THE NORTH ISLAND
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道央圏のサーファーであれば「浜厚真」でサーフィンを覚え、ここをホームとしているサーファーも少なくないでしょう。
僕も40年前にここでサーフィンを始めました。
シーズンは3月~11月ですが年間を通してコンスタントに波があります。
トイレも新設され水洗の綺麗な施設とウエットを洗える蛇口もあり便利です。
またライブカメラもあるので其方をチェックしてから海に向えば波を当てる確立も高くなります。
北緯40度線を低気圧が越えてくると小さな低気圧でも敏感に反応しサイズのある波も楽しめます。
今回はそんな浜厚真でのサーフィンの楽しみ方を以下の内容で解説してゆきます。
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見開きの写真は台風のウネリが入った時のものですが、普段は遠浅のビーチのため初心者から楽しめる波がブレイクしています。
ただサイズが上がると明瞭なカレントが分かり辛いためゲッティングはそれなりにヘビーになります。
台風や低気圧のウネリが入らない時は以下のような波の日が多く、初心者から楽しめます。
浜厚真の波空撮動画sayit0123さんのYouTubeより引用
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ネットの気象予報で無風や弱い北風(オフショア)で、札幌から向って千歳までは快晴で無風なのに浜厚真に着くと南風(オンショア)ということはよくあります。
実際に行かないまでもライブカメラを見ても予報はオフショアなのに実際の映像ではオンが吹いているということがあります。
これは背後に平野があるサーフポイントでよく起きる「サーマル・ウインド」という現象で原因は春~夏の強い日照により広大な平野の地表が温められ、その温められた空気が上昇し、そこに海上の冷えた空気が流れ込むことにより起こります。
春から夏にかけて浜厚真で良い波を当てたいと思えばこの「サーマル・ウインド」が吹く前の時間帯。
つまりAM4:00~AM8:00位の時間帯か、気温の上昇がおさまり風が収まる夕暮れ時を狙うことになります。
ただ秋から初冬にかけてはサーマル・ウインドによる南風のオンショアが吹く日は少なくなり、季節風の影響でオフショアの北風が吹く日が多くなります。
僕も浜厚真に行くときは夏場は早朝かサンセットサーフに出かけています。
サーマル・ウインドが吹く前の早朝の浜厚真の波。
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これは札幌という200万都市が近くにあり、さらに苫小牧、千歳、恵庭、岩見沢などの中規模都市から近いサーフポイントということ。
しかも駐車台数に制限が事実上無く、年間を通して波がありライブカメラで常に波の状態をリアルタイムで確認出来るとなれば、混まない訳がないと思います。
ただ混むには混むけど、これだけの人数を受け入れるキャパを持っている広いビーチなのも事実です。
朝から晩まで1日中混んでいるわけではないので、ちょっとした工夫で空いているサーフィンを楽しむ事も出来ます。
日曜の浜厚真、かなりの車の台数だが、それでもまだ余裕がある。
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週末は混んでいるのも事実ですが、サーフィンする時間帯を考え直してみてはどうでしょう。
俗に言うアサイチは風の止まった時間帯を狙うサーファーで混みますので、彼らがサーフィンを終えて帰る時間帯を狙うのもひとつの方法です。
10時や11時となれば夜明け前から海に入っていたサーファーは帰っているか、帰っていないまでも帰り支度を始めるころです。
ただ、この時間帯は春~夏にかけてはサーマル・ウインドの風が入りだすタイミングでもあるので、その日の予報次第となりますが早春や、秋は風が入らない日もあるので十分に楽しめます。
また、吹流しから河口側はローカルや上級者が入っています。
このなかにいきなり入っていっても中々波は周ってこないのでストレスとなることもあるかもしれません。
かと言って比較的波の良いセンターも週末はかなり混むので河口とは逆サイドの端でサーフィンするのも選択肢の一つです。
波は厚めでセットの数も若干少ないように感じますが、混んでいる場所よりは、ストレス無くサーフィン出来るかと思います。
勿論、午後から出かけて空いている浜厚真でサンセットサーフを楽しむのもアリです。
僕もサーフィンでは河口付近で入りますが、最近始めたSUPでは河口とは逆サイドの空いている場所で入っています。
河口側はローカルや上級者が入っていることが多い。
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現在は、ライブカメラがありますので波を確認してから行ってもかなりの確立で波を当てられますが、着くころには風が入って面が悪くなっていた。
という残念なこともたまにありますので予報を確認してから出かけるのは必ず必要です。
