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風速70mとはどの位

風速70mとはどのくらい 電柱が倒れ鉄骨の壁も変形する威力を徹底解説


風速70mと言われてもピンときませんが国内で、富士山頂などではなく人が住んでいる場所で記録されたことがあります。


後に動画も紹介していますが2019年8月24日の石垣島と通過した台風15号は中心付近の最大瞬間風速は75m/sにもなると予想され 、実際に最大瞬間風速71mを記録しました。


台風の通過後には信号機や電信柱が倒壊するなどの被害も報告されその凄まじさが想像できます。


とは言え、こんなことが日常的に起こっているわけではないので、なかなか想像出来ないのが正直なところです。


ということで今回はそんな風速70mの世界と体感、また過去に観測された国内最大風速地点など以下の内容で解説してみました。


  1. 1. 風速70mとはどのくらい?その凄まじい体感を解説
  2. 2. 風速70mで起こりえる被害と自宅で出来る対策
  3. 3. 風速70mによる公共交通機関への影響
  4. 4. 風速70mに雨や雷がつくとどうなる
  5. 5. 歴代風速ランキングトップ10

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風速70mとはどのくらい?その凄まじい体感を解説


気象用語で表現するとしたら「猛烈な風」となりますが、これを分かり易く体感的に説明すると以下のようになります。


風速70mを時速に換算してみると以下の計算になります。



70(m/s)× 60(秒)×60(分)=252,000(m)時速252kmにあたります。



新幹線がトップスピードで走ってる時に窓から顔を出せたとした場合に感じる風になります。



例を変えれば時速250kmとは秒速約70mになり、メジャーリーガー大谷選手のホームランの球速が約180kmということからその強ささが想像できるかと思います。



慎重派のアオイ

大谷選手の特大ホームランの球速より早いなんて凄いですね!

気象予報などで報じられる風速は、10分間の平均風速を計測し単位は(m/s)を使います。


風は一定に吹いているわけではなく瞬間的に1,5倍~2倍ほどの100m~140m以上の突風が吹くこともあります。


風速70mと言っても実は100m前後の風も吹いている可能性があり文字どうり「猛烈な風」ということになります。



常識派のサトシ

100m前後の風って想像出来ませんが下の動画の様に風で床の畳が持ち上がるんですね!

