ちょっと気になる | |
50デシベル | エアコンの室外機、静かなオフィス内 | 小鳥のさえずり | 普通 |
40デシベル | 図書館、静かな住宅街 | 小鳥のさえずり、しとしと降る雨音 | 静か |
30デシベル | 柱時計の振り子の音 | 木々のそよぎ、ヒソヒソ声 | 静か |
20デシベル | スタジオの無音状態 | ささやき声、雪が降る音 | 何も聞こえない |
10デシベル | - | 蝶の羽音 | 無音に近い |
0デシベル | 無響室内 | - | 無音 |
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この記事を書くにあたりネット検索で「1000デシベル」はどの位というワードがヒットしたので調べてみました。
これは天文学的数字となり、もはや音は言えないレべルで勿論人工的にも自然界でも測定されたことはありません。
ちなみに音圧や音響パワーで表すと以下のようになります。
1000デシベルの音圧=1e+50 0が50個ついた単位という意味 (48個で極、52個で恒河沙という単位)
1000デシベルの音響パワー=1e+100 0が100個ついた単位という意味 (64個で不可思議、135は千万無量数という単位)
アポロロケットが発射される時に220dBを計測したという説もありますが、その体感は音ではなく「衝撃波」だったそうです。
さらに音の体感は20デシベル上がると、10倍の差となることを考えると1000デシベルは想像も出来ません。
地球上で計測された最大の音は、1883年(明治16年)、インドネシアのクラカタウで起きた火山の噴火の音でした。
その音は172デシベルで、しかも音源から160㎞も離れた場所での計測値ということです。
直近ならどの位の音を測定したのか興味深いところで、しかも爆発音は実に4日間にわたって地球を3周したというデータが残っているほどです。
地上で出すことの出来る音の最大は194デシベルで、それ以上になると空気を通り抜けることができず「衝撃波」となってしまい、その体感は「痛い!」です。
この音を日常的に聴いている環境に居る人たちは空港のグランドスタッフやレーシングカーのピットクルーくらいかと思います。
人が苦痛を我慢できる限界が130㏈だと言われています。
長時間この音圧にさらされていると痛みなど、聴覚機能に異常が起きる可能性があるのでイヤーマフは必ず必要です。
体感としては船の汽笛、飛行機(ジェットエンジン)5m程度の位置で聞く音という感じでしょうか。
鼓膜が破れるという感覚に近く、痛みを伴う音を聴いているという表現になると思います。
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近所の落雷がこの音圧にあたりますが、空気の振動までも感じるほどです。
身近な所では至近距離で(前方2m以内)で聞く車のクラクションの音もけっこうキツイですね。
2021年3月10日午後8時19分に記録された米軍機F35Bの爆音、普天間飛行場近くの沖縄県宜野湾市大謝名で123デシベルを記録しました。
これがどの位の音かというと、救急車の音が約80デシベル程度ですので、120デシベルになるとその約100倍にもなります。
この時に寄せられた苦情の体感は「恐ろしい」「心臓が止まりそう」「人間が住む場所ではない」で、その凄まじさが伺えます。
ライブハウスやクラブの店内の音量がこの90デシベル~100デシベルにあたります。
会話はほぼ不可能ですで、体感としては「極めてウルサイ」という印象です。
日常的にこれ程の音の中に居る場合は何か対策をしなければ聴覚障害を起こす危険性があります。
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ピアノの音は80デシベル~90デシベル、大声での話し声も80デシベル~90デシベルあります。
走行中の電車内も80デシベルあり、これは救急車のサイレンに匹敵します。
それと、トイレやお風呂の排水音も意外と高く65デシベル~75デシベルあります。
どちらも、ある程度の大きな声を張り上げなければ会話が成立しない状態と言え、体感としては「ウルサイ」となります。
人が一番慣れ親しんでいる日常の音量が50デシベル~60デシベルと言えますが、人が不快と感じる音の境も60デシベルです。
この環境を例えていうなら、特に音を気にしない、気にならない状態で小さく音楽が鳴っているという感じです。
静かなオフィス内はだいたい50デシベルくらいで、小鳥のさえずりもこの音量になります。
この音量の体感は「何も感じない」ということになります。
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雨がしとしと降る音が、だいたい40デシベル、気の利いたホテルの客室も30デシベルに抑えられています。
図書館もこの環境にあたり、雨がしとしと降る音が、だいたい40デシベルと言われています。
人が「静か」と感じる音量がこれに当たります。
近くのヒソヒソ声が、内容は分からないけど僅かに聞こえるという感じです。
静かであろうスタジオの無音状態でさえ20デシベルあり、無音に近いほど静かですが無音ではありません。
自然界の中で、この環境は中々難しく雪が降る音が20デシベルで、蝶の羽音が10デシベル。
ちなみに雪国に住む僕も雪の降る音は滅多に聴くことはありません。
体感としては、やはり無音に近いほど静かという事が出来ると思います。
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0dBとは人が聞き取れる周波数1kHzの最も小さい音といえます。
例えるなら無音の状態で聞こえてくる自分自身の心臓の鼓動とか関節の擦れる音がそれに当たります。
この音が聞こえるということは、この音よりさらに静かな環境に居るということで、そんな場所があるのか?
