
THE NORTH ISLAND
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風速70mと言われてもピンときませんが国内で、富士山頂などではなく人が住んでいる場所で記録されたことがあります。
後に動画も紹介していますが2019年8月24日の石垣島と通過した台風15号は中心付近の最大瞬間風速は75m/sにもなると予想され 、実際に最大瞬間風速71m/sを記録しました。
台風の通過後には信号機や電信柱が倒壊するなどの被害も報告されその凄まじさが想像できます。
とは言え、こんなことが日常的に起こっているわけではないので、なかなか想像出来ないのが正直なところです。
ということで今回はそんな風速70m/sの世界と体感、また過去に観測された国内最大風速地点など以下の内容で解説してみました。
目次
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風速70m/sともなると、もはや「暴風」という言葉では表現しきれないほどの破壊力を持ちます。
このレベルの風速は、鉄骨でできた建物の壁を変形させ、頑丈な構造物でさえ深刻なダメージを受ける可能性があります。
電柱は倒れ、信号機や街灯は簡単に吹き飛ばされ、コンクリートの建造物でさえ部分的な破損が起こるほどの威力です。
風の力だけで貨物コンテナが移動し、駐車中の車両が転がることもあり、高架道路や橋の構造物にも大きな負荷がかかります。
屋外でこの風速を体感することは、ほぼ不可能です。
人は完全に吹き飛ばされるどころか、身を伏せても飛来物に直撃される危険が高く、まともに息をすることすら困難になります。
暴風が吹き荒れる中では、目を開けるのも難しく、視界はほぼゼロに近い状態となるでしょう。
さらに、飛ばされた物体が猛スピードで衝突することで、建物のガラスや壁が粉々に砕ける危険性もあります。
風速70m/sは、主に超大型台風や竜巻の発生時に記録されることがあり、都市部で発生すれば甚大な被害をもたらします。
街全体が機能不全に陥り、復旧には長期間を要するケースも少なくありません。
このクラスの風が予想される場合、早めの避難や徹底した防災対策が命を守るための必須条件となります。
表現を変え風速70m/sを時速に換算してみるとその凄さが伝わるかと思います。
70(m/s)× 60(秒)×60(分)=252,000(m)時速252km
可能かどうかは別として新幹線がトップスピードで走ってる時に窓から顔を出した場合に感じる風になります。
慎重派のアオイ
ちなみに気象予報などで報じられる風速は、10分間の平均風速を計測し単位は(m/s)を使います。
風は一定に吹いているわけではなく瞬間的に1,5倍以上の突風が吹くこともあります。
風速70m/sと言っても実は100m/s前後の風も吹いている可能性があり文字どうり「破壊的な風」ということになります。
実は今まで気象庁の観測点で、風速40m/s以上という風速を観測されることは殆どありませんでした。
ですが近年、温暖化の影響もあり台風が大型化する傾向にあり、平均風速の最大クラスを新たに「50m/s以上」という値を新設しました。
青色の50メートルの部分が新設された部分です。
引用元 読売オンライン![]()
常識派のサトシ
2015年8月24日 台風15号が石垣島を通過し風速71mを観測したときの映像です。
* その他に風速0~100m/sまでを解説したページもありますので参考にしてみてください。
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これまでの東京の最大瞬間風速の記録は46.7m/s、横浜は48.7m/sで、都市部で50m/s以上の風は観測されたことがありません。
70m/sともなると野外に出るという事自体に命の危険を感じるはずです。
風速70m/sが吹く状況ですと公共の交通機関の全ては運休され、高速道路も通行止めとなります。
産経新聞社でも風速70m/sが都市部で吹いた場合に起こりえる被害を以下のように予測しています。
・道路の表面のアスファルトが剥がれて飛ぶ。
・鉄骨プレハブ住宅の壁が変形する。
・木造住宅が倒壊する場合もある。
・鉄筋コンクリートの住宅、ベランダの手すりが広い範囲で変形する。
・幹の太い広葉樹でも多くの樹木が倒れる。
・電柱が折れ、ブロック塀の大部分は倒壊する。
引用元 産経新聞
風によって道路表面のアスファルトが剥がれて飛ぶなんてことは経験もありませんし想像も出来ませんね。
慎重派のアオイ
風速70m/sクラスの暴風は、想像を超える被害をもたらす可能性がありますが僕達に出来うる対策をまとめてみました。
この風速の前では無力感を感じますが、こうした事前の対策を行うことで、被害を最小限に抑え、安全を確保することができます。
自宅でできる備えをしっかりと整え、いざというときに冷静に対応できるよう準備しておきましょう。
1. 窓ガラスの強化と飛散防止対策が大事
風速70m/sの強風では、飛来物によって窓ガラスが割れ、室内に飛散し飛び込んでくるのが怖いですね。
飛散防止フィルムを事前に貼ることで、万が一ガラスが割れても破片が飛び散るのを防ぐことができます。
フィルムがない場合は、段ボールや厚手のカーテンを窓に貼り付け、さらに養生テープで補強すると良いでしょう。
雨戸やシャッターがある場合は、必ず閉めて固定しておくことも重要ですので忘れずに!
