
THE NORTH ISLAND
welcom to nature of hokkaidou
無音に近い状態とは、無音ではないということですが、自然界の中では中々この環境はありません。
どんなに静かでも微かに風や風にそよぐ木々の葉音がしたり、小鳥のさえずりが聞こえます。
この状態で約30デシベルあります。
10デシベル~20デシベルはそれ以下ということですので、文字どうりの無音に近い環境になります。
今回は、そんな10デシベル~20デシベルの環境を例を挙げながら分かり易く解説してみました。
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この音量になるとほぼ無音と言っていいでしょう。とは言え0ではありません。
静かであろうスタジオの無音状態でさえ20デシベルあります。
10デシベルは、20デシベルの半分ではなく約1/3.2ほどの音量になります。
ここまで微細な音ですと、ちょっと想像がつき辛いですが以下の表にまとめてみました。
例 | 10デシベル | 20デシベル |
---|---|---|
聴覚的な感覚 | 無音にちかい | 極めて静か |
会話は出来るか | できる | できる |
生活のなかでの音 | 蝶の羽音、ちいさな息 | 雪が降る音、スタジオの無音状態 |
騒音トラブルの可能性 | なし | なし |
健康面への影響 | なし | なし |
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10デシベルの音を聞くためには、周りの環境がそれ以下の状態になっているということです。
このような環境の中でもなかなか、蝶の羽音を聞くことは難しいでしょう。
それに比べ「小さな息」は想像しやすいかと思います。
「息を殺して」とか「息を潜めて」という表現がありますが、「呼吸の音もさせないで、じっとしている」状態のことをいいます。
この状態が10デシベルと言えます。
また一般的な騒音計は20デシベル以下は測れず、当然、10デシベルの音は測れません。
10デシベルとはそれほど微細な音なのです。
20デシベルの音を表現するのに、雪が降る音とはよく使われる表現です。
静かに雪が降る状態を「しんしんと雪が降る」と言いますが、ひっそりと静まりかえっている中で雪が降っている状態を表現したものです。
このような状態で明らかな音がするわけではありませんが、この状態が20デシベルということです。
静かな状態をしーんとしているとも言いますが、別にしーんという音が聞こえるわけではなく静まりかえっている状態を表現したものです。
こんな状態も20デシベルの環境と言えます。
また、スタジオの無音状態と言うことで、その静けさはかなりなものだと想像出来ます。
* デシベルの目安 0デシベル~140デシベルオーバーまで、色々な音を例にあげ解説しています。
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0dBとは人が聞き取れる周波数1kHzの最も小さい音といえます。
例えるなら無音の状態で聞こえてくる自分自身の心臓の鼓動とか関節の擦れる音がそれに当たります。
ただし、このような小さい音を計る騒音計というのは、普通の市販品にはありません。
一般的に市販されている騒音計では、測定範囲は20dB以上となっています。
では完全に無音の状態というのはあるのか?
実は、物理学的に音エネルギーを0にすることはできず、耳で「聴こえない」というレベルまで落とす事は可能ということになります。
そんな条件で探すと、アメリカ ワシントン州にあるMicrosoft社の無響室がそれに当たります。
こちらは0ではなく、-20.6dBで、2015年にギネス記録に認定されてました。
ちなみに、このような環境は、あまり居心地の良い状態ではなく、人によっては気分が悪くなったり幻聴が出たりするようです。
このMicrosoft社の無響室では45分間以上耐えた人はいないという逸話もあります。
ほぼ無音に近い状態というのが10デシベル~20デシベルというのが分かりました。
普通に市販されている騒音計が測ることが出来るのは20デシベル以上というのも文中で説明しました。
それほど10デシベル~20デシベルとは静かな状態ということの証かと思います。
スタジオの無音状態が20デシベルということを思えば、自然界の中では中々これ以下の静かな環境は難しいと思われます。
また無響室のお話をしましたが、あまりに静かすぎる環境下では人は逆に居心地が悪くなるようです。
ちょっと昔に聞いたことわざを思い出しました「水清ければ、魚住棲まず」。
意味はあまりに奇麗過ぎる水には魚も住みにくいということで、人もそういうことなんだなーという事ですね。
僕の場合も、多少の騒音も気にしなければBGM位に思っています。
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