THE NORTH ISLAND
welcom to nature of hokkaidou
サーフィンを始めて40年近くが経ちますが、今でも初めてテイクオフができた日のことは忘れません。
そうして今では何気なくやっているテイクオフが最初はかなり難しく感じたものでした。
しかも、サーフィンはテイクオフが目標ではなく、それが出来るようになって初めてスタートします。
サーフィンを始めようとして最初に練習するのがテイクオフです。
これは、陸上のバランス感覚とは違い最初は思っていた以上に難しいと感じるはずです。
でも安心して下さい。
このページを読んでコツを掴めば、驚くほど早く上達して安定したテイクオフをマスターすることができます。
今回はそんなテイクオフのコツを以下の内容で説明してゆきます。
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ホワイトウオーターとは波が崩れた後の泡状のスープ波の事です。
やってみると分かりますが、最初はまだパドルの力が付いていないので自力で波をキャッチするのはちょっと厳しいです。
ホワイトウオーターの力を借りて押し出してもらうところから始めましょう。
まず最初は足のとどく水深でホワイトウオーターからのテイクオフの練習を始めましょう。
ホワイトウオーターの練習ではサーフボードが水面を走る感覚を体験してください。
ホワイトウオーターが押し寄せて来るタイミングに合わせてパドリングを始めます。
押される感覚を感じたら腹ばいのままインサイドまで走らせます。
これだけでも波に乗る感覚はけっこう楽しいですよ。
何本か腹ばいで乗ってサーフボードが走る感覚を掴めたらスタンディングの練習に入ります。
この時に手のつく位置はとても、とても、重要です。
手の突く位置はみぞおちの横あたりを意識しましょう。
スタンディングの時に足が出ない、という方は手の突く位置が前にずれている場合がほとんどです。
また、テイクオフのときにレール(サーフボードの淵)を握ると体が力んでしまい、動作がワンテンポ遅れてしまいます。
レールは握らず手の平でデッキを押す感覚で立てるはずです。
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スタンディングといっても重心はかなり低く、棒立ちになってはいけません。
スタンスは肩幅より若干広め、背筋を伸ばし腰を落としてゆきます。
膝が90度近く曲がり、頭は傾けず真っ直ぐ前を見て、立ち上がるというよりは中腰に近い感覚です。
サーフボードに立つ位置は後ろ足はフィンの中心の上にくるようにしましょう。
前足はそこから肩幅よりちょっと広めの位置です。
さらに両足はストリンガー(板の中心)の上にくるように意識しましょう。
ホワイトウオーターからのテイクオフに慣れたら波のウネリからのテイクオフを練習しましょう。
ホワイトウオーターからのテイクオフでは波があなたを弾き出してくれました。
しかしウネリからのテイクオフでは貴方のパドリングの力、自分の力で波に乗る事になります。
ホワイトウオーターでのテイクオフが何回か成功した時点で、早めにこの練習に入ることでパドリングの力も付きます。
当然のことながら波には乗れる波と乗れない波があります。
乗れる波とは波の斜面の斜度がある程度あり、崩れるちょっと前の「ウネリ」の状態の波です。
ウネリからのテイクオフは斜面が緩やかな位置からサーフボードを走らせらればスタンディングが楽です。
反面、サーフボードが走り易いのは波の斜面が急な方ですが、そうなるとスタンディングが難しくなります。
そこで、波が崩れる3m~5m手前からパドリングを始めると楽な位置からのテイクオフが出来ます。
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ウネリの状態からのテイクオフを成功させる為にはパドリングで十分に加速する必要があります。
中上級者のサーファーであれば、パドリングのための十分な筋力を身に着けていますので僅かな距離でもテイクオフ可能なスピードまで加速出来ます。
しかしサーフィンを始めた頃はまだ、このパドリングの力が不足していて加速に時間が掛かります。
これを補うためには、早めにパドリングをスタートさせることで上手くゆきます。
大体は波が崩れる5m程手前からパドリングをスタートさせると十分な加速が得られ楽にテイクオフが出来るはずです。
乗ろうとする波を決めパドリングを開始。
この時に重要なのは波の進む方向に素直にパドリングしながら加速することです。
波とのタイミングが合えばサーフボードは自然と走り出します。
サーフボードのテール、足を持ち上げられる感覚を感じたら力強く最後のパドリング。周りに注意して思い切って乗ってみましょう。
タイミングが合えば上手くスタンディングして波の斜面を滑り降りれます。
これはロングボードのテイクオフの動画ですが、動きがゆったりとしているのでパドリングからウネリをキャッチしスタンディングまでの動作がよく分かります。
ウネリからのテイクオフのイメージを掴みましょう。
ウネリからのテイクオフに関しましては、さらに詳しく説明しているページがあります。
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ウネリからのテイクオフがある程度出来るようになると次の目標は波のフェイスを横に走るということになります。
これが出来ると乗れる距離が圧倒的に伸びるのと、本当の意味でのサーフィンの楽しさが見えてきます。
本来、波のフェイスを横に走るには、真っ直ぐに波を滑り降りて深いボトムターンで加速して波のフェイスにレールをセット。
というのが手順ですが、ちょっと時短をしてしまいましょう。
