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雪板

雪板を全力で楽しもう!自作でもOK これで雪山はもっと楽しくなる


見開きは2020年にBurtonから復刻販売? されたthrowback(スローバック)という山でサーフィンをするためのモデルです。


思い出すのは、1981年に Backyard というモデルが発売されましたがバインディング無し、エッジも無し、ロープハンドルでターンのきっかけを作るというもので、まんまthrowback(スローバック)です。


それが現在(10年ほど前)から雪板という形で静かなブームを呼んでいます。



乗ったフィーリングは極めてスロー、パウダーの斜面でサーフィンをしているような、より深く雪と関わりながら遊ぶという感覚です。



ただバインディングが無い分操作には慣れが必要で独特の難しさがありますが、それもまた魅力なのです。



さらに、構造がシンプルなのでブランクスさえ手に入れば自作出来てしまうという事で、自分で作った板で滑るのは何とも言えない面白さがあります。


また近年、雪板ファクトリーも各地にでき始め、色々なタイプの雪板が手に入りやすい状況となったのも人気を押し上げています。


今回はそんな雪板の魅力を以下の内容で解説してゆきます。


  1. 1. いま静かなブームの雪板とは
  2. 2. 雪板は自作するのも面白い!
  3. 3. メジャーブランドが手掛けると雪板はこうなる

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いま静かなブームの雪板とは


イントロ部分で雪板のかなりの部分を語ってしまいましたが、要はスタンスフリーの板でパウダーサーフィンをしようという道具です。


下の写真は北海道の丘の街「美瑛町」で開催された「雪板」体験会で用意されたものです。



この雪板、形は色々ですが構造はいたってシンプル。


ノーズロッカーのみの手作りの「雪板」でも十分にパウダーの斜面を滑ることが出来、文字どうりのマウンテンサーフを楽しむことが出来ます。



実は、ここに「雪板」の真の魅力があると言っても過言ではありません。



1からの自作に不安のある方は、雪板ファクトリーが開催するワークショップで教えてもらいながら作ることも可能で、道具や材料を用意してくれるので便利です。



勿論、手っ取り早く製品となっているものを買って早く滑りたいというのもアリです。



その滑走フィーリングは、イントロ部分でも触れましたがバインディングが無いぶんその操作性は独特で、スノーボードならほんの数秒で滑り降りる緩斜面がエキスパートコースに思えるほどの緊張感があります。


つまり、高い山に行かなくても近場の丘や山裾で充分に楽しめるという事でもあり、それも雪板の魅力となっています。



以下はMAKE雪板 Atsushi Gomyo さんによる動画ですが雪板というものがよく分かります。



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雪板は自作するのも面白い!


工程としては、ロッカー(反り)のある専用のブランク(合板の板)に自分の気に入ったボードデザインをケガキ、切り出す。


サンドペーパーなどで角を落とし滑らかにして全体にニスを塗り完成。


デッキの滑り止め加工や、リーシュ(流れ止め)を装着する細工などありますが、器用な人であれば自作出来てしまうレベルです。


自分で作る


ですが、ロッカーの入ったブランクス(板)から制作となりとちょっと大事になります。


そこで、今回はブランクスは購入して、そこから雪板を自作するという大人の解決策を取りたいと思います。


バートンからちょっと調子の良さそうなロッカーが入ったブランクスが発売されました。


Burton DIY スローバック スノーボード


ちょっとこれ、素敵じゃないですか? ロープハンドルとデッキテープが付いて税込 ¥ 26,400は高くないと思います。



僕は常々、サーフボード、スノーボード、雪板も、気持ちよく滑るためにはロッカーが一番大切だと思っています。



サイドカーブはロッカーによって変わる。言い方を変えるとロッカーに合わせてサイドカーブが決まるとも思っています。



ですので、最初はやみくもに反りを入れたブランクスを自作するより、信頼のおけるブランドのブランクスを使い作ってみる。


乗り込んで足りない部分があればその部分を改善したブランクの自作を考える。そんな感じがいいのかなと思っています。



① ブランクス(板)に雪板の形をケガク


このブランクスのロッカーを見た時にピンときました。「これ、調子良さそう!」


ですので、まずはこれを使って制作に入りましょう。



まずは、このブランクスに好きな形のデザインをケガキます。


最初のデザインはパウダーでの実績のある形を GENTEMSTICK や MOSS SNOWSTICK からインスピレーションをもらうのも良いと思います。


ブランクスに形を落とすにはフリーハンドではなく、下の写真のように必ずテンプレート(板の右または左半分の形のも)を作り、中心線から左右対称に書くのがコツです。




②切り出し&仕上げ


次に切り出してゆくわけですが、この後の工程でサンドペーパーやヤスリで仕上げて削るため、ケガキ線の外側を切ってゆくのがコツです。



切り出しは、写真のような工作機械でなくとも、ハンディーのジグソーできれいに出来ます。



切り出したら、コバをヤスリで整え、サンドペーパーで滑らかにし、ニスを塗って仕上げます。


ニスは板が水分を吸わないよう防水の意味もありますので入念に!



