THE NORTH ISLAND

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ソノーボードブーツ/アイゼン

スノーボードブーツに合わせたアイゼン(クランポン)の選び方


バックカントリースノーボードでアイゼンは必要か?と訊かれれば僕は「必要」と答えています。アイゼンのイメージとして硬い雪質の斜面や氷の壁を登るイメージが強いですが、スノーボードで滑れる斜面を登るという意味ではそういう場面に出会うことはそう多くはありません。むしろそれよりは春の残雪期においてザラメ雪の斜面を登る時にスリップ防止の意味で使うと体力の消耗をかなり抑えられられます。春の羊蹄山や利尻山では迷わずアイゼンを使っています。


本来、スノーボードブーツでは登山靴のようなキックステップは出来にくく限界があります。特に春のザラメ雪では斜面によっては足先が入りにくくスリップしてしまい体力を消耗します。またそんな斜面は早朝には凍って硬い場合が多く滑落の危険すらあります。そんな場所の通過にはアイゼンは心強い装備と言えます。ただスノーボードブーツとの相性もあるので選ぶにはちょっとした所に注意が必要です。

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■ アイゼンの種類とソフトブーツに合うアイゼン

アイゼンの種類には大きく別けて2つのタイプがあります。見開きの写真のように先端に爪が出ているものと、出ていないもの。爪が出ているものは12本爪と呼ばれるものがオーソドックスで14本や10本と言ったタイプのものもあり氷壁用には24本爪という特種なものもあります。バックカントリーにおいてスノーボード用ソフトブーツに使うのは先端に爪が出ている12本爪~10本爪になります。足の小さな女性の場合は12本では爪の間隔が詰り過ぎるため10本爪のアイゼンの方が使いやすいと思います。


ちなみに爪がつま先から出ているタイプのアイゼンは氷壁を登るために開発されました。なのでそのイメージが有ってかどうか、最初はこれを買わず夏山の雪渓用の爪が出ていないタイプを買ってしまいがちですが、必ず爪先から爪が出ている12本爪か10本爪のアイゼンを買って下さい。素材は鉄やアルミのものがありますがお勧めはアルミのアイゼンです。これはとても軽く、氷壁を登ろうということでは無いので強度もアルミで十分です。ただ軽くなればなるほど値段は高くなります。


スノーボードブーツ/アイゼン

雪渓向きの6本爪アイゼン。これはバックカントリースノーボードには向きません。


では爪が爪先から出ていれば何でもいいかというとそうではありません。アイゼンをブーツに固定する方法には2種類の方法があります。1つは最上部の写真のようにベルトで絞めるタイプのものと、ワンタッチ式のもの。ワンタッチ式は登山用のプラスティックブーツ用ですのでスノーボード用のソフトブーツには使えません。ソフトブーツには最上部の写真のようなベルト式を選びます。さらに爪先と踵に形成されたパーツがついている方がブーツの納まりがよくずれません。


ワンタッチアイゼン

冬季登山靴用のワンタッチアイゼン。爪先と踵のコバにバックル留めするのでスノーボード用ソフトブーツには使えません。


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パタゴニア

アイゼンは全てサイズを調整できるようになっています。山に入る前に自宅できっちりブーツに合わせ調整しておきましょう。このときにブーツの爪先と爪先から出る爪の位置関係が重要で、爪先が前に出すぎてアイゼンが引っ込む状態はキックステップが利かずNGです。また前の爪が出すぎてもパンツの裾などに引っ掛けやすくNGです。いずれにしてもアイゼンを購入するときはブーツもお店に持ち込みフィットするかどうかお店の人に視てもらうのが良いでしょう。


この時に注意して視てほしいのアイゼンの爪先のパーツの取り付け方です。下の写真はアイゼンの取り付け位置の外側に赤いパーツが取り付けられています。この方が爪先部分が広くなりスノーボードブーツのような先が丸くなっているブーツの収まりはいいようです。メーカーによってはこの部分が内側に取り付けられているものもあるのですが、その分爪先部分は狭くなりソフトブーツの納まりはイマイチのような気がします。モンベルのアイゼンはこの取り付け方が内側と外側の2種類あり外の場合はワイドとして販売していますので、一度合わせてみることをお勧めします。僕が使っているのもワイドタイプです。


ワンタッチアイゼン

アイゼンを使う場面は比較的シビアな斜面も多く、そこでアイゼンが外れたなどというのは笑えません。ブーツとのフィッティングは神経質な位になって丁度いいと思います。


LXT-12アイゼン ワイド

LXT-12アイゼン ワイド 冬季の縦走からアルパインまで、幅広く対応する12本爪のアイゼンでスノーボードブーツとの相性もいいです。


■ まとめ

最後にメンテナンスの事ですが、ある意味ピッケル以上にアイゼンの爪の鋭さは重要です。先端が丸まって鋭さが無くなってきたら磨いでおきましょう。磨ぐ道具はヤスリでも良いのですがエッジシャープナーが使いやすいです。硬い金属もよく磨げます。またサビも大敵です。山から帰ってきた後はアイゼンをそのまま放置せず、よく乾燥させましょう。その後、サビが浮いてる部分は紙ヤスリなどで磨いてやれば簡単に落ちます。サビを落とした後はクレ3-36などの防錆スプレーをかけておけば完璧です。



ところで、ウエアのクリーニングって、どうしていますか?

ライディングを支える大切なウエア上下やダウンセーター、フリース類などは定期的にクリーニングに出してコンディションを整えておきたいですね。



特にゴアテックスなどの素材は皮脂や汗など汚れを放置していると、最大の特徴である透湿性や撥水性が失われてしまいます。



でもこれらを個別に出していると料金がかさみますし時間もありません。そんな時に便利なのがパック料金を採用している宅配クリーニング店です。



料金の一例として10点パック¥13,500円(税込)というお店がありますが基本的には何を出しても価格は変わりません。



しかも簡単なホツレ直しやボタン付け、軽度のシミ抜きまでやってくれ、宅配となれば大助かりです。



また、布製品だけではなく革製品や靴のクリーニングも行っているころもあるので、革製のグローブも相談に乗ってくれます。


そんな宅配クリーニングを目的別に紹介して、まとめた記事がありますので参考にしてみて下さい。




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