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風速の目安

風速の目安を総特集!釣りに行ける?自転車に乗れる?野外レジャー総点検


天気予報を見る時には天気の良し悪しと共に、風の強さが気になります。



例えば海のレジャーなら快晴であっても風速5m以上の風が吹くと海面が荒れだしボートやSUPなどは風に流されやすく、海水浴も危険な状態となります。



山岳部では雨や雪などが伴わなければ風速10mほどまでは行動が可能ですが、風速1mにつき体感温度は1度下がるといわれています。



つまり気温10度なら風速10mの風に吹かれると体感温度は0度ほどになり、それなりの装備は必要となります。



キャンプなどでも風速5m程が快適性の境目となるかと思います。



これ以上の風が吹くとタープやテントが風に煽られる、テーブルの上のものが風で飛ばされるなどのことが起きてきます。


炊事用の2バーナーや焚火なども5mほどから風の対策が必要となります。


外に干す洗濯物も風速5m~6mほどが飛ばされない限界かと思います。



最近の学校のグラウンドは砂埃が立たないようになっているところもありますが、土のグラウンドでは、風速5メートル以上になると砂埃がたち快適とは言えません。



風速の目安を屋外のレジャーの快適度や交通機関に与える影響などを以下の項目で解説してみました。



  1. 1. 風速の目安や体感ってこんな感じ
  2. 2. 天気予報で使われる風速の表現 海上と陸上編
  3. 3. 風速による公共交通機関への影響

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風速の目安や体感ってこんな感じ


風速の目安を野外レジャーの快適性を例に説明してみました。


体感としては、例えば風速10mを分かり易く時速に換算してみると以下のようになります。



10(m/s)× 60(秒)×60(分)=36000(m) 時速36kmにあたります。



つまり風速10m/sとは体感的には時速36kmで走る車の窓から顔を出して当たる風の感じです。



(実際には、地上約10メートルの高さにおける10分間の平均風速を計測し単位はm/sを使います。)


それを踏まえて下の表を見ると「あ~それは無理だよね~」などある程度の目安は立つかと思います。


風速(m/s) 投げ釣り 自転車 ゴルフ 登山 キャンプ
0~3m/s
4~5m/s
6~7m/s × ×
8~9m/s × × ×
10m/s 以上 × × × × ×


以下、細かに説明してゆきますが、個別の風速についてはさらに詳しく解説しているページがありますのでリンクしておきました。



風速0~3m/s 未満


無風からそよ風に感じる風速です。登山、キャンプ、釣り、SUP、サーフィンなど殆どの野外レジャーに快適な状況です。


風を使うスポーツカイト、ウインドサーフィン、カイトボードにはもう少し風が欲しいと感じるかもしれません。




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風速4m/s以上~5m/s 未満


僕の好きなサーフィンでは海からの風が4m/sを越えたあたりから波の形が悪くなります。


またSUPや手漕ぎのボート、カヤックなども5m/s位から風に流されやすくなるので快適の境となると思います。


キャンプではタープやテントの張り綱の点検が必要なのも5m/sほど、バーベキューなどもテーブルの上のものが飛ばされやすい風速でもあります。


登山やランニングなどはまだまだ風が心地よく感じる風速です。





風速6m/s以上~7m/s 未満


風を使うスポーツカイトやウインドサーフィン、カイトボードなどは、この範囲の風速が快適と言えます。


その他の海上のレジャーは波が高く、風も強く流されやすい状況となり、危険な風速です。


陸上のランニング、自転車なども向かい風の場合は辛くなり、キャンプなどもテントやタープが風に煽られ上手く張れなくなる風速です。





風速8m/s以上~9m/s 未満


この風速になると野外で行うレジャーを快適に行うのは事実上難しいと言えます。


僕自身では登山の限界は雨や雪など降るものが無ければ風速10m/sまでとしています。


冒頭でも書きましたが、風速1m/sで体感温度は1度下がります。気温10度で風速10m/sの風が吹いていれば体感温度は摂氏0度となり、それなりの装備が必要です。





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風速10m/s 以上


この風速以上での野外アクティビティー、レジャーは現実的ではありません。


風向は一定ではなく瞬間的に強くなったり(突風)、低気圧などの位置により風向きが変わったりすることがありますので、これ以下の風速でも危険が伴い不可能となる場合もあります。




