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風速9mとはどの位

風速9mの体感はどのくらい?釣りや自転車、屋外レジャーの影響を総点検


気象予報で風速9m/sの予報が出た時は僕は外遊びの予定をほぼキャンセルします。



風速9m/sは特別に危険な風速ではありませんが、たまに吹く最大風速が2倍~3倍の突風が18m/s~27m/sとなる為それが危険な風速となるからです。



しかし気象庁の分類ではやや強い風は「風速が10m/s以上15m/s未満の風。」ということになっています。


つまり風速9m/sは、やや強い風にも当たらないようです。


ですが野外のレジャーやアクティビティーには当然のように影響のあるのが風速9m/sです。


ではその風速9m/sは僕達の日常生活にどれ程の影響があるのか?


この風速でも可能な野外アクティビティーはあるのか?を以下の内容で解説してゆきます。


目次


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風速9m/sの体感はどんな感じ


風速9m/sの風は、日常生活やレジャー活動においてかなり強い風と感じられます。


傘を差すと風にあおられてひっくり返ったりして壊れることもあり、雨の日の外出はさらに大変な思いをしそうです。


海は危険な状況となるので、僕の好きなサーフィンや釣りなどのマリンスポーツは中止ですね。


風の強さを示す尺度に『ビュフォート風力階級』というものがありますが、風速9m/sは陸地では背丈の低い樹木の葉がゆれ始め、海上では水面が波打つとあります。


体感的に分かり易く風速を時速に直すと以下のようになります。



9(m/s)× 60(秒)×60(分)=32400(m) 時速32.4kmにあたります。



つまり風速9m/sとは体感的には時速約32kmで走る車の窓から顔を出して当たる風の強さです。



慎重派のアオイ

時速32kmってあまり速くは感じませんが...強風になるんですか?

ただこれは平均風速9m/sのことで風は強弱を繰り返して吹いてます。例えば風速5m/s~15m/sの風が吹いていて10分間の平均が9m/sだったということです。



最大瞬間風速、つまり強く吹くときは2倍の18m/sということも珍しくないのでちょっと厄介な風なんですね。



*「最大瞬間風速」については詳しく解説しているページがありますので参考にして下さい。



9m/sだけ見れば、あまり強いと感じませんがそれなりの注意は必要な風速なんですよ。


気象庁の採用しているビューフォート風力階級(下の表)の表現を使えば、疾風(しっぷう)となります。



風速(m/s) 名称/風力階級 陸上の様子 海上の様子
0.3未満 静穏/0 静穏,煙はまっすぐに昇る。 鏡のような海面
0.3以上1.6未満 至軽風/1 風向は煙がなびくのでわかるが風見には感じない。 うろこのようなさざ波が立つ。
1.6以上3.4未満 軽風/2 顔に風を感じる。木の葉が動く。風見も動き出す。 はっきりしたさざ波が立つ。
3.4以上5.5未満 軟風/3 木の葉や細かい小枝絶えず動く。軽い旗が開く。 波頭が砕ける。白波が現れ始める。
5.5以上8.0未満 和風/4 砂ぼこりが立ち,紙片が舞い上がる。小枝が動く。 波の小さいもので、長くなる。白波がかなり多くなる。
8.0以上10.8未満 疾風/5 葉のある潅木が揺れ始める。池や沼の水面に波頭が立つ。 水面に波頭が立つ。
10.8以上13.9未満 雄風/6 大枝が動く。電線が鳴る。傘は差しにくい。 白く泡立った波頭が広がる。
13.9以上17.2未満 強風/7 樹木全体が揺れる。風に向かっては歩きにくい。 波頭が砕けて白い泡が風に吹き流される。
17.2以上20.8未満 疾強風/8 小枝が折れる。風に向かっては歩けない。 大波のやや小さいもの。波頭が砕けて水煙となり、泡は筋を引いて吹き流される。
20.8以上24.5未満 大強風/9 屋根瓦が飛ぶ。人家に被害が出始める。 大波。泡が筋を引く。波頭が崩れて逆巻き始める。
24.5以上28.5未満 暴風/10 陸地の内部では珍しい。樹木が根こそぎになる。人家に大損害が起こる。 のしかかるような大波。白い泡が筋を引いて海面は白く見え、波は激しく崩れて視界が悪くなる。
28.5以上32.7未満 烈風/11 めったに起こらない。広い範囲の破壊を伴う。 山のような大波。海面は白い泡ですっかり覆われる。波頭は風に吹き飛ばされて水煙となり、視界は悪くなる。
32.7以上 颱風/12 被害がさらに甚大になる 大気は泡としぶきに満たされ、海面は完全に白くなる。視界は非常に悪くなる。
引用元 日本気象学会


* その他に各風速を0~100m/sまで解説したページもありますので参考にしてみてください。



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風速9m/sで野外レジャーはどこまで可能?


