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天気予報で耳にする「最大瞬間風速」という言葉、実際どれくらいの強さを示すのか、はっきりイメージできていますか?
強い風が吹いたとき、ニュースでは必ずと言っていいほど登場しますが、日常的に使う言葉ではないため、意外とその定義や意味を正確に知らない方も多いかもしれません。
僕は40年以上マリンスポーツや登山に携わっている関係上、風に対しては神経質な位に気を使っています。
風は海や山、アウトドア全般で快適に行うためには重要な要素で、時には命に関わる危険を引き起こすこともあるからなんですね。
実は最大瞬間風速は、一瞬の強風を示す大切な指標であり、災害時の危険度を判断する重要な要素にもなっています。
さらに、風速ごとの強さの目安や、実際の生活への影響を知ることで、普段の天気予報がより身近で役立つ情報になるはずです。
今回は、最大瞬間風速の定義や計測方法から、暮らしにどんな影響があるのかまでをわかりやすく解説します。
これを読めば、「最大瞬間風速」の意味がすっきり理解できるだけでなく、強風への備えにもきっと役立つはずです。
ぜひ最後まで読んで、明日からの天気チェックに活かしてくださいね。
目次
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最大瞬間風速という言葉は、天気予報や台風情報などでよく耳にしますが、その正確な意味や基準を知っている人は意外と少ないかもしれません。
特に「平均風速」との違いが曖昧なまま、「なんとなく強い風のこと」と捉えている方も多いでしょう。
慎重派のアオイ
この章では、最大瞬間風速の定義から、風速ごとの目安や体感、さらに私たちの生活に与える影響までをわかりやすく解説します。
風速ごとの具体的なイメージを知ることで、天気予報の数値がぐっと身近に感じられ、防災意識を高めるきっかけにもなります。
以下の項目で解説してゆきますので最後までチェックしてみてくださいね。
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以下で詳しく解説してゆきますね。
最大瞬間風速とは、その名の通り「観測した瞬間的な最大風速」を示す数値です。
具体的には3秒間の平均風速のうち、最も強かった瞬間の風速を指します。
気象庁では、風速そのものの強さを示す「平均風速」と並んで、台風や強風の影響を判断する重要なデータとして、この「最大瞬間風速」を発表しています。
なぜ「瞬間風速」を重視するのかというと、短時間に吹く突風や強風こそ、建物や人へのダメージが大きいからです。
常識派のサトシ
例えば、平均風速が10m/sでも、瞬間的に20m/sの風が吹くことは珍しくありません。
以下は、どの位の風速の時に、どんな強さの最大瞬間風速が吹くかの目安を現した表です。
引用元 tenki.jp
この瞬間風速によって物が飛ばされたり、ガラスが割れるなどの被害が発生するため、最大瞬間風速は防災の目安として重要視されているんですね。
天気予報で最大瞬間風速が発表されるときは、「この風が一瞬でも吹く可能性がある」という警告として受け止めましょう。
特に強風や台風時には、平均風速よりも瞬間風速をチェックすることで、より現実的なリスクを把握することができます。
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最大瞬間風速に限らず風の強さをイメージするには、ビューフォート風力階級表が参考になります。
この表は風速ごとの体感や、自然や建物への影響をまとめたものです。
平均風速10m/sのときは倍の最大瞬間風速が吹くことがあるとして、その様子は「小枝が折れる。風に向かっては歩けない。」という体感の風が瞬間的に吹くということになります。
けっこうなものですね。
引用元 日本気象学会