・風速20m

まともに立っている限界の風速です。富士山山頂での風速20mの動画です。






・風速50m 以上

この風速になるとトラックが横転するなど災害レベルの風となります。


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天気予報で使われる風速の表現 海上と陸上編


気象庁が天気予報で使う各風速による陸上の表現、海上の表現を表にまとめてみました。


これはこれで様子が伝わり易く、ひとつの目安になるかと思います。


風速(m/s) 陸上の様子 海上の様子
0.未満 静穏,煙はまっすぐに昇る。 鏡のような海面
0.3以上1.6未満 風向は煙がなびくのでわかるが風見には感じない。 うろこのようなさざ波ができるが、波頭に泡はない。
1.6以上3.4未満 顔に風を感じる。木の葉が動く。風見も動き出す。 小波の小さいもので、まだ短いがはっきりしてくる。波頭はなめらかに見え、砕けていない。
3.4以上5.5未満 木の葉や細かい小枝絶えず動く。軽い旗が開く。 小波の大きいもの、波頭は砕け始める。泡はガラスのように見える。ところどころ白波が現れることがある。
5.5以上8.0未満 砂ぼこりが立ち,紙片が舞い上がる。小枝が動く。 波の小さいもので、長くなる。白波がかなり多くなる。
8.0以上10.8未満 葉のある潅木が揺れ始める。池や沼の水面に波頭が立つ。 波の中ぐらいのもので、いっそうはっきりして長くなる。白波がたくさん現れる(しぶきを生ずることもある)。
10.8以上13.9未満 大枝が動く。電線が鳴る。傘は差しにくい。 波の大きいものができ始める。至るところで白く泡だった波頭の範囲がいっそう広くなる(しぶきを生ずることが多い)。
13.9以上17.2未満 樹木全体が揺れる。風に向かっては歩きにくい。 波はますます大きくなり、波頭が砕けてできた白い泡は、筋を引いて風下に吹き流され始める。
17.2以上20.8未満 小枝が折れる。風に向かっては歩けない。 大波のやや小さいもので、長さが長くなる。波頭の端は砕けて水煙となり始める。泡は明瞭な筋を引いて風下に吹き流される。
20.8以上24.5未満 人家にわずかな損害が起こる(煙突が倒れ、瓦がはがれる)。 大波。泡は濃い筋を引いて風下に吹き流される。波頭はのめり、崩れ落ち、逆巻き始める。しぶきのため視程が損なわれることもある。
24.5以上28.5未満 陸地の内部では珍しい。樹木が根こそぎになる。人家に大損害が起こる。 波頭が長くのしかかるような非常に高い大波。大きな塊となった泡は濃い白色の筋を引いて風下に吹き流される。海面は全体として白く見える。波の崩れ方は、激しく衝撃的になる。視程は損なわれる。
28.5以上32.7未満 めったに起こらない。広い範囲の破壊を伴う。 山のように高い波(中小船舶は、一時波の陰に見えなくなることもある)。海面は風下に吹き流された長い白い泡の塊で完全に覆われる。至るところで波頭の端が吹き飛ばされて水煙となる。視程は損なわれる。
32.7以上 大気は泡としぶきが充満する。海面は、吹き飛ぶしぶきのために完全に白くなる。視程は著しく損なわれる。

札幌お天気ネット「風の強さ」参照


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風速による公共交通機関への影響


風速が与える一般的な公共交通機関への影響をまとめてみました。



「これぐらいの風が吹くと、こんな交通機関が止まります。」みたいな感じですが交通機関が止まる風速では野外レジャーはほぼ難しかと思います。



スキー場のリフトやゴンドラを公共の交通機関と言えるのかどうかは微妙なところですが、かなりの風速まで運行しています。


ということは、一番風に強い屋外レジャーはスキーやスノーボードかもしれません。



交通機関は各社、若干規定が違いますが、これもある意味ひとつの目安となると思います。

交通機関 影響
JR 影響なし。20~25m/sで速度規制。25m/s以上で運休。
旅客機 影響なし。横風は13m/sで向かい風は25m/sまで大丈夫と言われている。
フェリー 波高も影響し各社の規定による。(例)東京湾フェリー 金谷、久里浜両港が風速18m/s、波高1.2m、視程500m以下となった場合は運休。
路線バス 影響なし。風速20m/sでおおむね運休。
高速バス 影響なし。高速道路が通行止めとなる風速20m/sで運休。
モノレール 影響なし。各社規定によるが、おおむね風速20m/sを越えると運休となる。
ロープウエイ 各社規定によるが、おおむね風速15m/sで運休となる場合が多い。
スキー場のリフト 各社規定によるが、ペアリフトは18m/s、ゴンドラは15m/sで運休となる。
高速道路 風速10mから15mで速度規制が入り、(法定速度100km/hのところなら50から80km/hに)、20m/s~25m/s以上で通行止めになる。

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風速の目安を総特集! まとめ


ここまで風速の目安について説明してきましたが、都市部の天気予報の風を山岳部や海上にそのまま当てはめてはいけません。



山岳部では地形にもよりますが平地の3倍~6倍の風が吹くと言われています。



平地の予報で風速3mの場合は山岳部では9m~18mの風が吹く場合があるということです。



海の場合も遮るものが無いため平地の予報よりも風が強くなる傾向にあります。


この辺も体感として自分の中でイメージが出来れば、屋外のレジャーを行うにあたり正確な目安を立てれるかと思います。


風速の目安って中々細かくは分かり辛いですが、この記事が何かしらのお役に立てれば嬉しいと思います。



風速50mとはどのくらい?住宅が倒壊する破壊力と風害現象! まとめ


この風速の風が吹くという状況自体が既に災害になっているという事だと思います。高速道路は通行止めになり公共の交通機関も運航の見合わせとなっています。このような状況で出かけること自体が命の危険があるという事です。


住居などの建造物にも被害が出る風速です。木造住宅では倒壊の恐れもあり電信柱や樹木も風により倒れる危険性もあります。気象予報などの情報を出来るだけ多くとり、早めに備えに入りましょう。


今回、調べて気が付いたことがありますが、沖縄県は多くの台風の通り道でありながら、住宅被害の報道が殆どありません。令和元年の国土交通省による新規建設報告によると、沖縄県内の鉄筋コンクリート系の建物が全体の85.56%という数字がでていました。


長年台風の通り道として強風にさらされてきた歴史の中で、風速数十メートルに耐えうる建物は鉄筋コンクリート系のものだという一つの答えなのかもしれません。


何はともあれ気象庁が平均風速の最大クラスを新たに「50m以上」という値を新設したということは、このクラスの風が吹くことが増えるということで、このような予報が出た場合は自身の命を守る行動をしましょう。



いざという時のために防災グッズは揃えておきましょう


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