2015年8月24日 台風15号が石垣島を通過し風速71mを観測したときの映像です。




* その他に各風速を解説したページもありますので参考にしてみてください。



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風速70mで起こりえる被害と自宅で出来る対策


これまでの東京の最大瞬間風速の記録は46.7m/s、横浜は48.7m/sで、都市部で50m/s以上の風は観測されたことがありません。



70mともなると野外に出るという事自体に命の危険を感じるはずです。



風速70mが吹く状況ですと公共の交通機関の殆どは運休され、高速道路も通行止めとなっていると思います。


産経新聞社でも風速70mで起こりえる被害を以下のように予測しています。


・道路の表面のアスファルトが剥がれて飛ぶ。

・鉄骨プレハブ住宅の壁が変形する。

・木造住宅が倒壊する場合もある。

・鉄筋コンクリートの住宅、ベランダの手すりが広い範囲で変形する。

・幹の太い広葉樹でも多くの樹木が倒れる。

・電柱が折れ、ブロック塀の大部分は倒壊する。

引用元 産経新聞


風によって道路表面のアスファルトが剥がれて飛ぶなんてことは経験もありませんし想像も出来ませんが、自宅で出来うる対策をまとめてみました。



慎重派のアオイ

鉄骨プレハブ住宅の壁が変形するとか道路のアスファルトが剥がれ飛ぶなんて意味が分かりません。

大雨が降る前、風が強くなる前に家の外の備えを行う


窓や雨戸はしっかりと鍵をかけ、必要に応じて補強しまし、風で飛ばされそうな物は飛ばないように固定したり、屋内へ格納しましょう。


側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておきましょう。



家の中の備えを行う


窓ガラスに飛散防止フィルムやテープなどを貼ったり、カーテンやブラインドを下ろすなど室内からの安全対策をしましょう。


強風での飛散物で窓ガラスが割れて室内に広がることを防げます。



停電に備えて懐中電灯やラジオ、非常食も用意しておく


懐中電灯、乾電池式の携帯用ラジオ、救急用品などは事前にひとまとめにし取り出しやすいようにしておきましょう。


非常用の食料はレトルト食品や缶詰など調理を必要とせず直ぐに食べれるものが便利です。


特別なものは必要なく普段食べているものを多めにストックして賞味期限が来たら自宅で食べ新たな物を買い足すみたいな感じですね。



避難場所の確認を行う


日頃から家族で避難場所や連絡方法などを話し合っておき、避難場所として指定されている場所への避難経路を確認共有しましょう。


避難するときは、持ち物を最小限にしてリュックサックなどに入れ、両手が使えるようにしておくのが基本です。



常識派のサトシ

僕もそれぞれが出先の時に家族が落ちあう避難所も決めていますし防災グッズの用意もしました。

市販の防災グッズに自分が必要と思うものを加えてオリジナルのセットにするのも良いアイディアだと思います。



飲料や生活用水の断水に対する準備


意外と困るのが生活用水やトイレ用で、お風呂に入った後は直ぐに捨てず翌日まで浴槽にを溜めておくとイザというときに役立ちます。


また大雨が降って浸水被害が発生している場合は水が流せませんので、非常用トイレの準備も忘れずに。


断水の場合飲み水の支給はあると思いますが、それまでの分は必要でペットボトルに入ったものを多めにストックしておきましょう。



慎重派のアオイ

飲み水はストック出来るとしても生活用水の確保には意外と困るのでお風呂のお湯、私もやっています。


物通の乱れで生活物資が届かなくなる事への備え


高速道路や一般道の通行止め、JR、航空機などの運休により生活物資が届かない可能性もありますので数日分のものは事前に確保しておきましょう。


紙おむつ、トイレットペーパー、ティッシュなどは普段から多少ストックしておくことをお勧めします。


ただこの時に不要な買い占めは行わないようにして他の人への配慮も忘れずに。



身の危険を感じる時は、目の前の対策よりも避難が優先されます


備えも大切ですが、避難指示、避難勧告が出た場合は手遅れにならないうちに避難しましょう。



すでに暴風になり避難所への移動自体危険と思われる場合は出かけずに家の中の安全な場所で過ごすというのも選択肢に入ります。



2階の部屋、裏が山などの場合は反対側の部屋になります。



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風速70mによる公共交通機関への影響


風速70mでは殆どの公共交通機関は運休となります。


自宅にしろ避難所にしろすでに安全な場所にすでに移動は完了していなければいけない状況です。


加えて強い雨なども降っている場合は河川の氾濫、土砂災害なども起こる危険性、またはすでに起きている可能性があり外出は控えましょう。



私鉄の場合の降雨量で判断する場合は、1時間あたり40mm以上、継続300mm以上の雨で運転見合わせになるケースが多いようです。



また2018年9月の台風24号以来、首都圏の鉄道各社は台風接近などに際し、事前に運休を告知する「計画運休」を本格的に実施しています。


勿論、高速道路も通行止めとなりますし、一般道も路肩が弱い場所や土砂崩れなどが懸念される所は通行止めになります。



徒歩であれ自家用車であれ外出すること自体に命の危険が伴う状況と思って下さい。



常識派のサトシ

こうなる前に避難は完了しておきたいですね。

以下に一般交通機関が運休する条件をまとめてみました。

交通機関 影響
JR 20~25m/sで速度規制。25m/s以上で運休。
地下鉄 地上部は風速25m~30mで全て運転見合わせ。
旅客機 風向や滑走路の路面状態にもよるが離発着する空港の風速が25m以上で欠航の可能性大。
フェリー 各社、規定により違うが東京湾フェリーの場合、 金谷、久里浜両港が風速18m/s、波高1.2m、視程500m以下となった場合は運休となる。
路線バス 風速20m/sでおおむね運休。
高速バス 高速道路が通行止めとなる風速20m/sで運休。
モノレール 各社規定によるが、おおむね風速20m/sを越えると運休となる。
ロープウエイ 各社規定によるが、おおむね風速15m/sで運休となる場合が多い。
高速道路 風速10mから15mで速度規制が入り、(法定速度100km/hのところなら50から80km/hに)、20m/s~25m/s以上で通行止めになる。

