THE NORTH ISLAND
welcom to nature of hokkaidou
サーフィンを始めて40年近く経ちますが、初めてウネリからテイクオフ出来た日のことは今でも忘れません。
「サーフィンで一番好きな瞬間は?」というプロサーファーに対するアンケートでも「テイクオフ」が圧倒的多数でした。
ウネリからのテイクオフはホワイトウオーターでの練習の時のようなボードのふらつきも、頭の両側でゴーッと煩いスープもありません。
とてもピュアでクリーンな感覚、これがサーフィン!と言える瞬間です。
ですが克服しなければならないことも少なくありません。
ホワイトウオーターからのテイクオフでは波があなたを弾き出してくれましたが、ウネリからのテイクオフでは自分の力だけで波に乗らなければいけません。
今回はこのうねりからのテイクオフを成功させるためのコツを以下の内容で順を追って説明してゆきます。
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まず海に着いたら、はやる気持ちを抑え沖を観察しましょう。観察もサーフィンの一環で上達の為にはとても大切です。
重点的に見るのは今現在入っているサーファーで一番上手そうな人です。
観察するのは彼の波を待っている位置、ウネリが入りパドリングを始めるタイミング、テイクオフした時の姿勢、彼から教わることは少なくありません。
彼に自分を重ね合わせて、貴方自身が実際にサーフィンしているかのようにイメージしてみるのがコツです。
このシュミレーションは非常に有効で他のスポーツでもイメージトレーニングとして取り入れられています。
彼の体験を貴方の体験として重ね合わせることで、海に入る前にウネリから乗る為のイメージを固めるのが目的です。
当然のことながら波には乗れる波と乗れない波があり、彼はパドリングを始めた瞬間にその波は乗れると判断しています。
彼が乗れると判断した波の正面の斜面はどの様になっていますか?乗れる波とは波の斜面の斜度がある程度あり崩れるちょっと前の「ウネリ」の状態のはずです。
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以下、重点的に観察するとても重要な部分です。
ウネリから乗るためには、ある程度加速しておく必要があり、中上級者はそのことを良く知っています。
ウネリがどこまで近づいたらパドルを開始したか、その時ウネリのサイズ、斜面の状態をよく見ましょう。
通常のテイクオフでは波が崩れる地点から2mほど沖に居て、自分にウネリが5mほどの所にまで近づいたらパドルを始めているはずです。
ウネリが一番高くなっている場所を波のピークと言い、一番パワーがあり乗り易いポイントです。
また、このポイントからテイクオフしたサーファーにその波に乗る優先権があり他のサーファーは乗ることは出来ません。
殆どのサーファーはその位置から乗ろうとしますし、彼もその位置からテイクオフをしているはずです。
そこのところもシッカリと観察しましょう。
シュミレーションがある程度出来たらイメージが残っているうちに実際に海に入ります。
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混んでる場所は避け、遠目にでも先ほどの彼が見える位置にポジショニングします。
当然入ってくる波のサイズは一定ではないのでテイクオフしようとする波のサイズに合わせて多少沖に出たり、また岸寄りに移動したりと実際にはポジショニングの移動が必要です。
周囲のサーファーが波が入るたびに、どういう動きをしているか、その辺も周りの上手いサーファーの動きが参考になりますので注意深く観察しましょう。
ここで1本の動画を紹介します。
この動画ではロングボードを使用していますが動作が分かりやすいので参考になります。
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自分の前にこんな波が入ってきたら周りに注意して思い切って乗ってみましょう。
以下にその時の動作を説明します。
この時に重要なのは早めにパドリングを開始し波の進む方向に素直にパドリングしながら加速することです。
波とのタイミングが合えばサーフボードが走り出すはずです。
サーフボードのテールを持ち上げられるのを感じたら最後の2ストロークを力強くパドルをしてテイクオフしましょう。
スタンディングする時にサーフボードのレールを握ってはいけません。
不思議なことに立とうとしても手がレールから離れなくなり、バランスを崩してしまうかタイミングを遅らせてしまいます。
手のひらでデッキを押す感覚でスタンディングします。
この時にためらってはいけません。一気に立ってしまいましょう。
ここで立つという表現を使いましたが、重心はかなり低く、中腰という表現の方が近いかもしれません。
スタンディング時に手の突く位置はみぞおちの横あたりです。
これが前についてしまうと重心がノーズ寄りにかかるのでパーリングするか、立とうとする時に前にする足が出てきません。
スタンスは肩幅より若干広め、背筋を伸ばし腰を落としてゆきます。膝が90度近く曲がり、頭は傾けず真っ直ぐ前を見る。
これがスタンディングの瞬間に最も近い姿勢です。
以上これらのことを一瞬のうちに行わなくてはならず頭で考えている暇はなく、体に覚えこませる事が必要ですので自宅で練習するとをお勧めします。
テイクオフに関してはさらに細かく解説しているページがありますので合わせてご覧下さい。
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ウネリからのテイクオフは斜面が緩やかな位置からサーフボードを走らせらればスタンディングが楽です。
反面、サーフボードが走り易いのは波の斜面が急な方です。
しかし、その時の波の状態は今まさに崩れる寸前のため、テイクオフのタイミングとしては難しくなります。
以下に初心者でも中級者並みにパドルで加速する方法をまとめてみました。
波の斜面が緩やかな、ウネリの状態からのテイクオフを成功させる為にはパドリングで十分に加速する必要があります。
中上級者のサーファーであれば、ある程度のパドリングのための筋力を身に着けていますので僅かな距離でもテイクオフ可能なスピードまで加速出来ます。
ですが、初心者のうちはまだまだそのパドル力が足りません。
解決策はただ一つ、早めにパドリングをスタートさせるという事です。
早めと言っても伝わり難いのですが、自分がテイクオフしたい位置より5~6mほど手前からパドリングをスタートするという感覚です。
このタイミングは中上級者よりもワンテンポ早く、距離にして1m~2m余分にパドリングで加速をすることになり、テイクオフまでに十分なスピードを得ることが出来ます。
また波に対しては垂直にパドリングすることで、波の力を受けやすくウネリからのテイクオフを可能にします。
ですがこのパドリングも毎回、全力でやっていては体力が持ちません。
パドリングにもTPOがあり疲れない方法があります。
そんなパドリングに関して詳しく説明しているページがありますので参考にして見て下さい。
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サーフィンを始め、ウネリからのテイクオフが出来るようになると世界が変わります。
そのポジションから乗れるということは殆どの場合、波のピークから乗ってるということで、その波の優先権はあなたにありり貴方だけの波です。
そこからボトムターンに入るのも良いし、ブレイクが早ければ横に走りぬけてもいいでしょう。
このテイクオフの瞬間から本当のサーフィンが始まりますが、その瞬間は唐突にお訪れます。
出来てしまえばあっけなく、あなたは不思議に感じるかもしれません。
あなたにその瞬間が一刻も早く訪れるよう心から応援しています。
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