風速(m/s) 名称/風力階級 陸上の様子 海上の様子 0.3未満 静穏/0 静穏,煙はまっすぐに昇る。 鏡のような海面 0.3以上1.6未満 至軽風/1 風向は煙がなびくのでわかるが風見には感じない。 うろこのようなさざ波が立つ。 1.6以上3.4未満 軽風/2 顔に風を感じる。木の葉が動く。風見も動き出す。 はっきりしたさざ波が立つ。 3.4以上5.5未満 軟風/3 木の葉や細かい小枝絶えず動く。軽い旗が開く。 波頭が砕ける。白波が現れ始める。 5.5以上8.0未満 和風/4 砂ぼこりが立ち,紙片が舞い上がる。小枝が動く。 波の小さいもので、長くなる。白波がかなり多くなる。 8.0以上10.8未満 疾風/5 葉のある潅木が揺れ始める。池や沼の水面に波頭が立つ。 水面に波頭が立つ。 10.8以上13.9未満 雄風/6 大枝が動く。電線が鳴る。傘は差しにくい。 白く泡立った波頭が広がる。 13.9以上17.2未満 強風/7 樹木全体が揺れる。風に向かっては歩きにくい。 波頭が砕けて白い泡が風に吹き流される。 17.2以上20.8未満 疾強風/8 小枝が折れる。風に向かっては歩けない。 大波のやや小さいもの。波頭が砕けて水煙となり、泡は筋を引いて吹き流される。 20.8以上24.5未満 大強風/9 屋根瓦が飛ぶ。人家に被害が出始める。 大波。泡が筋を引く。波頭が崩れて逆巻き始める。 24.5以上28.5未満 暴風/10 陸地の内部では珍しい。樹木が根こそぎになる。人家に大損害が起こる。 のしかかるような大波。白い泡が筋を引いて海面は白く見え、波は激しく崩れて視界が悪くなる。 28.5以上32.7未満 烈風/11 めったに起こらない。広い範囲の破壊を伴う。 山のような大波。海面は白い泡ですっかり覆われる。波頭は風に吹き飛ばされて水煙となり、視界は悪くなる。 32.7以上 颱風/12 被害がさらに甚大になる 大気は泡としぶきに満たされ、海面は完全に白くなる。視界は非常に悪くなる。
このように風速ごとに具体的なイメージを持つと、最大瞬間風速が「何m/s」と言われたときに、どれくらいの強さなのかをリアルに感じ取ることができます。
過去記事でも、各風速ごとの体感や身近な影響を詳しく紹介してきましたので、あとがきの部分でリンク集として紹介しますね。
最大瞬間風速は、これらの“ピンポイントの強風”版と考えるとわかりやすいでしょう。
慎重派のアオイ
瞬間風速30m/sともなれば、屋外に立っていること自体が危険なレベル。
風速の数字だけを見るのではなく、具体的な体感や被害をイメージすることが大切です。
* 各風速を0m/s~100m/sまで解説した、まとめ記事もありますので参考にしてみてくださいね。
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最大瞬間風速は、防災情報として重要な指標ですが、日常生活にも直結する情報です。
例えば自転車での移動では、瞬間的にでも風速10m/sを超えると、まともに前に進めず、横風では転倒のリスクが高まります。
風速15m/sでは傘をさすのも困難で、飛来物による事故も増える傾向があります。
また、海沿いや川沿いでは強風による波の高まりや堤防の越波といった危険もあります。
これは釣りやサーフィンをする人だけでなく、散歩やジョギングを楽しむ人にとっても無視できないポイントです。
常識派のサトシ
それを踏まえて、風速5m/s~20m/s以上において、日常生活やレジャーでにどのような影響があるのかまとめてみました。
〇快適 △風が強い ×無理
風速(m/s) | 投げ釣り | 自転車 | ゴルフ | 登山 | キャンプ | 日常生活 |
---|---|---|---|---|---|---|
4~5m/s | △ | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
6~8.0m/s | × | △ | 〇 | 〇 | × | △ |
9.0~10m/s | × | × | △ | △ | × | △ |
15m/s | × | × | × | × | × | △ |
20m/s~ | × | × | × | × | × | × |
さらに物流や交通にも影響します。
強風で高速道路の通行規制がかかったり、フェリーや飛行機が欠航するのも、最大瞬間風速が基準になることが多いんですね。
