
THE NORTH ISLAND
welcom to nature of hokkaidou
僕は登山やサーフィンなどが趣味なもので外で雷に遭遇する機会も多くあります。
山では尾根上の樹木に稲妻が真横から跳んできたのも見ました。
海に入っている場合は直撃しなくても近くに落ちただけで感電してしまいますので恐怖以外の何ものでもありません。
家に落ちると火事になることもあり、そうならなくても家電を破壊したり壁の中の断熱材を焼いてしまうということも聞きます。
それらを見ているうちに疑問に思ったのは「雷って何ボルトなんだろう?」ということです。
野外の活動で使うために一眼レフを買ったことで、雷の写真を撮る事にハマった時期もあり、雷の事はかなり調べました。
今回は、その時に調べた内容を含め雷は何ボルトなのか?そのパワーを以下の項目で解説してゆきます。
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雷の電圧は「数千万~1億ボルト」と言われています。
一般家庭の電圧は100Vですので100万倍にあたり、電力に換算すると約2200世帯分の電力1日分に相当します。
電気の話をするときに必ず出てくるV(ボルト)ですが、これってどういう意味でしょう。
電気をパイプの中を流れる水に例えると、水を流そうとする圧力(水圧)、これが電圧にあたり電気を流そうとする力になります。
数字が大きくなればなるほど、圧が高まり大きな電気が流れます。
同じように電気の用語でアンペア(A)というのがありますが、これも水に例えると流れる水の量に該当します。
電圧(ボルト)が高くなると多くの電流(アンペア)が流れます。
これは100Wの白熱電球を90億個その一瞬だけ点灯した電力になり、一般家庭での使用では50日分に値します。
また、エアコンを24時間フル稼働すると10日間使用できる電力にもなります。
ここまで大きな雷の電気エネルギーですが、現在の技術では取り込んで貯めておくことは出来ません。
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雷のパワーは高い電圧だけではなく、その他に電流、温度などもありますので、その桁外れのエネルギーを表にまとめてみました。
エネルギーの種類 | 数値 |
---|---|
電圧 | 数千万~1億ボルト |
電流 | 1000~20万アンペア |
温度 | 約3万℃ |
エネルギー放出時間 | 1/1000秒 |
以下にもう少し詳しく解説してゆきます。
先ほども説明したので重複しますが、電気を流そうとする圧という事が分ってこの数字を見ると凄いでしょ!
雷1回の放電にかかる電圧は「数千万~1億ボルト」と言われています。
これは100Wの白熱電球を90億個その一瞬だけ点灯した電力になり、一般家庭での使用では50日分に値します。
また、エアコンを24時間フル稼働すると10日間使用できる電力にもなります。
雷一回の放電で流れる電流は1000~20万アンペアにもなります。
コタツの使用アンペアは10A程ですので大き目の雷一発で、いっぺんに2万台のコタツを使うことが出来ます。
雷が空気中を伝わっていく時に発する温度は3万度と言われています。
これは太陽の表面温度(6000度)の約5倍に相当します。
これほど大きなエネルギーですが残念なことに、放電した瞬間に光や音、熱のエネルギーに変換され空気中に逃げてしまいます。
雷の温度につきましては、更に詳しく解説しているページがあります。
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雷のイメージってどちらかと言うと夏~秋というイメージですが冬も雷は発生します。
雪国に住んでいると吹雪の中、真冬の雷を見る機会があります。
冬の雷は超強力で夏の雷の100倍の威力があります。
夏の雷の電力は「数千万~1億ボルト」と言われているので「数10万~100憶ボルト」という恐ろしい電力になります。
冬の雷は積乱雲が発生しても落雷数は極端に少なく、遠くからゴロゴロと鳴ってくることは無いので音も無く近づいて来る印象です。
落雷数が少ないということは貯め込んだエネルギーを一発で放出するということで、そのために高いエネルギーになります。
予測も難しく、日本海側に点在する多数の小規模な積乱雲のどれかが一発だけ落とすという感じなので油断ができません。
ですが雲の高度は低く、日本海側に発生した積乱雲が高い山脈を超えて太平洋側まで流れ込んでくることはありません。
以下に冬の雷の特徴を表にまとめてみました。
冬の雷の特徴 | 解説 |
---|---|
一発雷 | 夏の雷とは違い冬の雷は、多くの場合1度放電すると、しばらくの間は放電しません。 |
上向き放電 | 冬季雷では多くの場合、上向きに放電が開始します。 |
大きなエネルギー | 冬の雷のエネルギーは非常に大きく、夏の雷に比べ100倍以上に達することもあります。 |
予測が困難 | シベリアの寒気と日本海の暖流で雷雲が発生、24時間以内に発雷する可能性があります。 |
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これだけ大きな雷のエネルギーですが、有効利用できると大助かると思うのは僕だけではないと思います。
しかし現在の技術では雷の電力を貯めることは出来ません。
純粋に電力として利用しようとする場合は、落雷はいつどこで起きるか予測不可能ということや、雷電流は瞬間的で1万分の1秒ほどしか続かないなど難しいようです。
ですが、全く有効利用できていない訳ではなく、雷の多い年は稲などの農作物が良く育つと言われています。
特にキノコなどは人工的に雷に似せた電気エネルギーを発生させて育てる研究が進んでいます。
電力利用の研究ではありませんが、実は東京スカイツリーでは年間10回ほどの落雷がありそのデータを集めて、あらゆる地上構造物に対して、どのように雷対策するかの研究が行われています。
これは停電被害を低減させるためにも有効な研究で、雷を利用して雷被害を防ぐ...ある意味雷の有効利用とも言えなくもありません。
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雷は数千万~1億ボルト、電流は1000~20万アンペアと言われるほど莫大なエネルギーを放出しています。
冬の雷に至ってはその100倍のエネルギーとも言われています。
しかし、現代の技術ではまだその電力を利用することが出来ません。
そのパワーや音もさることながら、稲光はとても美しく写真に残したいと思ったことがありました。
知っている方もいるかと思いますが..実は雷の写真って当てずっぽうにシャッターを押しているんですね。
稲妻が光る瞬間って1/1000秒なんです。
しかも何処に落ちるなんて誰にも分かりません。
それを狙って光った瞬間にカメラを向けてシャッターを押していたのではとても間に合いません。
当てずっぽうは言い過ぎかもしれませんが、光りそうな方向やタイミングでシャッターを連写するんです。
運よく、連写しているタイミングで稲妻が走れば写真に残せる。
僕はそんな感じで雷の写真を撮っていました。
今は一眼レフもデジタなので写らなくとも苦になりませんが、昔のフィルムカメラは無駄なフィルムを使うことになり大変だったと思います。
そんな事を思い出しながら、この雷の強大なエネルギー
いつかは利用出来る日が来ればいいなと思います。
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