
THE NORTH ISLAND
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降水量が20mmともなると予報用語では「強い雨」と表現され、体感的には土砂降りで屋内に居ても雨音が聞こえるという感じです。
都道府県により違いはありますが「大雨注意報」が出されることがあります。
地形によ危険度はかわりますが、このまま数時間降り続けば川が氾濫したり道路が冠水する危険もあります。
つまり降り続けば災害に直結するほどの雨です。
公共の交通機関にはまだ影響は出ませんが野外のイベントは中止、外遊びも出来るような状況ではありません。
そんな降水量20mmについて以下の項目で解説しています。
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天気予報で雨関連でよく聞く用語に「降水量」「降雨量」「降水確率」という言葉があります。
何となく感覚的に分かるような気もしますが改めておさえておきましょう。
・降水量とは
降水量とは大気から落下してきた水分全てと言う意味です。
雨は勿論、ミゾレ、霧による水分、などがあります。
その降った水分がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さで、mm(ミリメートル)で表しています。
・降雨量
これは読んだとうりの降った雨の量です。
降水量が降った水分全てに対して降雨量は降った雨の量です。
その降った雨が流れ去ったり地面にしみ込んだりせず、その場にとどまった場合のたまった水の量を降水量と同じmm(ミリメートル)で表します。
この雨量計はアマゾンなどでも安価で手に入るので興味のある方は自宅の庭などにに設置して観測してみるのも面白いかと思います。
・降水確率
降水確率は1日を0~6時、6時~12時、12時~18時、18時~24時の4つの時間帯に分けて百分率(10%刻み)で発表されます。
降水確率が0%であれば降る可能性はほとんど無く、100%であれば降らない可能性はほとんど無いことを意味します。
つまり予報区内で一定の時間内に降水量にして1mm以上の雨または雪の降る確率(%)の平均値になります。
また、30%という予報が100回発表されたとき、その内のおよそ30回は1mm以上の降水があるという意味もあります。
では降水確率30%というような予報が出た場合の現実的な解釈の仕方ですが、これは降る確率が30%で降らない確率も70%あるということになります。
数字が大きい方の確率が高くなるので、降らない確率の方が高いという解釈を僕はしていますが、一応折り畳み傘は持ちます。
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20mmと聞くと、1時間に2cm溜まる位の雨って強いの?という印象ですが、実際に外出する場合は傘をさしていても体が濡れてしまう程度の雨です。
レインブーツは必ず必要で+レインコートかレインスーツがあれば、かなり濡れを回避できるでしょう。
車の場合はワイパーをHaiにしていても視界が悪く感じるはずです。
さらに風があったり夜間などは運転するのにちょっとした恐怖を覚えるほどです。
これがどれほどの水の量なのかを数値化したのが以下になります。
1平方メートルに降る水量=100cm×100cm×2cm=20000立方センチメートル(20㍑)
つまり1m四方の範囲に1時間で20㍑の水が降り注ぐということです。降った水の深さは2cmmです。
もっと分かり易く降水量20mmの中に30分立っているときに頭の上に降る水量は以下のようになります。
直立した人の上 (50cm×50cm)に30分で2500mℓの水が降る
簡単に言うと貴方が立っている50cm×50cmの範囲に30分で缶コーヒーのロング缶(250mml)約10本分の量の水が降る1ℓのペットボトル換算だと2本半ということになります。
つまり外出は控えた方がいいという位の雨の勢で、以下の動画の説明を観るとさらによく分かると思います。
『20ミリの雨』って怖いの?別府市役所防災スタジオ「Bスタジオ」番組
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結論から言うと降水量20mmで行える野外のレジャー、アクティビティーはありません。
キャンプ場は閉鎖、サッカーや球場もクローズとなるので延期を考え別の日にした方が楽しめます。
ゴルフ場が天候によりクローズしたという話はありませんが、予約を別の日に変更した方が賢明です。
最初の予約の際にキャンセル料などの確認をしておきましょう。最近は変更などの場合はキャンセル料がかからないゴルフ場も数多くあります。
以下に降水量7mm~20mmまでの各アクティビティーの快適度や行えるかの可否を表にしてみました。
アクティビティー | 降水量7mm | 降水量8mm | 降水量9mm | 降水量10mm | 降水量20mm |
---|---|---|---|---|---|
キャンプ | × | × | × | × | × |
登山 | × | × | × | × | × |
自転車 | × | × | × | × | × |
ランニング | × | × | × | × | × |
野球 | × | × | × | × | × |
サッカー | △ | △ | △ | × | × |
ゴルフ | △ | × | × | × | × |
テニス | × | × | × | × | × |
釣り | × | × | × | × | × |
ウインドサーフィン | △ | △ | × | × | × |
サーフィン | △ | △ | × | × | × |
SUP | △ | △ | × | × | × |
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大雨などと聞くと真っ先の思い浮かべるのは洪水、土砂崩れなどの災害のイメージですが、実は大雨が降ることによる恩恵もあります。
まず大きい恩恵の一つが水不足の解消です。tenki.jpチームが行ったアンケートでも75.2%の人が「水不足の解消につながる」と答えています。
雨は山の豊かな栄養分を川を伝い海に流して海を豊かにしてくれますし、豊な海は結果的に私たち人間や周辺の生物を豊にしてくれます。
土に接する機会が少ない現代人は「雨の恵み」を意識する機会が少なく、雨が降るとネガティブな感情が沸きますが雨による恩恵も少なくはありません。
また大雨を発生させる台風についても、地球規模で考えると台風の強い風は、海面付近の温かい水と深い部分の冷たい水がかき混ぜられ、海の表層温度を下げる働きがあります。
海面の温度が高い状態が続くと最終的には生態系のバランスが崩れてしまいますが、海水のかき混ぜ効果がこれらを防ぐ働きをしてくれています。
また酸素を多く含んだ表層の海水が酸素の少ない深層まで運ばれ、生物にとって必要な酸素を海底付近へ供給してくれます。
強すぎると自然を破壊したり生命に危険を及ぼす台風や大雨もバランス次第では生態系を守り、それぞれに恩恵があります。
降水量が20mmを越えると弘前市や名古屋市、富山市あたりでは注意報が出ます。
30mm~40mmを越えると警報が出ますので、降水量が20mmということは実は災害の手前という雨になります。
出来れば外出は控え気象情報をチェックし続けましょう。
仕事などやもう得ない外出の場合も雨具などしっかりした雨対策をして、職場から帰れなくなった場合などの想定は必要かもしれません。
電車の場合、基本的に雨だけを考えた運転見合わせは降水量40mmほどからです。
1時間降水量20mmでも6時間、12時間と降り続くと崖崩れや道路が冠水する危険性も高まります。
降水量20mmとはそういう状況ということですので自宅に居る場合も防災グッズの確認はしておきましょう。
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