加えて側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておきましょう。
2 家の外の飛ばされやすいものを撤去・固定も忘れずに
ベランダや庭に置いてある植木鉢、物干し竿、自転車などは強風で飛ばされ、窓ガラスや車両を破損させるだけでなく、通行人に危険を及ぼす可能性があります。
台風や暴風の予報が出たら、屋内に収納するか、ロープや重りを使ってしっかり固定しましょう。
特に軽量なプラスチック製品は、思わぬ遠方まで飛ばされることがあるので注意が必要です。
3. 停電に備えた照明と充電の確保は必ず役立ちます
風速70m/sレベルの暴風では、電柱の倒壊や電線の断線による大規模停電が発生する可能性が高くなります。
停電時の備えとして、懐中電灯やランタンを準備し、電池やモバイルバッテリーもフル充電しておきましょう。
スマートフォンやタブレットの充電はもちろん、ポータブル電源があると家電の使用も可能になるため、より安心です。
4. 飲料水や生活用水の備蓄は普段から
強風による停電やインフラの被害が広がると、断水が発生する可能性もあります。
飲料水は1人あたり1日3リットルを目安に、最低3日分以上を確保しておきましょう。
また、トイレや生活用水として、使用済みのお風呂水は直ぐに捨てず翌日に捨てるなど工夫しましょう。
慎重派のアオイ
給水タンクやペットボトルを活用し、緊急時に水不足にならないよう対策をしておくと安心ですね。
5. 非常食の準備も日常の中で習慣づけましょう
停電や交通網の混乱によって、食料の供給が滞ることが考えられます。
レトルト食品、缶詰、インスタント食品など、調理せずに食べられる非常食を準備しておきましょう。
一定期間おいたら食べて買い替えるなど習慣づけると常に非常食の新しいストックがあることになります。
停電時に電子レンジや炊飯器が使えなくなることを考慮し、ガスコンロやカセットボンベも確保しておくと、温かい食事を作ることができます。
6. 室内の安全対策(家具の固定・物の整理)は地震対策にも
強風による揺れや衝撃で、棚や家具が倒れる危険性があります。
特に背の高い家具は、L字金具や突っ張り棒を使って固定し、転倒を防ぐことが重要で、地震対策にもなります。
また、落下の危険がある物は棚の低い位置に移動させたり、滑り止めシートを敷くなどの対策をしておきましょう。
食器棚や本棚の扉もガムテープやストッパーで固定しておくと安心です。
7. 避難場所と避難経路の確認は家族で共有する
強風による家屋の損壊や洪水など、避難が必要になる状況も考えられます。
避難指示が出た場合に備えて、最寄りの避難所の場所を確認し、避難ルートを事前に決めておきましょう。
常識派のサトシ
暴風時の外出は非常に危険なため、できるだけ早めに避難することが重要です。
また、家族と避難計画を共有し、連絡手段を確保しておくと安心です。
8. 家族・ペットの安全確保と備え
暴風時に屋内で安全を確保するため、家族全員が安全な部屋に集まり、窓やガラスの近くにはできるだけいないようにしましょう。
ペットを飼っている場合は、逃げ出さないようキャリーケースや室内で安全に過ごせる場所を確保することも重要です。
ペットも家族です。ペット用の非常食や水、トイレ用品も用意し、緊急時に困らないよう備えておきましょう。
9. ガス・電気の元栓確認と火災対策は最重要事項!
