
THE NORTH ISLAND
welcom to nature of hokkaidou
遠くの真っ黒い雲の下で稲光が走りゴロゴロと音も鳴っています。
こんな時に登山途中の尾根上や隠れる所の無い海などに居るとかなり不安になります。
僕はサーフィンや登山など屋外での活動が多いので雷には神経質な位に気を付けています。
雷は近づいてきてるのか?またはその距離はどの位なんだろう?
雷が鳴った時は遠くに感じても、一応は安全な建物の中に避難するのが一番ですが、おおよその距離なども分かれば少しは安心です。
実は、雷までの距離は稲光から音が鳴るまでの時間を計ることで計算することが出来ます。
今回は、そんな雷までの距離を簡単に計る計算法などを以下の項目で解説してゆきます。
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雷って稲光が光ってから音がするまでに、多少の時間差があります。
これは光のスピードと音のスピードの差で、これを利用して雷までのおおよその距離を計算出来ます。
以下、その計算式になります。
時間(光ってから音が聞こえるまでの時間/秒)×340(音速 m/s)=距離(雷までの距離/メートル)
実際に数字を当てはめてみますと...光ってから音が聞こえるまで10秒だったとします。
・10秒(光ってから音が聞こえるまでの時間/秒)×340(音速 m/s)=3400m(雷までの距離/メートル)
この場合の雷までの距離は3400mということになります。
厳密には温度や風向きによっても微妙に違ってくるのですが、避難が必要かどうかを判断するのにはこれで充分ということで無視します。
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次に他の場合も計算してみましょう。
・15秒(光ってから音が聞こえるまでの時間/秒)×340(音速 m/s)=〇〇〇
光ってからかなり時間差はありますが..
雷までの距離は5100mということになります。
さらに近づき次はピカっときてから3秒でゴロゴロと聞こえた場合です。
・8秒(光ってから音が聞こえるまでの時間/秒)×340(音速 m/s)=〇〇〇
ここまで近づくとゴロゴロではなくバリバリ!という音になるかもしれません。
この場合距離は2720mになります。
さらに近づき光ってから3秒で雷が聞こえた場合です。
・5秒(光ってから音が聞こえるまでの時間/秒)×340(音速 m/s)=〇〇〇
ここまで近づくと直ぐ目の前に落ちても不思議ではありません。
この場合距離は1700mになります。
いくつかのパターンで計算をしてみましたが何となく感覚は掴めたでしょうか。
以下に無音も含め10秒までの距離を表にしてみました。
光ってから音がなるまでの時間(秒) | 雷までの距離(メートル) |
---|---|
1秒 | 約 340メートル |
2秒 | 約 680メートル |
3秒 | 約 1020メートル |
4秒 | 約 1360メートル |
5秒 | 約 1700メートル |
6秒 | 約 2040メートル |
7秒 | 約 2380メートル |
8秒 | 約 2720メートル |
9秒 | 約 3060メートル |
10秒 | 約3400メートル |
無音 | 10km以上 |
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実は雷雲の大きさって、数キロから大きいものでは10kmもあるものがあります。
しかも雷雲は上空の強い風に流され、かなりのスピードで移動しています。
雷は雷雲の真下だけに落ちるわけではありませんので、今この瞬間すぐそばに落雷があっても不思議ではない状態です。
雷の音が聞こえるのは大体10km位なので、黒い雲が見えて遠くに稲光が光ったら直ぐに避難した方がいい状況です。
雷までの安全な距離は、と訊かれたら「雷雲が真上にない状態の距離」ということになります。
危険を感じたら鉄筋コンクリートの建物や木造建築物の中、又は車の中に避難しましょう。
ということで約40km以内の雷(放電)を探知してくれるという面白い物を見つけました。
一般的にここまで必要なのか?という話は置いといて、花火大会や野外イベントの主催者なんかにとっては役に立つのでは?と思います。
【雷探知距離】本器から約40km以内(放電雷)
【雷検出表示】雷放電検出時、検知ランプ点滅及びブザー音発出
【雷情報表示】危険レベルを3段階で表示及びアラームブザー音
【電源】単4電池2本(待ち受け状態で400時間運用)
【寸法 / 重量】高さ86×横54.5×厚さ15.5(mm) / 65g(電池含む)
【価格】¥9,702
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雷は周囲より高い物に落ちる傾向があります。(厳密には他の要素もあります)
やってしまいがちなのは、雨が降って雷が鳴っている場合に家の軒下や大きな木の下で雨宿りをしてしまうということです。
この場合、建物や木に落ちた雷が飛び移って来る「側撃雷」を受ける可能性が大きくなります。
落雷から身を守るためには、鉄筋コンクリートや木造建築物の中、その場合でもすべての電気機器、天井、壁などからは1m以上離れた部屋の中央部に避難する必要があります。
周囲に建物がない屋外の場合は自動車、列車、金属製船舶も安全な場所と言えます。
どの場所に避難しても、雷の音がしなくなってから20分以上(雷雲が移動してしまう時間)は、安全とは言えませんのでその場を出ないようにしましょう。
側撃雷の実験映像です。木の側ってヤバイよね~と思わせる動画ですね。
雷までの距離の計算方の解説をしてきましたが、大体の距離が分ればどう避難するか、しないのかの判断材料になります。
ただ雷雲のサイズや移動スピードを考えると音が聞こえた時点で安全ではないということになります。
屋外での仕事やレジャー中は特に気を付けたいところです。
落雷のパワーは凄まじく、は1/1000秒の間に電気を放電し、その一瞬だけ電球90億個を全て光らせることができます。
家庭に使用できる電力に換算すれば、およそ50日分の電力です。
この大きな電力を貯めることは、現在の技術ではまだできていませんが、雷が多い年は稲などの農作物やキノコがよく育つと言われています。
人工的に雷を発生させて、キノコを育てる研究も行われています。
近い将来は雷のエネルギーを貯めて利用できる日も来るかもしれませんね。
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