野外で行うアクティビティー、陸上、海上ともかなりの部分で影響される風速9m/sですが、どこまで可能なのかを表にまとめてみました。



海上のレジャー、アクティビティー


アクティビティー 可能度 影響
釣り × 磯、船とも海がシケてくる風速なので危険。船は出廷が中止される。
ウインドサーフィン エキスパートが楽しめる風速となる。初中級者は×
サーフィン × 波の面に影響が出始める風速5m/sがリミット。オフショアでも楽しめない。
SUP × 風に流される風速5m/sがリミット。それ以上は危険。

まず風速9m/sの海の様子は白波がたち、普通であれば危険を感じるコンディションです。


この風速では、釣りやサーフィン、SUPは無理で危険でもあります。


常識派のサトシ

この風速ではマリンスポーツはほぼ全滅ですね~残念!


・ウインドサーフィン


風速9m/sで可能なマリンスポーツは風を利用するカイトボードやウイング、ウィンドサーフィンになります。


それでもこの風速ですとゲレンデは選ばざるをえないと思いますが、上級者限定となりそうです。



以下は 姶良市別府川 風速9m~15m カイトボードの様子です。



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陸上のレジャー、アクティビティー


アクティビティー 可能度 影響
キャンプ × テントやタープを張る事自体が困難でポールが折れる可能性があります。
登山 雪や雨などが降らなければ可能だが、これ以上なら中止を考える。
自転車 × 風速6m/sを越える場合は危険が伴うので乗るべきではない。
ランニング × 快適に走れるのは風速4m/sまでで10m/sが限界点。
野球 通常どうりに行えるがボールの行方を読むのが難しくなる。
サッカー 風に対する中止は無く、観客に危険が及ばない状況であればどんな天候でも行われる。
ゴルフ × 風向が頻繁に変わらなければ可能だが、ボールのコントロールは難しい。
テニス × 強風による中止基準は特にないが、8m/s位がリミット。
スキー・スノーボード 多少風に煽られるが、視界が悪くなければ普通に滑れるコンディションだが快適ではない。

