
THE NORTH ISLAND
welcom to nature of hokkaidou
僕の住んでいる北海道では気温と湿度が低いせいかエアコンが付いていない住居もかなりあります。
それでも近年は夏になると35度オーバーの日も珍しくなくなり、湿度も高めの日もあります。
2年前に海の近くに引っ越したのですが、そこの部屋にはエアコンがありませんでした。
確かに、真夏でもそんなに辛くはないのですが、たまに上がる湿度には閉口します。
昔に居た関東圏に比べれば、これでもエアコンが効いているような環境なのですが...慣れとは恐ろしいです。
そんな日には、湿度だけは苦手な僕はペットボトルの除湿方を使っています。
これ、手軽な上に費用も掛からずエコな方法ですが、さらに効果を上げる方法もあります。
今回はそんなペットボトルで除湿するお話しを以下の内容で解説してゆきます。
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今までは肌感覚で効果があるなー。という感じでしたが湿度計を使ってどの程度の除湿が出来るか実験をしてみました。
結果を先に言うと、思っていた以上の除湿効果があり驚きました。
まず、湿度を上げるためにシャワーを浴びた浴室を開け放ち、脱衣所のドアは閉めます。
脱衣所の洗面台の鏡は湿度で曇った状態ですが、特にジメジメという感覚はありません。
中に水を入れ、凍らせたペットボトルを入れているのはダイソーで買ったコンテナボックスです。
ペットボトルは結露して水が垂れるので、このケースがサイズ感も良く、受けに丁度いいです。
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こまめに確認したかったのですが、ドアを何度も開けたりすると外の空気が入り脱衣所の湿度を下げてしまいます。
見たい気持ちを抑え、40分後に確認したところコンテナボックスの中には結露で垂れた水が少し溜まっていました。
ケースの底も冷えて裏側が結露するのでタオルを敷くことをお勧めします。
ちなみに氷が融けるまで放置していた結果(約5時間)、コンテナボックスにはコップ約1.5杯分の水が溜まっていました。
つまり脱衣所と浴室の空気に含まれていた水蒸気(水分)をコップ1.5杯分除湿したことになります。
なぜ凍らせたペットボトルで除湿ができるかと言うと、冬によく見る結露と同じ現象です。
空気中に含まれる水蒸気分は気温が高ければ多く、低くなれば少なくなります。
凍ったペットボトル表面で冷やされた空気に含まれる水蒸気分は、温度が下がったことで結露となって液体化して溜まってゆきます。
結果、液体化した分だけその場の空気は除湿されます。
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特別な物は要りませんので、自宅にあるものを流用すると直ぐに出来ると思います。
以下、細かく説明をしてゆきます。
僕は効率を上げたいので2㍑2本を使っていますが、1㍑ 2~3本でもいいですし、500ml数本でも良いと思います。
また極端なコトを言えば、凍らせても大丈夫な容器であればペットボトルでなくても構いません。
ただ、水を凍らせると膨張するのでガラスやプラスティックのものは割れてしまうのでNGです。
結露した水がけっこう溜まるので防水性のケースは必要です。
写真のものはダイソーで買ったコンテナボックスで、33.8cm×19.3cm×9.4cm コンテナ No.2 というものです。
価格は¥110円 ケース自体の結露が少なく、2㍑のペットボトル2本に丁度いいサイズですのでお勧めです。
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ケースの下もけっこう冷えるので結露した水分で濡らさないためのタオルです。
これは自宅にあるもので、余っているもので十分です。
ケースをボウルなどの金属にすると熱伝導率が良いのでかなりの勢いで結露します。
そのようなケースを使う場合は結露をふき取ったり、完全に濡れてしまった場合は取り換えた方が良いでしょう。
この方法は空気中に含まれる水分を液体として集めることに意味があります。
結露したペットボトルは定期的に拭いて、濡れたタオルは放置せずに絞って水分を流してしまえば、除湿率は若干上がります。
