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降水量100mm

降水量100mmとはどれくらい? 交通機関、日常生活への影響を考察


100mmという降水量は身の回り全ての場所、道路、屋根、庭などに1時間で10cmの水が溜まるということです。


側溝からは雨水が溢れ出し、傘をさしていると大粒の雨で、伝わる衝撃はドン!ドン!という感じで傘が裂けそうな勢いです。


車のワイパーはHaiにしていても視界が確保出来ず運転に支障をきたします。



高速道路が通行止めになる雨量はおおむね時間降水量が35mm~50mmとなっていて、この雨量になると法面からの土砂崩れも懸念されます。



勿論、一般道も同等の危険性があります。


気象庁の表現では80mm以上の「猛烈な雨」となり、息苦しくなるような圧迫感のある降り方で恐怖を感じる。


傘が全く役に立たなく、水しぶきで辺りが白っぽくなり視界が悪くなる。


車の運転は危険な状態。という解説が付いています。



記録的短時間大雨警報が出されるのもこの降水量あたりからで、降水量100mmとは災害級の雨といえます。



そんな猛烈な雨100mmを以下の項目で解説しています。


目次


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降水量100mmとはどれくらい




100mmと聞くと、1時間に10cm溜まる位の雨って強いの?という印象ですが、土砂降りという表現が近いと思います。



もっと言えば河川の氾濫、崖の土砂崩れがいつ起きてもおかしくない状況です。


冒頭でも書きましたが「記録的短時間大雨警報」が出されるのもこの降水量あたりからです。


慎重派のアオイ

これって状況によっては避難しなきゃいけないやつですよね。

車の運転はワイパーをハイにしても見えない状況なので止めた方が無難です。


ちなみに1時間あたり降水量の観測史上1位は1999/10/27に千葉県香取市で観測された153mmというものですので100mmの雨がどれだけ大変なことなのかが分かります。



1平方メートルに降る水量=100cm×100cm×10cm=100000立方センチメートル(100㍑)



つまり1m四方の範囲に1時間で100㍑の水が降り注ぐということで、降った水の深さは10cmmです。


もっと分かり易く降水量100mmの中に30分立っているときに頭の上に降る水量は以下のようになります。


直立した人の上 (50cm×50cm)に30分で12500mℓの雨が降る。



簡単に言うと貴方が立っている50cm×50cmの範囲に30分で1ℓのペットボトル換算だと12本分以上の雨が降る。ということになります。



常識派のサトシ

災害級 というか、もうどこかで実際に災害がおきているかも!

加えて気象庁「雨の強さと降り方」でも降水量80mm以上の雨を以下のように説明しています。



1時間雨量(mm) 人の受けるイメージ 人への影響 屋内 屋外の様子
10以上~20未満 ザーザーと降る 地面からの跳ね返りで足元がぬれる 雨の音で話し声が良く聞き取れない 地面一面に水たまりができる
20以上~30未満 どしゃ降り 傘をさしていてもぬれる 寝ている人の半数くらいが雨に気がつく
30以上~50未満 バケツをひっくり返したように降る 道路が川のようになる
50以上~80未満 滝のように降る(ゴーゴーと降り続く) 傘は全く役に立たなくなる 水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる
80以上~ 息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる
引用元 気象庁

全ての用事はキャンセルして安全の確保、避難の必要性などの確認をしましょう。


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降水量100mmになると記録的短時間大雨情報が出されます



降水量100mmような大雨が降った場合は気象庁から記録的短時間大雨情報が出される可能性がます。



基準となる1時間降雨量はその地域の歴代1位から2位の雨量を参考にして決められますが、おおむね80mm~120mm位のようです。



記録的短時間大雨情報とは


数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を、観測(地上の雨量計による観測)したり、解析(気象レーダーと地上の雨量計を組み合わせた分析:解析雨量)したりしたときに発表します。


この情報は、現在の降雨がその地域にとって土砂災害や浸水害、中小河川の洪水災害の発生につながるような、稀にしか観測しない雨量であることをお知らせするために、雨量基準を満たし、かつ、大雨警報発表中に、キキクル(危険度分布)の「危険」(紫)が出現している場合に発表するもので、大雨を観測した観測点名や市町村等を明記しています。


雨量基準は、1時間雨量歴代1位または2位の記録を参考に、概ね府県予報区ごとに決めています。


引用元 気象庁


この雨量になると土砂崩れや洪水が起きる可能性があるか、すでに起きています。



気象庁が提供している災害の危険度分布を確認し、自分の住んでいる地域の災害危険度を確認しておきましょう。


常識派のサトシ

事前に住んでいる所の「災害の危険度分布」は知っておかなきゃいけないですね。

このような大雨が降り続き重大な災害が発生する可能性がある場合は大雨警報、洪水警報が出されます。


さらにその恐れが大きくなった場合は大雨特別警報が気象庁より発表されます。


このレベルになると数十年に一度の雨量が予想されるということです。



大雨特別警報が発表された場合はすでに災害が発生している可能性が高いため手遅れになる前に最寄りの避難所に避難するなど命を守る行動をとることが大切です。


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降水量100mmによる公共交通機関への影響


殆どの交通機関は大雨だけによる運転見合わせになることは少なく、強風など複合的な条件で速度規制や運転見合わせになります。


JR、私鉄、地下鉄の地上部などは線路が水没、法面の土砂崩れなどの危険がある場合は強風や大雨でない場合でも運転見合わせになることもあるようです。


慎重派のアオイ

こういう時に地下は絶対に入っちゃいけないと思います。

高速道路の場合は「事前通行規制」というのがあり、大雨や台風による土砂崩れや落石等の恐れがある箇所については、過去の記録などを元にそれぞれ規制の基準等を定め、災害が発生する前に「通行止」などの規制を実施します。