これは波の進行方向に対して同方向にパドルしてテイクオフするところを、若干斜めにテイクオフしてしまうというテクニックです。
そのままライディングを続ければ自然と波のフェイスを横に走れてしまいます。
本来であれば波を背にするバックサイドのライディングは波を見辛い為に難しくなります。
ではなぜ初めての斜めテイクオフの練習をバックサイドから薦めるかかというと、それは初心者の方のテイクオフは殆どが腰が引けているからです。
腰が引けて後ろ足に体重が乗ってテイクオフしていて、しかも踵よりに重心があります。
この状態でバックサイド側に斜めテイクオフをすると、なんと!自然に横に走って行ってしまいます。
僕がサーフィンを教えた全ての人は、斜めテイクオフでバックサイドから覚えて横に走れるようになりました。
というか、僕自身も横に走るのはこの方法でグーフイー(バックサイド)から出来るようになりましたので、是非試してみて下さい。
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ここまでは段階的なテイクオフの成功方について説明してきましたが、どの段階でもテイクオフに失敗することがあります。
ここでは切り口を変えて、テイクオフに失敗する理由について分析してみます。
テイクオフに失敗する場合はおおむね2つの理由があります。
第一にまったく波に乗れない。第二に板は滑り出すけどスタンディングするまでの間の失敗。
つまり立とうとしたらパーリングする、直ぐにコケルなどです。
まず、まったく波に乗れない状況を考えてみましょう。この場合の殆どの理由は面白いことにすぐに解決します。
それは乗れない波にテイクオフしようとしているからです。
初心者の方の場合、自分のところに入ってくる波を良く見ないでパドルを始めているのをよく見ます。
まだウネリが厚くブレイクしない波には、どんなにパドル力があって絶対に乗れません。
スタンディングしようとしたとたんにパーリングしてしまうという方は、手の突く位置が前に出過ぎてい場合が殆どです。
正しい位置はみぞおちの横あたりですので、これを修正することで殆ど改善されます。
スタンディングしようとする時にコケて立てないという場合は、テイクオフが遅れがちで波が切り立ってしまった場所でスタンディングしようとしているからです。
もっと早めにパドリングを開始しすれば、楽にスタンディング出来る位置からテイクオフ出来るはずです。
ここで1本の動画を見てテイクオフの動作を確認してみましょう。
テイクオフに失敗する場面の説明もしていますのでお勧めです。
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パドリングはサーフィンの基本動作と言っても過言ではありません。
テイクオフには効率の良い力強いパドリングが必要となりますが、サーフィンを始めた当初はまだそのパドリングのパワーが足りません。
パドリングでウネリと同じスピードまで加速して初めて波に乗れるため(実際はちょと違いますが)パドリングの力が弱いのは致命的です。
力強いパドリングで素早くテイクオフが出来れば、波の斜面がまだ緩やかな位置から楽にスタンディングが可能になります。
しかし、これを解決する簡単な方法が一つだけあります。
それは、他のサーファーより早めにパドリングをスタートさせるという方法です。
ウネリが自分の所に到達する約5m手前、いや6m手前からパドリングをスタートしてみましょう。
あなたが思うタイミングよりワンテンポ早いのがベストなタイミングです。サーフボードは必ずいい位置から走りだします。
パドリングに関しましては、さらに詳しく解説しているページがあります。
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効率がいいパドリングでテイクオフを成功させるためには必要なことがもう一つあります。
それはサーフボードの正確な位置に乗るという事です。この正確な位置に乗るというのがサーフィンにおいて非常に!重要です。
サーフボードは水面と平行の時が最も水の抵抗が無く進みやすくなっています。
初心者の方に多いのは後に乗りすぎてノーズが水面から高く上がってしまっているのをよく見かけます。
これではサーフボードが水面と並行になっていない為に水の抵抗が大きく、パドリングでのスピードが得られません。
サーフボードに腹ばいになってパドリングした時に若干ノーズが浮き上がるはずです。
この浮き上がる量が水面から約5cm位の位置に乗りましょう。これがパドリングした時に一番スピードの出る位置です。
最初は「えっ!こんなに前に乗るの?それにバランスがかなり悪い!」そう感じるはずです。
ですがこれがサーフボードに腹ばいで乗る正しい位置なのです。
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サーフィンを始めたばかりの頃はテイクオフが難しく、自分はこのサーフボードの上に立てる日が来るのだろうかと思うことでしょう。
でもここで説明したとうりに練習していれば、その日は突然に訪れます。
そうしてテイクオフが出来る事など日常のサーフィンの中では当たりまえになってゆきます。
そのころの貴方の興味の対象は、さらにレベルの高い事柄となっている事でしょう。サーフィンの上達していく過程はこんな感じです。
なので今現在、テイクオフに苦戦している貴方が居ても何の心配も要りません。
テイクオフは通過点でしかなくゴールはさらにその向こうにあり、出来てしまえば何のことは無かったと思える日が必ず訪れます。
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