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これまでは自然に結露して、除湿してくれるのを待つ。みたいな方法を紹介してきましたが、扇風機で積極的に風を送ると効果は倍増します。
これは扇風機でムラのある部屋の中の温度や湿度を、空気を対流させて均一にするという効果もあるのでお勧めです。
ちなみに風速1mで体感温度は1度下がりますので、5mの風では体感温度は5度も下がり暑い日でも体感はかなり変わります。
風速5mってピンときませんが詳しく解説しているページがありますので参考にしてみてください。
就寝時は3mほどでも十分に涼しく僕はこの方法を寝苦しい夜の寝室に使っています。
いくら効果があると言っても家の中全体の湿度を下げるのには無理がありますが、寝室位でしたらその効果を十分に実感出来ます。
これは除湿と同時に冷えた風も送ってくれるのでかなり涼しく、ベッドサイドにこの状態でセットしています。
ずーと風に当たっているというのも実は疲れるので、扇風機はお好みのタイマーで止まるようにしておけば快適に眠れます。
また日中は仕事部屋にこの状態で持ち込み、背中に風を当てていますが30度位の気温でもかなり快適です。
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実はペットボトルは凍っていなくても、中の水が室温より冷えているうちは効果は下がりますが除湿してくれます。
その日の気温にもよりますが、2㍑のペットボトルではかなりの時間もちます。
朝になって融けていればまた冷凍庫へ。
冷蔵庫は普段も電源が入れっぱなしなわけで、何か冷やすものが有る度に電源を入れる家電と違います。
冷凍庫もそうなのでペットボトルを凍らせる為に電源を入れ、電気代が余分に掛かるわけではありません。
こうして何度でも使える凍ったペットボトルでの除湿はエコなシステムだと思います。
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効果や即効性だけを考えるとエアコンに分がありますが、この方法は何というか体に優しいです。
空気が乾燥し過ぎないのと、風に当たっていても体が痛くならない。
おそらく自然な除湿や冷え方をしているように思います。
使える場所も2㍑のペットボトル2本では6畳間くらいでしょうか。使う場所は限定されてしまいます。
それでも、この優しさと手軽さは心地良く感じます。
今住んでいる北海道の部屋はエアコンが付いていませんが、暫くはこれで十分なので、これからも使って行こうと思っています。
田舎暮らしのスローライフな僕の生活には、凍らせたペットボトルのシステムが合っているので気に入っています。
ちなみに広い部屋を効率よく除湿したい場合は除湿器を使うのをお勧めします。
除湿する水分量で比べるとペットボトルと除湿器では約40倍以上と各段の違いがあります。
僕が除湿器を使うとしたら除湿機能の高いコンプレッサー式のこれですね。
構造はエアコンと同じでヒーターを使わないので室温が上がらず夏に使うには最高です。
ちょっぴり音は気になる人はいるかもしれませんが、動作音は 強=39/39dB、弱=36/36dB この位なら許容範囲かと思います。
CORONAコンプレッサー式 衣類乾燥除湿機(木造11畳 / 鉄筋23畳まで)
凍らせたペットボトルで除湿が出来ると聞いたときは「気休め程度でしょ。」と思っていました。
ですが、寝室や脱衣所なんかのスペースでしたら十分に効果を実感できます。
さらに扇風機を使って送風することで除湿効果は上がりますし、涼しい風も心地いい。
必要なものは水を入れて凍らせるペットボトル(2㍑がお勧め)。
ペットボトルは大きい方が効率があがるのですが、1㍑や500ml数本でもOKです。
ペットボトルを入れる防水性のケースは洗面器でもボウルでも流用できます。
ペットボトルは結露してきますので、タオルで水分をふき取り絞って水分を捨ててあげれば除湿率も上がります。
ただ広いリビングや家全体の除湿をしたり、即効性を求めるならエアコンや除湿器には敵いません。
ですが、乾燥し過ぎないのとスローでエコな感覚がお好きな方には、中々お勧めなシステムです。
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