参考までにNEXCO西日本による雨による事前通行規制基準をリンクしておきます。 NEXCO西日本 降雨事前通行規制基準


ザックリではありますが、以下に一般交通機関が雨や風で運休する条件をまとめてみました。


交通機関 影響
JR 降水量1時間あたり40mm以上、継続300mm以上の雨、20~25m/sで速度規制。25m/s以上で運休。
私鉄 地下鉄 1時間あたり40mm以上、継続300mm以上の雨、地上部は風速25m~30mで全て運転見合わせ。
旅客機 雨だけでの欠航はほぼありませんが、離発着する空港の風速が25m以上で欠航の可能性大。
フェリー 雨による運休の規定はありませんが、東京湾フェリーの場合、 金谷、久里浜両港が風速18m/s、波高1.2m、視程500m以下となった場合は運休となる。
路線バス 路線となる道路の冠水、倒木等により通行止めとなった場合や風速20m/sで運転見合わせ。
高速バス 雨による運休の規定はありませんが、高速道路が通行止めとなる風速20m/sで運休。
モノレール 特に雨による運休の規定はなく、各社規定によりますが、風速20m/sを越えると運休となすようです。
ロープウエイ 雨による運休の規定はありませんが、風速15m/sを越えると運休となる可能性があります。
高速道路 連続降雨量が200mm以上となった場合。風速10mから15mで速度規制が入り、20m/s~25m/s以上で通行止めになります。

* 降水量1mm~100mmの体感や目安をまとめた記事もありますので参考にして下さい。



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降水量100mmで出来る野外アクティビティー、レジャーはありません


やってみようと思う方は居ないと思いますが、あえてここで書くことも無く降水量100mmでは野外で出来るアクティビティーやレジャーはありません。



1時間雨量が30mm以上又は、3時間雨量が60mm以上の雨では洪水注意報が出ますので100mmとなるとすでにどこかで洪水が起きている可能性があります。



外遊びを考える前に安全な場所に避難をしなければいけない段階と言えます。


慎重派のアオイ

これは当然ですよね。

一応、以下に降水量8mm~100mmでの野外アクティビティーの可否を表にしてみました。


アクティビティー 降水量8 mm 降水量9 mm 降水量10 mm 降水量20 mm 降水量100 mm
キャンプ × × × × ×
登山 × × × × ×
自転車 × × × × ×
ランニング × × × × ×
野球 × × × × ×
サッカー × × ×
ゴルフ × × × × ×
テニス × × × × ×
釣り × × × × ×
ウインドサーフィン × × × ×
サーフィン × × × ×
SUP × × × ×

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降水量100mmの雨に風や雷が付くとどうなる


降水量100mmの雨ですと道路は通行止めの箇所が出て殆どの公共の交通機関も規制運航となる可能性があります。


またどこか身近なところで災害が起きていてもおかしくない天候です。


常識派のサトシ

台風や強い低気圧が直撃したらこんな感じですよね。

こういう日は家から出たくないですが、その体感を想定してみましょう。


ちなみに、強い風の風速10mの風が吹いた場合を例にとってみると、時速に換算した体感は以下のようになります。



10(m/s)× 60(秒)×60(分)=36000(m) 時速36kmにあたります。



つまり雷の鳴る降水量100mmの雨の中、時速36kmで走る車の窓から顔を出した感じで息も出来ませんね。



風速1mにつき体感温度が1度下がりますので気温10度なら体感温度は0度となり、それで100mmの雨ですので体が濡れると気化熱でさらに体感は低くなり低体温症の危険もあります。



これで雷が鳴り風も10mという事になると避難に備えテレビやラジオなどで情報を集めるタイミングかと思います。


以下に風速2m~100mまでの体感を詳しく解説した記事と、雷に打たれる確率と対策を解説した記事がありますので参考にしてみて下さい。




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降水量100mmってどのくらい? あとがき



地域によって多少の違いはありますが降水量が80mm~120mmの間で気象庁から「記録的短時間大雨情報」が出されます。




降水量100mmということは、もはや災害が起きるか、すでに起きている段階の雨量になります。



このまま降り続けば大きな災害が発生する恐れがあります。


この段階では各市町村から「大雨警報」もしくは「大雨特別警報」などが出ているかもしれません。


洪水の危険がある河川の付近や、土砂崩れの恐れがある地域では「避難指示」が出る場合もありますので普段から避難場所の確認をしておくことも大切です。


降水量100mmとはそういう状況ということですので自宅に居る場合も防災グッズの確認はしておきましょう。


今回、文中でリンクしたのと、その他の雨に関する記事ですので、参考にしてみてください。



🔗 線状降水帯が発生しやすい場所はどこ?多発地と発生条件を特集してみた


🔗 線状降水帯なぜ増えた?発生のメカニズムから豪雨対策までを大特集


🔗 降水量の目安を1mm~100mmまで大特集!徹底的に詳しく分かりやすくっ


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