以下に強風が公共交通機関に与える影響をまとめてみました。
交通機関 | 影響 |
---|---|
JR | 20~25m/sで速度規制。25m/s以上で運休。 |
旅客機 | 横風は13m/sで向かい風は25m/sまで大丈夫と言われているため場合により影響あり。 |
フェリー | 各社、規定により違うが東京湾フェリーの場合、 金谷、久里浜両港が風速18m/s、波高1.2m、視程500m以下となった場合は運休となる。 |
路線バス | 風速20m/sでおおむね運休。 | 高速バス | 高速道路が通行止めとなる風速20m/sで運休。 |
モノレール | 各社規定によるが、おおむね風速20m/sを越えると運休となる。 |
ロープウエイ | 各社規定によるが、おおむね風速15m/sで運休となる場合が多い。 |
スキー場のリフト | 各社規定によるが、ペアリフトは18m/s、ゴンドラは15m/sで運休となる。 |
高速道路 | 風速10mから15mで速度規制が入り、(法定速度100km/hのところなら50から80km/hに)、20m/s~25m/s以上で通行止めになる。 |
日常生活ではそこまで意識しない最大瞬間風速ですが、風災害や事故を防ぐためには、知っておいて損のない重要な情報です。
普段から風速と天候に注意を払うことで、「今日はこの風なら釣りはやめておこう」「洗濯物は室内干しにしよう」といった判断がスムーズにできるようになります。
最大瞬間風速は、まさに暮らしの安全を守る“風の指標”とも言えると僕は思っています。
以下に強風がレジャーや日常に与える影響をまとめた記事がありますので参考にして下さいね。
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天気予報や災害情報で目にする「風速」には、最大瞬間風速・最大風速・平均風速の3つがあります。
この違いを正しく理解しておかないと、実際の強風の危険度を誤解してしまうかもしれません。
簡単にザックリ言うと「最大瞬間風速」は、3秒間の平均風速のうち最も強い風速を指し、突風や一瞬の強風を示します。
一方、「最大風速」は10分間の平均風速の中で最も強いもの。
慎重派のアオイ
そして「平均風速」は観測した一定時間の平均を示します。
分かり易く表にまとめるとこうなります。
種類 | 測定のしかた | 使われる場面 |
---|---|---|
最大瞬間風速 | 3秒間の平均最大 | 突風や災害情報など |
最大風速 | 10分間の平均最大 | 台風の勢力発表など |
平均風速 | 一定時間の平均 | 日常の天気予報など |
強風の危険性を判断するには、最大瞬間風速と平均風速の両方を知ることが重要です。
次に、それぞれの詳しい定義や違いを分かりやすく解説しますね。
最大瞬間風速とは、その名の通り瞬間的に観測された最も強い風速を指します。
具体的には3秒間の平均風速のうち最も強い風速を、この「最大瞬間風速」として記録します。
風の強さを知るうえで特に重要なデータで、台風や突風による災害リスクを判断する際に重視される指標です。
最大瞬間風速は、突発的な突風や強い吹き返しを捉えるため、防災情報として特に重要視されます。
例えば、普段の風速が10m/s程度でも、瞬間的に20m/s以上の風が吹くことは珍しくありません。
実際に人や建物に大きな影響を与えるのはこの瞬間的な強風であるため、最大瞬間風速は注意すべき重要なデータなのです。
最大風速とは、10分間の平均風速のうち最も強かった風速を指します。
気象庁が台風の勢力を表現するときに使う「非常に強い台風」などの表現は、この最大風速が基準となっています。
最大風速は、ある程度継続して吹き続ける強風の強さを示すものです。
最大瞬間風速ほどの「一瞬の突風」を表すわけではありませんが、台風全体のパワーやその地域の風環境を知るためには欠かせない数値です。
日常的にはあまり馴染みがない言葉ですが、台風や暴風警報などでは必ず登場する重要な風速指標です。
普段の天気予報ではこの最大風速を目安に、風の強さが「強い」「非常に強い」といった形で表現されています。
