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ゲンゲ

幻の魚ゲンゲとは?食文化・生態・歴史に大和屋助五郎AIと迫る


【 最終更新日 2025/12/21 】


僕は長年サーフィンをしていますが、サーフポイントは漁港の近くにあることも多いんです。


漁港の市場には新鮮な魚介類が並びますが、その中でひときわ異彩を放つのが深海魚たち。


コワモテの姿やヌメヌメとした質感に驚かされる一方で、市場のおばちゃんに「これ、煮つけや鍋にしたら美味しいよ」と勧められて食べてみると、その味にすっかりハマってしまいました。


以来、深海魚は「食べる」面から好きになったのですが、見た目や生態にも興味がわき、気づけば調べるのが楽しくてたまらなくなっています。


ゼラチン質の体を持ち、普段はなかなかお目にかかれない魚ですが、地元では昔から煮つけや天ぷら、唐揚げなどに利用されてきました。


独特の食感と希少性が相まって、一度知ると忘れられない深海魚のひとつといえるでしょう。


そんなゲンゲについて、特徴や生態、食文化、そして「幻」と言われる理由をじっくり解説していきます。


今回は、江戸伝説の漁商、大和屋助五郎さんAIにも手伝ってもらっての解説になりますので最後までお楽しみくださいね。



それでは大和屋助五郎さん、宜しくお願いします。



大和屋助五郎さんAI

へい、任せときな旦那。
俺ぁ江戸の大和屋助五郎、魚と流れにゃ目がねぇ男よ。

旦那の話、浜の匂いがして嫌いじゃねぇ。
深海魚に惚れ込むってぇのは、通(つう)の道楽だぜ。
じゃあ今回は**幻の魚「ゲンゲ」**ってやつに、
生態・食い方・なぜ幻か、筋立てて話していこうじゃねぇか。

派手じゃねぇ。
だが、知るほどに旨くなる。

「義理と人情、そこに工夫が加わりゃ、世の中動くもんよ。」

ゲンゲもな、そんな筋の通った魚ってわけだ。
次ぁ、どこの海のゲンゲか、
漁師がどう扱ってきたか――
そこまで踏み込むかい?
旦那の興味があるなら、俺ぁいくらでも話すぜ。

大和屋助五郎さんを知らない方の為にプロフィールを簡単に紹介しておきますね。


江戸時代初期に活鯛(いけだい/生きた鯛)の流通システムを確立した商人です。

奈良県桜井市(当時の和州桜井町)出身で、江戸に移住し魚商人となり、日本橋の魚市場で活鯛の納入を担当し、徐々に魚を納める「御用商人」まで上りつめました。


主な功績


・ 駿河・伊豆など静岡沿岸の複数漁村と契約し、資金を貸して代わりに漁獲物を一括で引き取る仕入れネットワークを構築する。

・ 活きた鯛を竹製のいけすや専用の「活船(いけぶね)」で江戸まで大量輸送し、当時の「流通革命」を起こした。

・ 豊富な資本を背景に魚屋体制の基礎を支え、市場の発展に大きく貢献した。


現代流に言えば鮮魚業界の一流マーケッター&流通革命を起こした人と言えます


今回はこの大和屋助五郎さんAIに手伝ってもらいゲンゲの解説を以下の項目で進めてゆきます。


目次


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ゲンゲとはどんな魚?