僕がよく使うのは「GPV気象予報」ですが、このサイトは波、風、日照の予報を見ることが出来ます。
また実際の波のサイズを確認するのには「リアルタイムナウファス」なんかを利用しています。
では実際にこれからどの位の風速で風が吹くのかというのは「ヤフー天気予報」なんかが意外と信頼度が高いので利用することが多いです。
以下に僕が日常的に使っている気象予報のサイトのリンクを貼っておきますので使えるものがあれば利用してみてください。
浜厚真の海岸線は南南西を向いていますので南~南東の波で波高0.6mであれば腰、0.9mであれば胸~肩ほどの波となります。
ただこのときに波の周期は6s以上でしっかりとしたウネリとなりサーフィンに適した波となります。
しかし、それ以下では風波となりあまり良い波とはなりません。
この辺のデータはリアルタイムナウファスの苫小牧港の観測データで知ることが出来ますので参考にしてみて下さい。
・参考にしているライブカメラ、気象予報サイト
浜厚真ビーチ・ライブカメラリアルタイムで映像が観れるのはありがたいです。
GPV気象情報 風向、風力、波高、波向、雲の動きの予報を見れます。翌日の予測をたてるのに便利です。
リアルタイムナウファス アメダスでのリアルタイムの風向、風力を現地でポイント移動する場合の参考にしています。
imoc 気象情報 苫小牧港の波高、波向、波の周期がリアルタイムでわかります。出掛ける前には必ずチェックします。
ヤフー天気予報 天気、気温などの予報を参考にしています。これ、意外と重要です。
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「厚真の海水は汚い。」と言われることが多いのですが、確かに海水の透明度は良いとは言えません。
漂着した海ゴミもありますし、ポイントに流れ込んでいる川もあり雨の日などは川からコーヒー色の水が流れてきます。
イメージ的には確かに綺麗な水という印象は薄いのですが...
浜厚真の海水の水質は実はAA
その水質はどうなのか?科学的検証をしたデータがあり、その結果はAAで海水浴場としても綺麗な水質ということでした。
ちなみに実際の海水浴場でA評価はありますがAAという評価はあまりありませんので、浜厚真の海水は思ったより綺麗だということです。
浜厚真水質調査Nature Dedicationさん調べ。
実は僕もこの調査結果を見るまでは正直なところ浜厚真の海水は綺麗だとは思っていませんでしたが、実際のところはAAと綺麗な水質でした。
ただ浜には海から漂着したゴミなどが目立つこともあるので拾えるものは拾い、ビーチクリーンなんかにもたまに参加してみるのもいいと思います。
Nature Dedicationさんでもオンシーズンの毎月第2日曜に浜厚真海岸へ来る人へ漂着ゴミの収集を呼びかけて行なっています。
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以下の表が浜厚真のサーフポイントがある北海道胆振地方の年間の海面水温になります。
ポイントのサーフシーズンは春~秋ですが、まれに冬でも波が上がることもあります。
一番海水温が下るのは2月~3月で、水温は一桁まで下がります。
参考URL気象庁 札幌管区気象台
3月の水温は5度以下で使用ウエットはドライスーツとなり、グローブ、キャップも必要です。
4月から気温とともに水温も上がりますが、5月あたりからはセミドライでいけるかと思います。僕の場合は5月末まで3mmのドライスーツで入っています。
6月に入ると夏日となる日もちらほらありますので、5mm/3mmのフルスーツでOKかと思います。
6月末あたりでグローブが必要なくなるかな?という季節です。
7月に入り季節は夏ですが水温は表を見てもらうと分かるとおり10月とほぼ同じで、あまり温かいとは言えません。
6月と同様に5mm/3mmのフルスーツか、日差しがあればそろそろオール3mmでもいけるかな?という感じです。
8月~9月は一番表面海水温が高い時期でオール3mmのフルスーツが快適です。
夏場のこの浜厚真はガス(霧)がかかることも多く、あまり気温が上がりません。
25度を越えることは珍しいといえます。
10月に入ると朝の気温は一桁になる日もあり、中旬には初雪も降ります。
5mm/3mmのフルスーツ、末にはセミドライからドライスーツが快適となります。
11月でもまだ水温はさほど下りませんが、気温は冬と考えた方がいいでしょう。
ウエットはドライスーツが快適でグローブも必要となります。
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僕が浜厚真でサーフィンするのは波や地理的なことだけではありません。
ビーチで会ういつもの笑顔、古い知り合いや名前は知らないけど海だけでよく会い挨拶だけするサーファー。
これらのことがトータルで心地よく、やっぱりここでサーフィンしてきて良かったと思える瞬間が多いので、波の良いときは浜厚真でサーフィンをします。
この記事が、あなたが浜厚真でサーフィンを楽しむ為の何かしらの参考となれば嬉しいです。
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