③リーシュ取り付けの細工


リーシュは必ず付けましょう。転んで板が、どこかに吹っ飛んで行ってしまうのを防げます。


テールに穴を開けリーシュロックを取り付ければリーシュコードが取り付けれます。




④完成


ロッカーの美しい雪板の完成です。


あとはデッキテープを張って完成。ロープハンドルはお好みで!という感じです。



最初はあまり難しい事は考えず、手作りの板で滑る楽しさに目標を絞りましょう。


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ワークショップで作る


実際にやってみると分かりますが、全体のサイズ感、ノーズ幅やウエスト幅、各部の仕上げなどを含め、分からない部分が少なからず出てきます。


制作に使う道具や、材料の事を考えると最初は雪板制作のワークショップに参加して作ってみるというのもおすすめです。



写真はMAKE 雪板 講師 五明 淳等さんによるワークショップの様子です。



雪板制作のワークショップは定期的に市町村主催や、雪板ファクトリー主催で開催しているので問い合わせてみましょう。


また検索エンジンで「雪板ワークショップ」と検索すると、企画されていればヒットしますので定期的に調べるのもいいかもしれません。


価格は道具貸出と材料費で¥25,000~¥35,000ほどのようです。



定期的に雪板ワークショップを行っているファクトリーです。


MAKE雪板


雪板制作販売、Green Clothingのデザイナー"THE OTHER ONE"のグラフィックを載せたSkateboard deck!コラボ作品、ワークショップなども開催。


webサイト MAKE雪板 公式サイト


フェイスブックページ MAKE雪板 facebookページ


Natural Drift


北海道の雪板ファクトリー、雪板の制作、雪板のレッスン、ツアーガイド、ワークショップ開催。


勇払郡むかわ町穂別69-3


090-8631-9375


フェイスブックページ Natural Drift facebookページ


BUDDHA BLANK


雪板制作販売、雪板ワークショップ、雪板体験会


山形県 東置賜郡 川西町 玉庭6708‐6


webサイト BUDDHA BLANK 公式サイト


フェイスブックページ BUDDHA BLANK facebookページ


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メジャーブランドが手掛けると雪板はこうなる


雪板という名前ではありませんが、メジャー・スノーボードメーカーも手掛けているものがあります。


構造はシンプルですが、独特のテクノロジーをつぎ込んで作られているものもあります。


例えばJONESからリリースされた MOUNTAIN SURFER 142m。



2022 JONES ジョーンズ マウンテンサーファー POWDER BOARD MOUNTAIN SURFER 142



これをシェイプしたのはサーファーならその名を知らない者は居ないと言っても過言ではないサーフボードシェイパーのクリス・テンソンさんです。



サーフボードと同様にフォーム材をハンドシェイプし、そこから金型を起こし生産モデルを作っています。


当然のようにハルボトムに複雑なチャンネルの造作など、サーフボードで培ってきた流水力学が大いに活かされたとされる3Dシェイプとなっています。


雪板 MOUNTAIN SURFER でどう遊ぶかは、あのジェレミー・ジョーンズが語っている映像があります。



Burton Backseat Driver(バックシート ドライバー)


バートンもこの辺は得意とするところで、3Dシェイプでレングス1400mm、ウエスト幅260mmはディープパウダーからシャローなコンディションまで扱いやすい設定。




Burton throwback(スローバック)


1981年にリリースされた Backyard の復刻版ともいえる throwback(スローバック)、今一番乗ってみたい雪板です。


当時と今では感じ方がどう違うのか?興味深いところです。価格もリーズナブルな 税込 ¥ 28,600 はありがたいところ。




この緩い感じが何とも良いですね。楽しい時間を過ごすために必要なのは、1枚の木の板だけで十分という場合もあります。



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雪板を全力で楽しもう!まとめ


初めて雪板に乗った時、正直に言うと舐めてました。


30年以上サーフィンをやってきて、スノーボードの歴は40年にもなり、サーフスケートもやっている。


まぁ、スノーボードの合間のお遊び程度に思って、普通に乗れると思いましたが、これが難しい。



今まで、いかにバインディングに助けられて滑っていたのかを痛感し吹っ飛びまくりでしたが、この解放感は何でしょう?



スノーボードでは気にもしない斜面にドキドキしたりもします。


転びまくりで翌日は全身筋肉痛でしたが、それもとにかく楽しい。



雪と山とより深く関わっているような..サーフィンをしている時に感じる、体全体で海の鼓動を感じる感覚に似ています。



ハンドメイドの雪板であれ、レディーメイドの雪板であれ、この楽しさは変わらないと思いますので近所の丘に出かけ、今シーズン中に是非あなたも体験してみて下さいね。




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