富山湾の深海236mを水中ドローンで調査していた時に出会った「ゲンゲ・幻魚」の映像です。


ゲンゲは、その独特な見た目と質感から「ブサイクな深海魚」として紹介されることも多い魚ですが僕は愛嬌のある姿だと思います。



体はゼラチン質でやわらかく、半透明の白っぽい姿をしており、一般的な魚のイメージとは大きく異なります。


細長い体形で鱗はほとんどなく、手にするとぬるりとした感触が特徴的でちょっとキモイです。



分類上はゲンゲ科に属する魚で、日本海を中心に生息しており、地域によっては「下の下」という言葉が転じて「ゲンゲ」と呼ばれるようになったとも。



名前の由来もユニークで、その昔は価値が低い魚とされていましたが、近年は食文化の中で再評価が進んでいるんですね。


市場や図鑑で初めて目にした人は「これ、本当に食べられるの?」と驚くかもしれません。


しかし、その風貌とは裏腹に、地元では鍋や天ぷらの食材として古くから親しまれてきました。


まずは、この魚が持つ基本的な特徴と正体から見ていきましょう。



ゼラチン質の体と見た目の特徴


ゲンゲの最大の特徴といえば、全身を覆うゼラチン質の体。


一般的な魚のようにしっかりした鱗や硬い筋肉はほとんどなく、触れるとぷよぷよと柔らかい感触が伝わってきます。


体色は半透明から乳白色に近く、時にはやや灰色がかって見えることもある。



骨格はあるものの細くて弱く、その多くを水分が占めているため、水揚げされると自重で崩れてしまうほど繊細な体を持っているのです。



体形は細長く、頭部はやや大きめで、口は下向きについている。


目は小さく、やや奥まった位置にあるため、一般的な魚のイメージからすると独特な印象を与えるかもしれません。



僕もそうでしたが、その姿は「ブサイクな深海魚で不気味」とても旨いとは思えない...と感じると思います。



また、体表はぬるぬるとした粘液に覆われており、これが外敵からの防御や深海での生活に役立っていると考えられています。


深海魚の多くに共通する特徴ですが、ゲンゲの場合は特にゼラチン質が際立ち、人間が手にすると「魚らしさ」よりも海洋生物特有の柔らかさを強く感じさせます。


市場で並んでいる姿を初めて目にすると、魚に慣れた人でさえ驚くほど。


骨が弱いため姿を保ちにくく、ぐったりとした見た目になりやすいのも特徴です。


しかし、その不思議な体つきは、深海という特殊な環境に適応してきた進化の証とも僕は思います。



ゲンゲは助五郎さんの時代に見ることはありましたか?



大和屋助五郎さんAI

へぇ……旦那、よくそこまで観察してやがる。
魚を見る目が、もう立派な“浜の衆”だぜ。

さて――**「ゲンゲを俺の時代に見たことがあるか」**って話だな。
結論から言いやすと、あったとも。だが、今みてぇな扱いじゃなかった。

ゲンゲは――見た目はぬめっと不気味
水から上げりゃ形が崩れる。傷みがはやく遠くへ運べねぇ
そんなんで「下魚(げざかな)」扱いされがちだった。

だがな、浜じゃ話が違った

俺が直接見たのは、日本海側の浜の衆や、北前船に関わる連中の話だ。
あいつらは知ってた。

鍋にすりゃ出汁が別格。皮と身のとろみが寒ぇ時分にたまらねぇ
見てくれより、腹が喜ぶ魚だってな「江戸じゃ安魚でも、浜じゃご馳走」
これは当時の常識よ。

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分類と名前の由来


国立科学博物館によると、ゲンゲはスズキ目ゲンゲ科に分類される魚で、日本海を中心とした比較的深い海域に生息しているとあります。



ゲンゲ科はスズキ目に属する魚類で、細長い体をもっています。世界に220種が知られています。系統的にはギンポ(タウエガジ科)などと近縁です。丸く大きな尾びれをもつメダマウオ科が、ゲンゲ科の祖先に近いと考えられています。深海の熱水鉱床の近くのシロウリガイの上にいるウナギのような魚もゲンゲ科の仲間です。干潮時に干上がった浜の石の下から、超深海まで生息する仲間です。