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風速70mに雨や雷が付くとどうなる


風速70mで雨や雷がつくと想像を絶する暴風雨となります。


例えば風速70mで1時間降水量が10mm/hの強い雨、それに雷が付くとどんな体感なのかシュミレーションしてみます。



時速252kmで走る新幹線の屋根に立っている貴方の範囲(50cm×50cm)に30分で1250mℓの水が降る感じで、目も開けられずまともに立っていられません。



もっと簡単に言うと時速252kmのなか、貴方が立っている範囲に30分で缶コーヒーのロング缶 約5本分の雨が叩きつけるということになります。




慎重派のアオイ

私なら絶対に出かけません!というか家から外に出れないですよね。

今後の天候の推移をテレビ、ラジオ、ネットなどで情報を集めましょう。


避難指示や避難勧告が出る天候ですし、すでに避難が完了していなければいけない状況です。


降る雨の量によっても状況は大きく変わりますが、以下に降水量の目安をまとめた記事がありますので参考にしてみてください。



また、これに雷が加わると屋外に出る危険度は更に増します。危険度についてまとめた記事もありますのでこちらもどうぞ。



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歴代風速ランキングトップ10


歴代の記録を見ても都市部など人口密集地で最高風速を測定されることはなく、高い山の山頂や岬で観測されることが多いようです。


やはり日本最高の標高を誇る富士山頂では観測される風も強くなるようですね。



常識派のサトシ

やっぱり富士山のような高山は風が強いとはいえ風速72.5mって想像ができません。

2位は沖縄県が圧倒的多数となりますが理由は台風の通り道で強い風が観測されやすいこともあるのだと思います。


最大風速 (10分間の平均風速の最大値 各地点の観測史上1位の値を使ってランキングを作成)

地点 風速 起日
1 静岡県/富士山 72.5m/s 1942年4月5日
2 高知県/室戸岬 69.8m/s 1965年9月10日
3 沖縄県/宮古島 60.8m/s 1966年9月5日
4 長崎県/雲仙岳 60.0m/s 1942年8月27日
5 滋賀県/伊吹山 56.7m/s 1961年9月16日
6 徳島県/剣山 55.0m/s 2001年1月7日
7 沖縄県/与那国島 54.6m/s 2015年9月28日
8 沖縄県/石垣島 53.0m/s 1977年7月31日
9 鹿児島県/屋久島 50.2m/s 1964年9月24日
10 北海道/寿都 49.8m/s 1952年4月15日

気象庁 各種データ、資料 歴代全国ランキング参照。


風速ランキングに関しましてはさらに詳しく特集しているページもありますので此方もどうぞ。



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風速70mとはどのくらい あとがき


最近の天気って何かおかしいと感じています。


極端に気温が上がる地域があるとおもえば、上がらない地域もあり、大雨で災害が発生した地域もあれば、全く降らない地域もあります。


その差がピーキーというか、本当に極端になっています。


台風にしてもそうで、以前はここまで勢力の強い台風は数十年に一度みたいな感じだったのに毎年来るようになりました。


大雨のときに出る「記録的短時間大雨情報」は災害の発生につながるような、稀にしか観測しない雨量のときに発表されるものなに連日のようにニュースで聞くこともあります。


僕の住んでいる北海道では鮭を取る網に大量のブリがかかりその漁獲高は10倍とも言われていてちょっと不気味でもあります。


この辺の異常気象の原因は、地球温暖化と海水温度の上昇が原因とも言われていて今後も進みそうです。


異常気象が頻発しやすい状況なので、自分の身は自分で守れるように防災グッズなどは備えておきたいと思います。




いざという時のために防災グッズは揃えておきましょう


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