THE NORTH ISLAND
welcom to nature of hokkaidou
友人達にミッドレングスを薦めると必ず尋ねられることがあります。
「それってドルフィン(ダックダイブ)出来るの?」ということですが、結論から言えば浮力のあるミッドレングスでもドルフィンは出来ます。
僕はメインに7'4"と7'8"のミッドレングスを使っていて、どちらもドルフィンしてゲッティングアウトしてゆきます。
7'4"でのドルフィンは余裕。7'8"は回数があると疲れます。波の小さい時は9'5"のロングも使いますが、これもドルフィン出来ます。
今回はミッドレングスを含め、浮力のあるサーフボードでのドルフィンスルーの仕方を解説してゆきます。
ショートボードでも体重の軽い女性の方、初心者の方でどうしてもうまくサーフボ-ドを沈められないと言う方にも参考になるかと思います。
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ミッドレングスなど浮力のあるサーフボードは板の沈め方が少し違うだけでコツさえつかめば、そう難しくありません。
ですが「積極的にはやりたくない。」というのが正直な気持ちで、何回もドルフィンしながらのゲッティングはとても疲れます。
10年以上ミッドレングスに乗っていて出した結論は、「ドルフィンをガンガンしなければアウトに出れないようなコンディションでは入らない。」ということです。
出来るだけドルフィンしなくてもアウトに出れるポイントで入る。
でもアウトに出る直前でセットに捕まったり、ラインナップしている時に特大セットが入り、どうしてもドルフィンせざるをえない場面、そういう時に安全に波を回避する方法としてドルフィンやローリングスルーを覚えておくという考え方です。
また岸から沖に向かっている時に入って来る波に全てドルフィンを仕掛けることはありません。
波のサイズによりプッシングスルーやシッティングスルーと言った比較的楽な方法もありますのでそれを使い分ける。
とにかくゲッティングでいかに体力を温存してアウトに出るかを考え、波に合わせたテクニックを使い分ける。
それでもキツそうなら入るポイントを変えるなどした方が結果的に楽しめますので、そういった視点で入るポイントを選んでみましょう。
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これは文章にするよりは動画で観た方が圧倒的に分かり易いと思いますので、動画を紹介します。
ポイントは波と接触する前に十分にパドルで加速を付けるということです。
それにより波との接触時間も短くなり、付いた慣性により戻されにくくなります。
それとサーフボードを沈めにかかるタイミングはショートボードよりかなり早くなります。
これは浮力がある為、体重をかけても実際に沈みだすのにちょっとタイムラグがあるので早めの動作が必要となります。
動画の中でも解説していますが、腰位の波まででしたらドルフィンではなくプッシングスルーが有効です。
これは腕立てのように体を持ち上げ、サーフボードと体の間に波を通してしまうテクニックで、インサイドからミドルくらいまではこれで出て行けます。
nakisurfさんによるHow to Duck Dive on Mid Length
ミッドレングスでのドルフィンはサーフィンを始めたばかりの初心者の方や体重の軽い女性の方にはちょっと難しいかもしれませんが、やり方だけは覚えておきましょう。
自分にはちょっと難しいかな~と言う方は次の章のシッティングスルー、ローリングスルーを参考にしてみて下さい。
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腰以上のサイズの波の場合はシッティングスルーというテクニックが有効です。
座ったまま波と接触、その瞬間に腹ばいになり波を上から超えるテクニックですがこれも文章では中々分かり辛いので動画で紹介いたします。
胸位の波までは何とかこれでいけます。
ハワイアンとの交流も深い、元JPSAロングボード・グランドチャンピオン 畑雄二さんによるシッティングスルーの解説です。
それ以上のサイズにはローリングスルーというテクニックを使います。
サーフボードごとひっくり返ってボトムを上にして体は海中に入って波をやり過ごすテクニックですが、そこそこ大きな波でも有効です。
畑雄二さんによるローリングスルーのやり方です。
実際には波の場面によってプッシングスルー、シッティングスルー、ドルフィンスルー、ローリングスルーを使い分けていくことになります。
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ミッドレングスのゲッティングの仕方をドルフィンも含めて紹介してきましたが。ここでちょっと整理して分かり易く波のサイズ別に箇条書きにしてみます。
腕立てのような動作でサーフボードと体の間に波を通してやるプッシングスルーか、波待ち状態でサーフボードに座った状態で、波と接触した瞬間に腹ばいになり波の上を乗り越すシッティングスルーを使う。
シッティングスルーか、可能であればドルフィンスルーを使う。
波と接触するまではパドリングでスピードを付けるのがコツで波との接触時間を減らし、慣性が付くことにより戻されにくくなります。
ドルフィンスルーもしくは、サーフボードをひっくり返しボトムを上にして、体は水中で波をやり過ごすローリングスルーを使う。
ミッドレングスの場合は浮力があるので、全ての波でドルフィンスルーをすると疲れてしまいます。
波のサイズに合わせたテクニックを使い、出来るだけ体力を温存しながらゲッティングアウトしましょう。
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極力、ドルフィンをしなくてもアウトに出れるコンディションでサーフィンをしていても、その日の波のサイズによってはどうしてもドルフィンをして波をやり過ごさなければいけない場面はあります。
勿論、ローリングスルーも有効ですがローリングスルーには弱点があって、波の間隔が狭い時などは裏返したサーフボードを戻し体制を整える前に次の波を食らってしまう場合があります。
それで役に立つのがロングボードでも出来るドルフィンの仕方です。
浮力が強くノーズからのダイブが出来なくても、これなら練習すれば比較的簡単にミッドレングスでもドルフィンが出来るようになりますので是非、試してみて下さい。
畑雄二さんによるロングボードでのドルフィンスルーの解説です。
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ミッドレングスのドルフィンスルーの説明ページですが、実は本当に伝えたい所はドルフィンをしなくてもアウトに出れるコンディションでサーフィンをした方が楽しめますよということです。
その時の波のコンディションや場面により止もう得なくドルフィンをしなければいけないときは、ここで説明したような方法でドルフィンやローリングスルーをして波を回避しましょう。
ミッドレングスのように浮力のあるサーフボードは楽しめる波の幅があります。
ショートボードではつまらない様なサイズの波や厚い波でも普通に楽しめてしまいます。
そのようなコンディションの波はえてしてゲッティングが楽な場合が多くドルフィンも不必要だったりします。
乗るサーフボードや見る視点によって楽しい波の条件もビミョウに変化します。
次に海に行くときはそんな視点で入るポイントを選んでみると意外と楽しめたりするかもしれません。
ミッドレングスに関しましては、お勧めボードなど詳しく説明している記事がありますので、こちらもどうぞ。