暴風による停電復旧時に、ブレーカーが急に入ることで火災が発生するケースがあります。
停電が起こった際には、ブレーカーを落としておくと安全です。
また、ガスの供給がストップする可能性もあるため、事前にカセットコンロとボンベを準備しておきましょう。
万が一に備えて、消火器や防炎グッズも確認しておくとより安心です。
10. 最新の気象情報をこまめにチェック
台風や暴風の進路、強さの変化など、最新の気象情報をこまめに確認することが重要です。
気象庁の公式サイトや防災アプリを活用し、正確な情報をもとに行動するようにしましょう。
緊急速報の通知がオフになっていないか確認し、避難情報や警報が出たら速やかに対応できるよう準備をしておきましょう。
身の危険を感じる時は、目の前の対策よりも避難が優先されます
備えも大切ですが、避難指示、避難勧告が出た場合は手遅れにならないうちに避難しましょう。
すでに暴風になり避難所への移動自体危険と思われる場合は出かけずに家の中の安全な場所で過ごすというのも選択肢に入ります。
2階の部屋、裏が山などの場合は反対側の部屋になります。
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風速70m/sでは殆どの公共交通機関は運休となります。
自宅にしろ避難所にしろ安全な場所に移動は完了していなければいけない状況です。
加えて強い雨なども降っている場合は河川の氾濫、土砂災害なども起こる危険性、またはすでに起きている可能性があり外出は控えましょう。
私鉄の場合の降雨量で判断する場合は、1時間あたり40mm以上、継続300mm以上の雨で運転見合わせになるケースが多いようです。
また2018年9月の台風24号以来、首都圏の鉄道各社は台風接近などに際し、事前に運休を告知する「計画運休」を本格的に実施しています。
勿論、高速道路も通行止めとなりますし、一般道も路肩が弱い場所や土砂崩れなどが懸念される所は通行止めになります。
徒歩であれ自家用車であれ外出すること自体に命の危険が伴うと思って下さい。
常識派のサトシ
以下に一般交通機関が運休する条件をまとめてみました。
交通機関 | 影響 |
---|---|
JR | 20~25m/sで速度規制。25m/s以上で運休。 |
地下鉄 | 地上部は風速25m/s~30m/sで全て運休。 |
旅客機 | 風向や滑走路の路面状態にもよるが離発着する空港の風速が25m/s以上で欠航の可能性大。 |
フェリー | 各社、規定により違うが東京湾フェリーの場合、 金谷、久里浜両港が風速18m/s、波高1.2m、視程500m以下となった場合は運休となる。 |
路線バス | 風速20m/sでおおむね運休。 | 高速バス | 高速道路が通行止めとなる風速20m/sで運休。 |
モノレール | 各社規定によるが、おおむね風速20m/sを越えると運休となる。 |
ロープウエイ | 各社規定によるが、おおむね風速15m/sで運休となる場合が多い。 |
高速道路 | 風速10m/sから15m/sで速度規制が入り、(法定速度100km/hのところなら50から80km/hに)、20m/s~25m/s以上で通行止めになる。 |
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風速70m/sで雨や雷がつくと想像を絶する暴風雨となります。
例えばこの風速で1時間降水量が10mm/hの強い雨、それに雷が付くとどんな体感なのかシュミレーションしてみます。
時速252kmで走る新幹線の屋根に立っている貴方の範囲(50cm×50cm)に30分で1250mℓの水が降る感じで、目も開けられずまともに立っていられません。
もっと簡単に言うと時速252kmのなか、貴方が立っていれれば、その範囲に30分で缶コーヒーのロング缶 約5本分の雨が叩きつけるということになり雷の直撃も怖い!
慎重派のアオイ
今後の天候の推移をテレビ、ラジオ、ネットなどで情報を集めましょう。
避難指示や避難勧告が出る天候ですし、すでに避難が完了していなければいけない状況です。
降る雨の量によっても状況は大きく変わりますが、以下に降水量の目安をまとめた記事がありますので参考にしてみてください。
また、これに雷が加わると屋外に出る危険度は更に増します。危険度についてまとめた記事もありますのでこちらもどうぞ。
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最近の天気って何かおかしいと感じています。
極端に気温が上がる地域があるとおもえば、上がらない地域もあり、大雨で災害が発生した地域もあれば、全く降らない地域もあります。
その差がピーキーというか、本当に極端になっています。
台風にしてもそうで、以前はここまで勢力の強い台風は数十年に一度みたいな感じだったのに毎年来るようになりました。
大雨のときに出る「記録的短時間大雨情報」は災害の発生につながるような、稀にしか観測しない雨量のときに発表されるものなに連日のようにニュースで聞くこともあります。
僕の住んでいる北海道では鮭を取る網に大量のブリがかかりその漁獲高は10倍とも言われていてちょっと不気味でもあります。
この辺の異常気象の原因は、地球温暖化と海水温度の上昇が原因とも言われていて今後も進みそうです。
異常気象が頻発しやすい状況なので、自分の身は自分で守れるように防災グッズなどは備えておきたいと思います。
以下に強風関係の記事をリンクしておきましたので、それぞれの風の強さの参考にして下さい。
🔗 最大瞬間風速とはをわかりやすく!強さの目安と生活への影響も徹底解説
🔗 風速10mとはどのくらいの威力?自転車など日常生活への影響を解説
🔗 風速15mとはどのくらい強い?外出や交通機関、日常への影響を徹底検証
🔗 風速20mはどのくらいの威力?飛行機や車の運転、日常の影響を徹底調査
🔗 風速30mとはどのくらい?その風害と事前対策を徹底検証!
🔗 風速40m/sはどのくらい凄い?その凄まじい破壊力と対策を徹底解説
🔗 風速50mとはどのくらい?住宅が倒壊する破壊力と風害現象!
🔗 風速60mとはどのくらい 電柱が折れ車が横転する破壊力と対策を考察
🔗風速100mの恐ろしさを大特集!過去の例と被害の大きさを掘り下げます
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