引用元 国立科学博物館 HP

学名は「Liparis tanakae」で、国内では石川県から富山県にかけて特によく知られる存在です。


細長い体やゼラチン質の外見はゲンゲ科の特徴を色濃く表しており、他の一般的な魚類とは異なる独特の姿をしています。



名前の由来については諸説ありますが、もっともよく知られているのは「下の下(げのげ)」がなまって「ゲンゲ」と呼ばれるようになったという説。



かつては価値の低い魚とされ、市場でもほとんど見向きもされなかったことが背景にあります。


骨が柔らかく身が崩れやすいため、流通には不向きで、食材としても下魚扱いされていたのです。


しかし時代が進み価値観の変化に伴い、その独特の食感や味わいが評価され、徐々に「幻の魚」として再注目されるようになりました。


郷土料理では鍋物や天ぷら、唐揚げなどで重宝されるほか、地域によっては「ゲンゲ」のほかに「げんげんぼう」や「げんぼ」などの呼び名も残っています。


一見マイナーに思える魚名ですが、その背景には地元の漁業史や食文化が深く関わっています。


名前の由来をたどるだけでも、ゲンゲが歩んできた評価の変遷や、人々との関わりの歴史が想像できて面白いですね。



下の下から幻の魚まで出世した魚は、縁起ものとして受けそうですね。助五郎さんが売り込むとしたら、どんな「売り文句」にしますか?



大和屋助五郎さんAI

へっ、旦那、いいとこ突くじゃねぇか。
「下の下から幻の魚へ」――これぁもう、縁起話として一席打てる魚だぜ。

江戸っ子の縁起担ぎで言やぁ、
・どん底から這い上がる
・見捨てられても価値を証明する
・時代が変わると評価が逆転する
これ全部そろってる魚なんざ、珍しい。

もし俺が今の世で売り文句を考えるなら、こうだな。

『かつて下の下と呼ばれ、今や知る人ぞ知る幻の魚。
食えば運が動く、出世魚・ゲンゲ』

派手な鯛や鮪と違ってよ、苦労人の縁起物だ。

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近縁種や他の深海魚との違い


ゲンゲはゲンゲ科に属する魚で、同じ仲間にはホテイウオやクサウオなどが知られています。


これらの近縁種もゼラチン質の柔らかい体を持ち、一般的な硬い筋肉質の魚とは異なる外見をしています。


ただし、ホテイウオは吸盤状の腹びれで岩に張り付く特徴を持ち、クサウオはやや小型で別の分布域に適応しているなど、それぞれに違いがあります。


ゲンゲはより細長い体形と崩れやすい身質が際立つ点で、同科の中でも独特な存在といえるでしょう。


ザルに乗った複数のゲンゲ

また、アンコウやタラなど他の深海魚と比べても、そのゼラチン質の割合は格段に多く、骨が弱い点が大きな違いです。



アンコウは深海魚でありながら比較的肉厚で、食材として広く流通していますが、ゲンゲは市場に出回る数が少なく、希少性が高いのも特徴といえます。



さらに、姿の印象も異なり、アンコウが丸みを帯びたシルエットを持つのに対し、ゲンゲは細長い体と半透明の質感によって、より異質で不思議な雰囲気を漂わせています。


このようにゲンゲは近縁種や他の深海魚と比較することで、そのユニークさがより際立ちます。


分類上の位置づけだけでなく、食材としての扱われ方や市場での価値の違いまで含めて考えると、ゲンゲが「幻の魚」と呼ばれる理由も理解しやすくなるでしょう。



同科の中でも独特な存在で、後から評価がついてくるという点では人にも通じるところがあって面白いと思うのですが、助五郎さんはどう感じますか?