この風速になると可能なのは野球とサッカーくらいではないでしょうか?それとて快適ではないと思います。


慎重派のアオイ

そう言えば強風で雨の中でサッカーの試合を見に行ったことがあります。凄いな~って思いました。

ランニングや自転車もやってやれないことはありませんが、かなりのバツゲームになります。


ゴルフなんかもゴルフ場がクローズしていなければ可能なわけですが、予約の変更が出来ないなどの理由が無い限りは延期したほうが良いと思います。


テニスも平場ではなくコートが囲われていて風を避ける構造になっていない場合は、ボールのコントロールが制御できる範囲を超えた風速ですので延期しましょう。



・登山


登る山の尾根筋や山頂がこの風速なら行こうかなと僕は思います。


夏山なら雨が降らず、冬山なら雪が降らないことが条件にはなりますね。


装備も風対策は必要で、夏山に使うゴアテックスの雨具は風も防いでくれるので、風により体温を奪われずに済みます。


冬山なら1段階上の防寒対策をしていくと、いくらかは快適に登ることが出来ます。



・野球


風速が原因で野球の試合が中止になることはありません。


ですが僕達が趣味でやっている分には風速が9m/s~10m/sになると打球にかなりの影響が出ます。


それに砂埃がたつようなグラウンドではかなりのバツゲームとなります。


それでも出来ないというコンディションではありません。


風に加えて雨も降るならグラウンドのコンディションが悪くなるので中止でいいと思います。



・サッカー


サッカーは野球よりも天候が悪くても中止にならないんですね。


極端な話、暴風雨でも試合は行われますし、僕が学生の時は雪がちらついても部活はありました。


公式な試合が中止になるのは観客に危険が及ぶ時や、公共の交通機関に影響が出て試合会場に来られない時などです。


なので、まぁ~嵐でも出来るということにはなりますが、楽しんでということになると、こちらも雨が降らなければが条件になると思います。



・スキース ノーボード


ゲレンデ内であればリフトなどの搬器が止まらない限りは可能ですが、風が9m/sも吹くとまず寒いです。


それにハイシーズンの乾燥した雪が積もっていれば地吹雪となって視界も遮られることもあります。


その辺に注意しながらではありますが、まだ楽しめる範囲となります。


常識派のサトシ

リフトやゴンドラが止まらなければ普通にスキーに行きますけど確かに寒かった~

ちなみにリフトが停止の判断がされるのは風速15m/s~18m/sとなります。



日常生活や屋外レジャー・スポーツ時に「風が強い」と感じる風速をまとめた記事もありますので参考にしてみてください。



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風速9m/sによる公共交通機関や学校行事への影響



公共交通機関への影響


風速9m/sが与える一般的な公共交通機関への影響は特にないようですが、台風などが近づいてくる状況での風速9m/sではJRなどに影響が出る可能性があります。



JRの場合は平均風速ではなく最大風速で運休や規制を決めているからです。



例えば風速9m/sでは瞬間的に2倍~3倍の強さの突風が吹くことがあり、それは18m/s~27m/sにもなり、20~25m/sで速度規制。


25m/s以上で運休となっている為、何等かの影響はありそうです。


慎重派のアオイ

そっかー JRは最大風速で規制を決めてるんですね。最近は悪天候をみこして計画運休とかありますもんね。

その他の交通機関、航空機やモノレールはギリギリ影響が出なさそうですね。


高速道路も風速10mから15mで速度規制が入り、20m/s~25m/s以上で通行止めとなっている為こちらも影響が出るギリギリといえそうです。



風速9m/sのアクアラインの様子。風向きにもよりますがこの日は特に走り難いという感じではないようです。




学校行事への影響


学校行事の遠足や運動会は中止を検討されるのが7m~8mなので、この風速では中止の可能性がかなり高くなります。


雨などの悪天候が予想される場合も9m以内の風速で中止となる場合があります。


市民マラソンなども子供向きの大会でも同様に風速9mで中止の可能性が大きくなります


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風速9mに雨や雷がつくとどうなる


風速9m/sとは明らかに風が強いというレベルですが、これに雨や雷が付くと嵐一歩手前という天候です。


雨はその強さ(降水量)にもよりますが、例えば風速9m/sで1時間降水量が4mm/h位ですと風に煽られて傘はあまり役に立たないでしょう。


強風の雨

この風の中、どの位の雨が降るかと言えば、直立した人の上 (50cm×50cm)に30分で500mℓの水が降る感じで、出来れば出掛けたくない天気ですね。



簡単に言うと風速9mで貴方が立っている50cm×50cmの範囲に30分で缶コーヒーのロング缶(250mml)約2本分の雨が降る。



常識派のサトシ

当然の様に僕はこういう日は引きこもります。

どうしても出かけるならタクシーを呼びたくなります。


日常生活にも支障の出る天候ですし野外のレジャー、スポーツなどは当然のように中止しましょう。


以下に降水量の目安をまとめた記事がありますので参考にしてみてください。



また、これに雷が加わると屋外に出る事自体が危険となります。対処方法についてまとめた記事もありますので、こちらもどうぞ。



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風速9m/sとはどのくらい? あとがき


ここまで9mという風速について説明してきましたが、外出を控える風速ではないけれど瞬間最大風速はその2倍~3倍という事を考えると、ちょっと警戒が必要な風速という事が出来ます。


公共の交通機関には影響はありませんが自転車は止めておいた方が無難かと思います。


僕の場合は夏なら登ろうとする山の標高での風速が9m/sなら中止にすると思います。


趣味のサーフィンとSUPも中止、どうしても体を動かしたければスケートボードをしに行く風速ですね。それとて風には煽られますが...


冬のスノーボードはゲレンデ内なら普通に行きますがバックカントリーなら中止とします。


ということは外遊びはほぼ全滅ですね~


ですが、そういう日は体を休めたり普段は中々できない部屋の片付けや道具のメンテナンスに当てるのも悪くないと思います。



以下に風速の記事をリンクしておきました。



🔗 風速3mとはどのくらい?釣りやゴルフ、普段の生活に影響はある?


🔗 風速4mとはどのくらい?キャンプやレジャー、日常への影響を徹底検証!


🔗 風速5mとはどのくらい?日常生活、野外レジャーへの影響を特集!


🔗 風速6mとはどのくらい?体感、外出、レジャーへの影響を特集!


🔗 風速7mとはどのくらい?体感、日常生活、レジャーへの影響を大特集!


🔗 風速8mとはどのくらい?体感からアクティビティの可否まで大特集!


🔗 風速10mとはどのくらいの威力?自転車など日常生活への影響を解説


🔗 風速15mとはどのくらい強い?外出や交通機関、日常への影響を徹底検証


🔗 風速20mとはどのくらい?飛行機は飛ぶ?車の運転は大丈夫?



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