パタロハは風を着る そんな感覚のシャツ

タウンに居ても海を感じれるアロハシャツは好きで何枚か持っていましたがレーヨンの、あのテロっとした感覚は良いのですが、どうしてもシワになり易いとか洗濯がデリケートなところは気を使ってしまい、あまり気軽に着ることが出来ませんでした。

かといってコットンやコットン＆リネンではあのテロっとした感覚がビミョウに出ません。いや！実際には出せるのですがコットンで言えばかなり目の詰んだ高品質な生地になってしまい、そういう製品も中々ありません。

例えば、かなり以前に流行った素材でテンセルなんかで作るのも良い風合いが出て面白いと思いましたが、テンセルはユーカリのパルプを原料にするリヨセル繊維で生地自体は安いものではなく製品自体のコストも高くなってしまいます。

というかテンセルでアロハシャツを作ろうというメーカー自体がありません。やはりアロハはレーヨンでしか作る所が無いのかな？本来はそれが正当なので文句は無いのですが...と思っていたら「パタロハ・シャツ」に出会いました。

ハワイアンシャツが好きな方なら一度は耳にしたことがあるかもしれない「パタロハ」。人気アウトドアメーカーである「パタゴニア」とアロハを組み合わせた言葉ですが、コレクタブルなアイテムであり、毎年夏が近づくと注目度が高まります。

パタゴニアらしさが表現された柄はタウンでも浮かず、ちょっと洗練された海や夏を感じられます。カフェでコーヒーなんかを飲んでても目立たないプリント柄が大人っぽく、僕は好きです。

例えばこんなの。

patagonia のパタロハシャツ ちょっと良いでしょ。

・オーガニック・コットンとは

オーガニック農産物の生産方法の基準を守って約3年以上の生産の実践を経て、認証機関に認められた農地で、使用される農薬・肥料の厳しい基準をクリアして育てられた綿花のことです。

オーガニックコットンは糸から生地、縫製などの製造工程を経て製品となりますが、この全製造工程を通じて、オーガニック原料のトレーサビリティーと含有率がしっかりと確保され、製造過程による健康や環境的負荷を最小限に抑えています。

さらに、労働の安全や児童労働など社会的規範を守って製造されたものだけを、オーガニックコットン製品として認められます。実は、普通の綿花栽培では、大量の化学肥料と農薬が使用されています。

農薬は害虫や雑草の駆除、防カビや殺菌消毒、などで国ごとに厳しい規制が設けられていますが、それでも環境や生産者の人たちの健康に悪影響を与えます。また過剰な化学肥料が土壌に残ると地下水の汚染、微生物の死滅などにより、作物を育てる土壌の質が低下します。

オーガニックコットンを作ろうと決めた農家は、厳しい基準に定められた有機肥料などによる土壌作りを行い、禁止されている農薬類をいっさい使わないでオーガニック栽培を続けなければなりません。

・パタゴニアの試み

パタゴニアは通常のコットンに使用されている農薬や化学肥料がもたらす危険への懸念から、1996年より全てのコットン製品をオーガニックコットンに切り替えました。オーガニックコットンの品質は、一般的な栽培法のものと同等か、それ以上であり、水の使用量も少なくて済みます。

ですがオーガニックコットン栽培は途方もない時間がかかり、技術的にも難しく現状ではコストの面でも割高です。しかし、それだけの価値はあるということでパタゴニアはオーガニックコットンを使用し続けています。

とまぁ、ここまで僕のお気に入りのパタロハシャツについての説明をさせてもらいましたが、良いことづくめのパタロハにも唯一致命的な欠点もあります。それは毎年新しい柄が出るたびに欲しくなってしまうということです。

特に１枚買ってしまうと自分に言い訳が出来てしまい、洗い換えが必要...とか、コーディネートにもう１枚とか...気が付くと数枚のパタロハが手元に揃ってしまいます。さらに友人などは、これは何年もののパタロハとかと言い僕に自慢します。

そこまでいくとコレクターの部類に入りパタロハ中毒も手遅れの域といえます。こんなことにならない自信のある方には何の問題もありませんので是非１枚購入することをお勧めします。

きっと風を着る感覚に満足されることと思いますし都会の真ん中でふとCoppertoneと潮の香りを感じる瞬間を共有できるかと思います。