
THE NORTH ISLAND
welcom to nature of hokkaidou
ゴアテックス衣料は夏は登山用のレインウエア、冬はバックカントリー用のシェル・ジャケット&パンツと通年使っています。
野外しかもレインウエアは雨の中で使うものなので汚れます。
レインウエアは汚れた都度に自分で洗濯しますが、撥水回復の熱処理はアイロンでは均一にかけるのが難しく、コインランドリーの乾燥機を使う方が上手くいきます。
それなら洗濯もコインランドリーでやって、そのまま乾燥機をかけた方が面倒がないので、最近はそうしています。
冬用のゴアテックスウエアは雪の中で使うので、さほど酷い汚れになることは少なく、自分で洗濯をするのは何か飲み物や食べ物の汚れを付けたとき位です。
その後しっかり撥水回復をしたい場合はやはりコインランドリーで洗濯して乾燥機をかける場合が多いです。
自宅に乾燥機がある場合は別として、ゴアテックスウエアの洗濯にはコインランドリーが便利です。
乾燥機の温度は低温(50度~60度)でかけるようにしましょう。
今回はそんなゴアテックスウエアをコインランドリーで洗濯をしてしまうというお話しです。
This is an advertisement
ゴアテックスとは簡単に言うと無数のミクロの穴が開いたフィルムで、その穴は水の分子より小さく、空気の分子より大きくなっています。
このゴテックスのフィルムを生地にラミネートして作ったのがゴアテックスウエアです。
それによりウエア外部からの雨は通さず、ウエア内部の蒸れなどの湿った空気は外部に排出するという完全防水でありながら蒸れないという優れた機能のウエアとなります。
ゴアテックスウエアの洗濯の目的は、汚れを落とすということは勿論ですが透湿機能を保つために行うと思って下さい。
重要なのは以下のことになります。
・汚れにより低下する生地表面の撥水機能を洗濯により回復させる。
・ゴアテックスフィルムのミクロの穴が皮脂や汚れで塞がり透湿性が失なわれるのを防ぐ
洗濯をしないでいると、これらの防水透湿というゴアテックスの特性が失われ、蒸れやすいウエアとなってしまいます。
内部が蒸れやすくなると加水分解が起こりやすくなり、シームテープ剥がれなどが起きやすくなります。
以下、コインランドリーで洗濯する場合の手順です。
基本的には自宅で洗うのと変わらないので簡単ですが、濯ぎで完全に洗剤分を落とす事が重要です。
洗剤に含まれる界面活性剤は親水性が良いので、これが残っていると撥水性能が回復しません。
This is an advertisement
実はこれが、ゴアテックスウエアの洗濯をコインランドリーでする理由です。
乾燥機での温風乾燥により均一に熱を加えられるため撥水機能が回復します。
上記の工程で洗濯~乾燥まで行っただけで撥水機能が回復される場合もありますが、弱い場合は再度、以下の工程を行ないます。
洗濯後のひと手間の熱処理で撥水機能が回復します。自宅で行う場合はアイロンを使いますが、均一な熱処理が難しく撥水にムラが出来易くなります。
なお撥水スプレーは通気性を損なわない物を使って下さい。完全防水で生地の表面をコーティングしてしまう物もあり、これを使うとゴアテックスの透湿性を損ないます。
家庭で洗濯~撥水回復する場合は、別に説明ページがありますので自宅でメンテナンスを行う場合は参考にしてみて下さい。
ゴアテックスウエアにも使用目的や頻度により洗濯の度合いが変わってきます。
夏山登山で使うレインウエアなどは比較的、汚れの頻度が高く自分で洗濯する機会が多くなります。
そんな場合は、熱処理で撥水性の回復~定着を行うにはアイロンでの熱処理よりも乾燥機による熱処理の方がムラにならず便利です。
自宅に乾燥機がある場合を除いてはコインランドリーを利用するのが利便性が高いかと思います。
一方、冬に使う雪山登山用のゴアテックス・シェルジャケットやパンツは、さほど強い汚れが付くこともなく、シーズン終了後に自分で洗うか、クリーニング店に出すという方法をケースバイケースでとっています。
コインランドリーなどを利用して、洗濯や撥水回復などのメンテナンスをこまめに行い、ゴアテックスウエアの機能を長く保ち快適に使いましょう。
This is an advertisement