THE NORTH ISLAND

welcom to nature of hokkaidou


mac

クライミング用パタゴニア アセンジョニスト・パックを普通の登山に使ってみる。このフィット感と軽さは魅力です。


クライミング用のこのパックはとにかく軽量でビックリします。背中やハーネスのパッドも必要最小限のように見えますがこのフィット感は経験したことの無いものでした。作りはいたってシンプル、パッキングも慣れた人には使いやすいものです。ここ数年は冬山だけではなく夏山にも行くことが増えてきたのでこのザックはかなり重宝しています。実は30代に日高や大雪などの夏山も登っていたのですが、そのころ使っていたザックのイメージとはかなり違います。


また始めるにあたり、当時の道具はもう残っていなかったので、また靴などを買い揃えなければいけなかったのですがほとんどの道具は冬のものを流用できます。一番重要なのは登山靴、アンダー、雨具で最後にザックという認識でした。まぁザックに関しては最悪、冬用を流用してもいいかな?みたいな..ザックよりその中身(荷)の方が重要 だから「パックは荷の次」みたいな認識でした。でも、このパタゴニア アセンジョニストパックは僕のそんな認識を見事に打ち砕いてくれました。そんなアセンジョニスト・パック30がフルリニューアルして35lとしてリリースされました。


パタゴニア アセンジョニスト・パック35

■ 異次元の軽さとフィット感

まずこの軽さとフィット感は今まで体験したことの無いものでした。お店にあったテスト用の5kgのウエイトを入れてみても背中から剥がされる感じはまったくなく、ショルダーベルトとウエストベルトに心地よく重量が分散するこの感じ。基本的にこのパタゴニア アセンジョニスト パックはクライミング用なので軽くは出来ていますが想像以上でした。背面パッドは登山用のそれとは違い、かなり薄いのに何ともいえないフィット感。これにも驚かされました。


写真の僕のアセンジョニスト パックは旧タイプですがまだまだ生地もしっかりしています。でもちょっと不満もあります。自立してくれないためパッキングが不便なんです。物を入れようとするたびに持ち上げなくちゃいけない。これはちょっとイラッとします....が新しいアセンジョニスト パックはこの辺を改良して自立するとか。ってことは僕的にはパーフェクトだけど買い換えるという選択肢は今の処ありません。


ですがこのパタゴニア アセンジョニスト パックに出会って今更ながら認識が変わったのは事実です。靴やアンダー、雨具も重要だけど体に合ったパックはもっと重要。山では行動中ず~っと背中に張りつていているザック。靴と同様、良いものを選ばないと登山自体が苦痛になります。もう「ザックは荷の次」とはいえません。


■ 新しいパタゴニア アセンジョニスト パック35のスペック

パタゴニア アセンジョニスト・パック35
パタゴニア公式サイト アセンジョニスト・パック 35L


シャモニーやパタゴニアでの1〜2日のスピード登攀を念頭にデザインされたクライミング用バックということで超軽量となっています。旧タイプからの変更は背面の素材、アックスやピッケルホルダーの変更、サイドストラップの廃止、トップポケットのスペース、小物ポケットの追加など。ということですが文章ではよくわかりませんので動画がありますので観てみましょう。



ショルダーベルトのパッドの固さか~。かなり進化したんですね。自立するのも便利です。実はこのようにシンプルなザックはパッキングにちょっとコツが必要なんです。慣れないと「使いにくい」という感想にもなりますが、そこで「いや、シンプルでぜんぜん使いやすいよ。」と僕は言いたい。その裏にはパッキングが上手い奴には使いやすいという意味があり、ちょっぴり優越感を味わえる部分でもあります(笑)ちなみに、アセンジョニスト パックをきっちりパッキングするとこのようになります。


アセンジョニスト・パック35

うまくパッキングすると容量を無駄なくフルで使えますが、日帰りの夏山でこのようにぱんぱんに荷を詰め込むことはめったにありません。長々と書いてきましたが、アセンジョニスト パック30を始めて見たときに感じたのは実は山に使うということは勿論これを旅行に使ったら楽しいかも! でした。このアセンジョニスト パックは旅行からハイアルペンまで超幅広く使える頼もしいザックなのは間違いありません。さらに進化しフルリニューアルしたアセンジョニスト パック35も勿論、期待を裏切ることは無いかと思います。

パタゴニア公式サイト アセンジョニスト・パック 35L