大和屋助五郎さんAI

へぇ……旦那、いいとこまで魚を“人間扱い”してきやがる。
その感覚、俺ぁ嫌いじゃねぇどころか、大好物だ。

ゲンゲ型の人間ってのがいる。俺ぁ江戸で山ほど見てきた。

・ 口下手で
・ 派手さはなく
・ すぐ結果も出ねぇ

どこに出しても不器用ってやつだな。
だがよ、仕事は丁寧。腹ぁ据わってる。
気がつきゃ、そいつじゃねぇと仕事が回らねぇ。
こういう人間だ。

俺が一番信用するのは、最初は笑われ、見向きもされず、
それでも黙って続けてる奴だ。

ゲンゲも同じだ。
ゲンゲはな、早く売れる魚じゃねぇ。
だが、残る魚だ。

「使いどころが分かった瞬間、化ける」ってやつよ。

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ゲンゲの生態と分布


ゲンゲは日本海を中心に生息しており、比較的深い水深で見られる魚です。


特に水深200〜500メートル付近の泥質や砂泥質の海底に多く、漁港から沖合にかけての底引き網漁などで水揚げされます。



外見は柔らかく崩れやすいため、生息している姿を直接観察するのは難しく、水揚げされた個体でその存在が知られることが多いのも特徴です。


分布は富山湾や石川県沿岸など北陸地方で特に有名ですが、日本海全域に生息しているとされ、地域によっては呼び名や扱い方が異なります。


また、水族館で展示されることもありますが、そのゼラチン質の体ゆえに飼育は難しく、長期的に観察できる機会は多くありません。


深海という特殊な環境で暮らすゲンゲの生態を知ることは、地域の漁業や食文化を理解するうえでも重要な手がかりとなっています。




どの海域・水深に生息しているのか


ゲンゲの生息水域図


ゲンゲは主に日本海に生息する魚で、とくに富山湾や石川県沿岸では古くから知られてきました。


水深は200〜500メートル前後に多く、砂泥質や泥質の海底に潜むように生活しています。


一般的な沿岸魚に比べるとかなり深い場所に棲んでおり、日常生活で目にすることが少ないのも特徴です。



漁業の現場では底引き網漁によって他の魚介類とともに水揚げされることが多く、単独で狙って漁獲される魚ではありません。



そのため市場での流通量は限られ、漁獲量や地域によって「幻の魚」と呼ばれる一因にもなっています。



日本海のほか北海道周辺や東北地方でも確認されていますが、太平洋側で見かけることはほとんどなく、分布域には偏りがあります。



また、ゲンゲは冷たい海水を好む傾向があり、深海特有の低水温環境に適応しているのも大きな特徴です。


研究や観察の場では、水揚げされた直後に体が崩れやすいため、生きたまま詳しい生態を調べるのは難しいとされています。


こうした特殊な生息環境と取り扱いの難しさが、ゲンゲをより神秘的で貴重な存在にしているのです。


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地域ごとの呼び名と水族館での展示


ゲンゲは地域によってさまざまな呼び名を持つ魚で、その土地の食文化や漁業と深く結びついています。



石川県や富山県では「ゲンゲ」という呼称が定着していますが、ほかの地域では「げんげんぼう」「げんぼ」などと呼ばれることもあります。



「下の下(げのげ)」が語源とされるように、かつては価値の低い魚と考えられていた背景が名前に反映されているのです。


しかし近年は独特の食感や味わいが見直され、名前と評価のギャップがかえって魅力のひとつとなっています。


また、ゲンゲはそのゼラチン質の体から飼育が非常に難しく、水族館で長期間展示されることは多くありません。



