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雷はなぜ音がなるのか?光るだけのものも含めたメカニズムを大特集


雷の音と聞いてどんな音を連想しますか?



「バリバリ」とか「ゴロゴロ」とか、至近距離で「ドーン」と空気を震わせるようなのもありますね。



この雷の音って、どうして違う音があるんでしょう。 というか..



そもそも雷の音ってどうしてなるんでしょう?



僕は屋外での活動の趣味が多く、登山中やサーフィン中に雷に遭遇することも多く、雷のメカニズムや音の違いが気になり調べてみたことがあります。


今回はそんな雷の音がどういうメカニズムで鳴るのかを以下の項目で解説してゆきます。


  1. 1. 雷の音の種類と鳴るメカニズム
  2. 2. 雷の音によってその距離を知る
  3. 3. 雷はどんなものに落ち易い?

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雷の音の種類と鳴るメカニズム



雷とは雲の中など空気中で起きる放電現象のことを言います。



そもそも空気は電気を通さないのですが、約1億ボルトとも言われる非常に高い電圧でむりやりに空気中を伝わって行くので、その通った後の空気が高温となり振動します。



この時の温度は約3万℃(太陽の表面の温度の約5倍)とも言われ、その時の衝撃が周りの空気に伝わり、ものすごい音になります。



音の違いは雷までの距離が関係があります。



雷は多くの周波数音で構成されていますが、周波数の高い音は直線的に進むため色々な物の抵抗を受け、遠くまで届かない特性があります。


それに比べ、低い周波数の音は大気やその他の抵抗を受けにくいため遠くに届きます。



これが雷の音の違いになり低い「ゴロゴロ」という低い音の雷は遠く、「バリバリ」という高い音の雷は危険な距離に迫っているという認識になります。



しかし以下の動画のように「ゴロゴロ」という音でも至近距離に落ちる場合もあるので、直ぐにでも安全な場所に避難しなければいけません。



遠くの雷と至近距離に落ちた雷の映像を用意しましたので、音と映像を見比べてみてください。



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無音や音の種類で雷までの距離を知る


雷が光ってから音が聞こえてくるのは、光と音の速さの差によるものです。



以下に雷までのおよその距離とその求め方をまとめてみました。


光ってから音が聞こえてくるまでの時間 雷までのおおよその距離
光ってから3秒以内にバリバリ又はドーンと音がする場合 約1km以内
光ってから10秒ほどでゴロゴロと音がする場合 約3.4kmほど
光っても音がしない場合 10km以上

雷までのおよその距離は以下の式で求められます。



340(m/秒)×光ってから音が聞こえるまでの時間(秒)= 雷までの距離(m)



例えば、ピカっと光って約10秒で音がした場合の求め方は



340(m/秒) × 10(秒)= 3400m



ということで雷までの距離は 約3.4km ということになりますが、雷雲は直径が5~6kmほどあり危険ゾーンに入っています。



雷の音が聞こえたら安全な建物の中や車の中に避難しましょう。


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雷はどんなものに落ち易い?



雷は結果的に高い所に落ち易いですが、正確には高さが落雷の要因ではなく、帯電している強度や地上からのお迎え放電に対して落雷します。



でも自分の居るところの帯電している強度や、お迎え放電がどうなっていなんて分かりませんよね。


なのでビルの屋上、グラウンド、ゴルフ場、海、などで立っていると自身が避雷針となってしまう可能性が大きいので避けましょう。



特に、雷が鳴っている最中にクラブを振り上げたり、釣り竿を持つこともその場所の帯電が強いと雷を導いてしまうため自殺行為です。



また、雨宿りなどで高い木や軒下に入るのも、木や建物が雷の直撃を受けた場合に近くにいる自分にも飛び移ってくるため大変危険です。



ピカっと光って10秒後に「ゴロゴロ」と雷の音が聞こえたら約3.4kmの距離はありますが、雷雲は直径が5~6kmほどあり、すでに雷雲の下に居てたまたま外れの方の雷鳴を聞いた可能性もあります。



雷鳴を聞いたら速やかに安全な場所に避難しましょう。



ところで雷に打たれる確率って気になりませんか?


その確率は約1/1,000,000で隕石に当たる確率より低いと言われていますが、詳しく解説しているページがあります。



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雷はなぜ音がなるのか? まとめ


雷鳴は、約1億ボルトとも言われる非常に高い電圧で大気を伝わるときに起きる振動の音で、遠くは低く、近くでは高い音質になります。



子供のころゴロゴロと雷鳴が聞こえたら雷様にオヘソを取られると脅かされた記憶があります。


雷が鳴っている時は低い姿勢をとったほうが安全、つまり身をかがめてオヘソを隠すような体制になるので全くの迷信とも言えません。



最近では「金属製のアクセサリーをつけている人には雷が落ち易い」と脅かされたこともありますが、これは小さな金属であれば身につけていても、つけていなくても落雷の危険性は変わりません。



これと似た話では「ゴム製のレインブーツを履いていると絶縁体になり雷の危険を回避できる」というのもありましたが、約1億ボルトと言われる大電圧の前ではその程度のものは、まったく役に立ちません。



雷の音を聞いたら音の質に関わらず、出来るだけ早く安全な建物の中に避難しましょう。




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