平均風速とは、一定時間に吹いた風の速さを平均したものです。
日本では10分間の平均風速を用いるのが標準です。
普段の天気予報で「今日の風速は5m/s」というように表現されるものは、この平均風速を指しています。
一定時間の平均なので、風が安定して吹いている場合には実感と近い数値になりますが、瞬間的な強風や突風は反映されにくいという特徴があります。
そのため、レジャーやアウトドアの計画を立てる際には、平均風速だけでなく、最大瞬間風速も併せて確認することが大切です。
常識派のサトシ
特に風が変わりやすい場所や、海や山など風が強くなりやすい地域では、平均風速だけでは危険を見落とす可能性があるので要注意です。
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日本国内で観測された最大瞬間風速の1位は、1966年9月25日、富士山山頂で記録された91.0m/sです。
この記録は台風26号によるものですが、富士山は標高3,776mという特殊環境で、地形や気象条件も平地とは大きく異なります。
そのため、人が生活している平地での歴代1位としてよく取り上げられるのが、同じ1966年9月に沖永良部島で観測された85.3m/sです。
慎重派のアオイ
つまり、最大瞬間風速のランキングを正しく理解するには、「富士山は特殊環境での1位」「沖永良部島は平地での1位的ポジション」という2つの視点を知っておくことが大切です。
この違いを知ることで、「最大瞬間風速の数字の意味」がよりリアルに感じられるようになります。
瞬間最大風速 (3秒間平均風速の最大値 各地点の観測史上1位の値を使ってランキングを作成)
引用元 気象庁 各種データ、資料 歴代全国ランキング
順 地点 風速 起日 1 静岡県/富士山 91.0m/s 1966年9月25日 2 沖縄県/宮古島 85.3m/s 1966年9月5日 3 高知県/室戸岬 84.5m/s 1961年9月16日 4 沖縄県/与那国島 81.1m/s 2015年9月28日 5 鹿児島県/名瀬 78.9m/s 1970年8月13日 6 沖縄県/那覇 73.6m/s 1956年9月8日 7 愛媛県/宇和島 72.3m/s 1964年9月25日 8 沖縄県/石垣島 71.0m/s 2015年8月23日 9 沖縄県/西表島 69.9m/s 2006年9月16日 10 徳島県/剣山 69.0m/s 1970年8月21日
その他の記録や、地域ごとの特徴については、過去記事「最大風速ランキング!国内で観測された歴代爆風トップ10」でも詳しくまとめていますので、ぜひあわせてご覧ください。
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最大瞬間風速って、普段はあまり気にしない言葉かもしれません。
でも、実はけっこう身近で、大事な防災キーワードなんですよね。
特に台風シーズンなんかは、「最大瞬間風速○m/s」と聞いて、「それってどれくらいヤバいの?」とピンと来るかどうかで、早めの判断にもつながってきます。
今回の記事をきっかけに、「風速=ただの数字」じゃなくて、自分の暮らしに関わるリアルな情報として、ちょっと意識してみてもらえたら嬉しいです。
普段の天気予報も、風速チェックがクセになると、天気の見方がちょっと変わるかも?これからも海や山、アウトドアを楽しむときの参考にしてくださいね。
以下に他の強めの風速の記事をリンクしておきましたので参考にして下さい。
🔗 風速6mとはどのくらい?体感、外出、レジャーへの影響を特集!
🔗 風速7mとはどのくらい?体感、日常生活、レジャーへの影響を大特集!
🔗 風速8mとはどのくらい?体感からアクティビティの可否まで大特集!
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🔗 風速10mとはどのくらいの威力?自転車など日常生活への影響を解説
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