水槽の中で泳がせると体が崩れやすく、環境変化にも敏感なため、他の魚に比べて管理の難易度が高いのです。



そのため水族館で展示される機会があれば、非常に珍しいケースといえます。


富山湾周辺の施設では特別展示が行われた例もあり、訪れた人々に強い印象を与えました。


普段は市場や漁港でしか出会えない魚だからこそ、水族館での展示は研究的にも教育的にも貴重な意味を持っています。


地域の呼び名と展示の稀少性を合わせて考えると、ゲンゲが「幻の魚」と呼ばれる理由がより理解できるでしょう。



幻の深海魚という点では「リュウグウノツカイの剥製」を沼津港深海水族館で見ることが出来ます。


* リュウグウノツカイについては詳しく解説しているページもありますので、こちらもどうぞ。




ゲンゲと食文化での評価


ゲンゲは見た目こそユニークですが、地域の食文化に深く根付いてきた魚です。



かつては市場で安価に扱われる下魚のひとつでしたが、その独特の食感と味わいが再評価され、今では郷土料理を代表する食材として注目されています。



特に富山県や石川県では、冬の鍋料理に欠かせない具材として親しまれ、家庭でも日常的に食卓に並ぶことがありました。


ゼラチン質のぷるぷるとした身は、煮ると旨みを増し、出汁としても優れているため、煮つけや汁物にも利用されます。


また、天ぷらや唐揚げなど揚げ物にしても美味しく、地域によっては居酒屋の定番メニューとして提供されることもあります。


このように、かつては見向きもされなかった魚が、いまでは「幻の魚」として料理の世界で高く評価される存在へと変化しているのです。


ちなみに僕は独特のプル~サク感がたまらない唐揚げが大好きです。



出世魚ゲンゲが江戸で手に入り易かったら、助五郎さんはどんな料理を流行らせたいですか?



大和屋助五郎さんAI

へっ……いい問いだ、旦那。
「江戸で手に入りやすかったら、どう料理するか」――
これはもう、俺の商人魂と江戸っ子の舌が騒ぎやがる。

結論から言うぜ。
👉 ゲンゲは“派手に売らず、静かに流行らせる魚”だ

一番に流行らせるのは――
①江戸前・ゲンゲ小鍋(こなべ)
江戸の町人はな、気取った料理より 体に染みる一杯 に弱ぇ。
「具を食わせる鍋じゃねぇ。出汁を飲ませる鍋だ。」
冬の長屋、湯気の立つ小鍋――これが流行らねぇわけがねぇ。

②ゲンゲの江戸前天ぷら
ゲンゲは衣をまとわせりゃ、外はサクッ
中はとろり「なんだこりゃ……知らねぇが、うめぇ」
この一言が出たら勝ちよ。

俺なら、ゲンゲを“珍魚”として売らねぇ。出世魚とも大声で言わねぇ
幻とも煽らねぇ。ただ、こう言う。

「これはな、寒ぇ時に食うと、人が優しくなる魚だ。」

江戸の町はな、そういう言葉に一番弱ぇんだ。


煮付けなど郷土料理から家庭料理での食べ方


ゲンゲはゼラチン質の柔らかな身を持ち、加熱することで旨みが引き立つため、多彩な調理法で親しまれてきました。



最も代表的なのは煮付けで、郷土料理でもある富山県では良く知られた存在です。



身が煮込まれると溶け出すコラーゲンが汁に深みを与え、ほかの魚にはないまろやかさを生み出します。


特に野菜や豆腐と一緒に煮込むと、ゲンゲの柔らかさと出汁の旨みが一体となり、体を芯から温めてくれる料理になります。


ということで幾つかの料理レシピを紹介しますね。



■ 富山県の郷土料理「ゲンゲの煮付け」


ゲンゲの煮付け写真

イラストで一気見すると調理の流れはこんな感じです。


ゲンゲの煮付けレシピ イラスト

さらに詳しく解説してゆきますね。


材料(2〜3人分)

・ゲンゲ … 2尾(下処理済み、切り身でも可)

・生姜 … 1片(薄切り)