そんな条件で探すと、アメリカ ワシントン州にあるMicrosoft社の無響室がそれに当たります。
内部の環境は-20.6dBで、2015年にギネス記録に認定されてました。
その体感は、あまり居心地の良い状態ではなく、人によっては気分が悪くなったり幻聴が出たりするようです。
ちなみに、この無響室内では45分間以上耐えた人は居ないということでした。
先ほどのMicrosoft社の無響室でデシベルがマイナスという事が出ましたが、マイナスってどういう事?という疑問を持った方は鋭いです。
超簡単に説明しますと、人間が聞き取れる音のことを「最小可聴値」といい、これより小さい音の場合はマイナスになります。
なので、音のマイナスの意味が本当のマイナスではなくて、とても小さい、静かだということになります。
まあ、この結果だけ知っていればOKですが、深く知る為には音のレベル計算の仕方から理解しなくてはいけません。
このレベルというのは、音圧(P)が音圧基準値(P₀)より何倍大きいかというレベルで、音圧基準値はつまり人間の最小可聴値で、2×10⁻⁵ Paです。
式は常用対数で表し Lp=20log(P/P₀) となります。
ここで、音圧がもし音圧基準値より小さい場合なら結果はマイナスとなります。
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最後になってしまいましたが、そもそもデシベルってどういう単位?という話をザックリとしておきます。
下の表を見て、感の良い方は何となくお分かりかと思います。
デシベルとは倍率で表示すると桁数が大きくなり過ぎて分かり難くなってしまう数値を、桁数を抑えて比較的分かり易くした表示法なんです。
加えて、40デシベルと60デシベルのような、20デシベルの差とは、10倍の差になるということを頭の隅に留めておくとイメージがし易くなります。
音量dB(デシベル) | 倍率 |
---|---|
0デシベル | 1倍 |
6デシベル | 2倍 |
10デシベル | 3倍 |
20デシベル | 10倍 |
40デシベル | 100倍 |
60デシベル | 1,000倍 |
80デシベル | 10,000倍 |
100デシベル | 100,000倍 |
120デシベル | 1,000,000倍 |
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生活の中で日常的に聴いている音から、滅多に聴かない大音響の音までをデシベルという単位で比較し体感を解説してみました。
人が日常的に何も感じないのが50デシベル~60デシベルで静かなオフィスなどの環境がこれにあたります。
これ以上の音になると人は苦痛を感じるようですがライブハウスなどでお気に入りのアーティストの曲を聴く場合は例外のようです。
自然界で、今までに観測された一番大きな音は1883年(明治16年)、インドネシアのクラカタウで起きた火山の噴火の音でした。
しかも、その音は172デシベルで、音源から160㎞も離れた場所での計測値ということで驚きです。
一方、人が聞き取れる最小の音は、周波数1kHzの最も小さい音で0デシベルになります。
ちなみに、スタジオの無音状態ですら20デシベルあるので、それがいかに静かな音?なのかが伺えます。
この様にデシベルという単位で音量を比べてみると、中々興味深い世界ですね。
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