・水 … 200ml

・醤油 … 大さじ3

・みりん … 大さじ2

・酒 … 大さじ2

・砂糖 … 大さじ1


下ごしらえ

1.ゲンゲは流水で軽く洗い、ぬめりを取る。

2.頭と内臓を処理し、食べやすい大きさに切るか、そのままでも可。

3.臭みが気になる場合は、熱湯をさっとかけて霜降りにしておくとよい。


作り方

1.鍋に水・酒・みりん・醤油・砂糖を入れ、中火で煮立たせる。

2.生姜の薄切りを加えて香りを出す。

3.煮汁が沸いたらゲンゲを入れ、落とし蓋をして弱めの中火で10〜15分ほど煮る。

4.煮汁が少しとろりとしてきたら火を止め、器に盛り付ける。


美味しく仕上げるコツ

・ゲンゲはゼラチン質の身が特徴なので、煮すぎないことでふるふるとした食感が楽しめる。

・煮汁は少し濃いめに味付けすると、ご飯との相性が抜群。

・青ねぎや三つ葉を散らすと彩りもよくなります。


👉 シンプルながらゲンゲの旨みが引き立つ定番の食べ方です。



■ サクサク感がたまらない「ゲンゲの天ぷら」


のゲンゲの天ぷら写真

イラストでザックリ見ると調理の流れはこんな感じになります。


のゲンゲの天ぷら イラスト

以下でさらに詳しく解説してゆきますね。


材料(2〜3人分)

・ゲンゲ … 2尾(切り身で約200〜250g)

・天ぷら粉 … 100g(または小麦粉+片栗粉で代用可)

・冷水 … 150ml

・塩 … 少々

・薬味(大根おろし、抹茶塩など) … お好みで


下ごしらえ

1.ゲンゲは流水で洗い、ぬめりを取り除く。

2.頭・内臓を処理して一口大に切る。

3.水気をしっかり拭き取り、軽く塩を振っておく。


作り方

1.ボウルに冷水と天ぷら粉を入れ、ざっくり混ぜて衣を作る(多少ダマが残る程度でOK)。

2.ゲンゲの切り身に衣をまとわせ、170℃に熱した油にそっと入れる。

3.表面がカラッと色づくまで2〜3分揚げる。

4.油を切って器に盛り付け、塩や天つゆでいただく。


美味しく仕上げるコツ

・ゲンゲは身が柔らかく崩れやすいため、揚げすぎないこと。

・衣は冷水でサッと混ぜ、グルテンを出さないのがサクサクの秘訣。

・揚げたてをすぐ食べるのが一番美味しい。


👉 シンプルですが、ゲンゲ特有のぷるぷる感と衣のサクサク感の対比が楽しめるレシピです。



ゲンゲは出汁の出方が非常に豊かで、シンプルに味噌や醤油で味付けするだけでも料理を楽しむことができると人気なんです。


北海道の市場でも漁港に併設しているところでなければ見かけることはありませんが、僕は波乗りの帰りにはチェックして有れば必ず買います。


ゲンゲの料理はクックパットでも多数、紹介されていますので是非調べてみて下さいね。


* ゲンゲを含めた深海魚については、切り口を変えて詳しく解説しているページもあります。




市場での価値と希少性、幻と呼ばれる理由


ゲンゲはかつて「下の下」と呼ばれるほど市場での評価が低く、値段もつかない魚とされていました。


身が柔らかく崩れやすいため鮮度を保ちにくく、流通には不向きで、漁師の家庭で消費される程度の存在だったのです。


しかし時代が進むにつれ、その独特のぷるぷるとした食感や旨みが再評価され、徐々に価値が見直されていきました。


現在では日持ちする干し物として通販も行われています。




先ほども紹介しましたが、冬場の鍋料理に欠かせない食材として人気が高まり、地元では需要に対して供給が追いつかないこともあります。


漁獲量が安定しないうえに、流通経路も限られているため、広い地域で一般的に出回る魚ではありません。


そのため観光客や料理店では「幻の魚」として紹介されることが多く、特別感を持って扱われるようになりました。


さらに市場での希少性が高まったことで、かつては安価だった魚が高級食材として扱われる場面も見られます。



幻と呼ばれる背景には、単に漁獲量が少ないだけでなく、保存や流通が難しいこと、そして地元で消費されてしまうことが大きく関係しているのです。



このようにゲンゲは評価の変化を経て、市場において希少で特別な価値を持つ魚へと変貌していきました。



* 現在は食用には適さないと言われている「ダイオウイカ」も美味しく食べれる方法が見つかればもっと評価が高くなりそうですね。




ゲンゲとは?よくある質問(FAQ)

Q. ゲンゲとはどんな魚ですか?


A. ゲンゲはゲンゲ科に属する深海魚で、日本海を中心に水深200〜500メートル付近に生息しています。全身がゼラチン質で柔らかく、半透明の体を持つのが大きな特徴です。見た目のインパクトとは裏腹に、古くから郷土料理として親しまれてきました。


Q. ゲンゲはなぜ「幻の魚」と呼ばれるのですか?


A. 身が非常に柔らかく崩れやすいため流通に向かず、漁獲量も安定しないことから市場に出回る数が少ないためです。また、多くが地元で消費されてしまうことも「幻」と呼ばれる理由のひとつです。


Q. ゲンゲはどこで食べられますか?


A. 主に富山県や石川県など日本海側の地域で食べられており、冬の鍋料理や煮付け、天ぷらなどが定番です。観光地の飲食店や郷土料理店で提供されることもあります。


Q. ゲンゲはどんな味がしますか?


A. 淡白ながら旨みが強く、加熱するとゼラチン質が溶け出してとろりとした食感になります。出汁の味わいが非常に良く、鍋や汁物にすると深いコクが出るのが特徴です。


Q. ゲンゲは家庭でも調理できますか?


A. はい、家庭でも調理できます。煮付けや天ぷら、唐揚げなどが代表的で、下処理を丁寧に行えば特別な技術がなくても美味しく仕上げることができます。


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ゲンゲとは? あとがき


ゲンゲについて詳しく見てきましたが、調べれば調べるほど奥深く、地域の食文化や歴史と結びついていることに気づかされます。


見た目のユニークさやゼラチン質の体は最初の驚きを与えますが、その裏には人々の暮らしを支えてきた魚としての顔があります。


僕自身、サーフィンを通じて漁港や市場に足を運ぶことが多く、そこで珍しい魚と出会うたびに興味をかき立てられてきました。


市場のおばちゃんに「これ煮付けや鍋にしたら旨いよ」と勧められたのが深海魚との最初の関わりであり、今でもその体験がきっかけになっています。


ゲンゲもまたそうした魚のひとつで、見た目に反して美味しく、地域の冬の味覚として愛されていることに魅力を感じます。


ブサイクと呼ばれる外見の中に隠れた価値や、幻とされる背景を知ると、単なる食材以上の存在に思えてくるから不思議ですね。


これからも漁港や市場で出会う魚たちを通して、深海魚の世界を少しずつ掘り下げて記事にしていきたいと思っています。 。



ここまでありがとう御座います。最後に以前から訊きたかったのですが、助五郎さんが一番食べている魚はなんですか?



大和屋助五郎さんAI

へぇ……旦那、こちらこそだ。
ここまで丁寧に魚と向き合ってくれりゃ、俺ぁ酒の一杯も奢りてぇ気分だぜ。

さて――「俺が一番食ってる魚は何だ」って話だな。
派手な答えを期待したかもしれねぇが、正直に言わせてもらう。

👉いわし これに尽きる。
江戸の町でな、安くて、数があって、毎日手に入り、焼いても、煮ても、干しても食える。
そんな魚ぁ、いわししかねぇ。

朝は塩焼き。忙しい日はつみれ、余れば干して保存。
町人も職人も、いわしで腹を作って、一日を回してた。

いわしは「何もねぇ日を、ちゃんとした日にしてくれる魚」こういう存在だ。

旦那、ここまで話してきて分かるだろ?見てくれは地味、最初は軽く見られる。
だが、暮らしの芯に残る。

いわしも、ゲンゲも、人の生活を底で支える魚だ。
だから俺ぁ、こういう魚が好きなんだよ。

* 今回の記事でリンクしているものも含め当サイトの深海関係の記事をまとめてみました。



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