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サーフィンドライスーツのリペア

サーフィン用ドライスーツの浸水を自分で簡単に直す。

北海道のような寒冷地のサーフィンで寒い時期に快適にサーフィンするのに絶対に必要なのがサーフィン用ドライスーツです。

ですがそのドライスーツも数年使っていると、どこかしらから僅かに浸水してきます。これは非常に不快で冬季などは体が冷えるので危険ですらあります。保障期間内でしたら無料で修理が出来ますが、保障期間が過ぎると修理代がかかってしまいます。水密検査だけで¥5000円それに修理代がプラスされるのでけっこう痛い出費となります。

でも浸水原因の殆どはピンホールによるものですので自分で簡単に修理が可能です。ウエットスーツの素材ネオプレーンは「すくい縫い」によって縫製されています。つまり縫い目を貫通させずに素材をすくうように縫うという高度な縫い方をされているため、縫い目からの浸水を防いでいます。


しかし脱着するときに引っ張ったり、おしりの部分のように波待ち時にボードと擦れていたりして「すくい縫い」している縫い目の穴が広がり裏まで貫通してきてピンホールとなり僅かずつ浸水が始まります。ピンホールの大きさは大抵の場合1mm以下ですので普通に目視していては見つけることは難しいのですが、これも簡単に場所の特定をすることが出来ます。

場所さえ分かればウエットボンドでピンホールを塞げば修理は簡単に終わります。補強のためにメルコテープなどを張っておけばさらに強度が増し完璧です。ここではそんなリペアの仕方を簡単に説明してゆきます。


サーフィン用ドライスーツの浸水しやすい主な箇所

サーフィン用ドライスーツの浸水を自分で修理する

まずブーツと本体との接合部はブーツを着脱するたびにどうしても引っ張ってしまい負荷がかかりやすい場所です。ブーツの中に水が溜まる。溜まらないまでもインナーソックスが濡れる場合はここからの浸水を疑いましょう。次にお尻の部分ですがここは波待ち時にボードとお尻の間で常に揉まれている状態ですので縫い目が広がりやすい場所です。お尻や太股のアンダーが濡れる場合はここからの浸水が殆どです。ここからの浸水が酷くなると腰から下が濡れ、ブーツ内にも海水が溜まるようになります。

ちなみにドライスーツと言えども完全防水ではなく首や手首などからは多少海水が染みてきます。これはスーツが浸水している訳ではありませんので修理の必要はありません。


ドライスーツの浸水箇所を特定する。

サーフィンドライスーツ

用意するものはウエットボンド、つまようじ、ホワイトボードマーカー、カッター、それに「水をはったお風呂」です。

まずアンダーを着ないで素肌にドライスーツを着用します。そうして水をはったお風呂に入ります。浸水が有る場合は素肌ですのでその場所がすぐに分かります。このときにアンダーを着ていると浸水箇所を正確に特定することが出来ないので裸にドライスーツを着るということがポイントです。浸水場所は、あ!冷たいと感じるので場所が分かったら直ぐにドライスーツを脱ぎ、裏返して冷たく感じた場所を確かめると上の写真のように僅かながらの浸水を確認することが必ず出来ます。


場所が確認出来たらブラックボードマーカーで印をつけ、後で修理をするときに発見しやすくします。このときに浸水箇所の水分を取り指で広げると1mmほどのピンホールを確認出来るはずです。修理するのはこのピンホールです。次にドライスーツをボンドで接着出来るまで乾かします。いよいよピンホールのリペアに入りますが接着するピンホールの周りのジャージを3mmほど剥がしネオプレーンの地を出しましょう。カッターの刃先で注意深く、急がずにやるのがコツです。


こうする事により、より完全な接着が可能になります。ツマヨウジの先にウエットボンドを2mmほど着けピンホールの中に塗ります。次にピンホールの周り、ジャージを剥がした箇所にも塗ります。指先で触ってべたつかなくなるまでボンドが乾いたらピンホール周りを強くつまむようにして圧着します。それから一晩乾かしアイロンで接着するメルコテープを上から貼れば完璧です。裏地が起毛素材のスーツの場合も接着する部分の起毛を刈る作業がプラスされるだけで基本的には同じです。

便利なウエット用のリペアキットがありウエットボンド、メルコテープ、予備のウエット素材がセットになっているものが売っているのでそれを購入しておくと便利です。

DOPES ウエットスーツリペアキット


サーフィン用ドライスーツ普段の手入れ

実は最初にオーダーしたドライスーツは10年使いました。ちゃんとした使い方と手入れをしていればドライスーツは長持ちします。

使用後はしっかりと専用のウエットシャンプーで洗い、これも専用のソフナーを使えば最低でも10年はネオプレーンの硬化を防げます。

ドライスーツの大敵は素材の硬化です。柔軟性がなくなると伸縮性も失われ動き辛くなり、首や袖の密着性も弱まり浸水しやすくなります。ウエット用のこれらの洗剤類は高いですが、毎回でなくても3回に1回でOKですのでドライスーツを長持ちさせる為です。必ず実行して下さい。現在はウエットシャンプーにソフナー効果を持たせた便利な製品もあるのでそれを使うと良いでしょう。香り付け効果もあるので嫌な臭いが付きがちなブーツやグローブの洗浄にも向いています。

GELALDO(ジェラルド) アロマウエット クリアタイプ ウエットスーツ用 洗浄柔軟剤 400ml


それとドライスーツを長持ちさせる為に脱ぎ着も気おつけましょう。絶対に引っ張らないことが重要です。今回説明したとうりウエットスーツなどのネオプレーン素材を縫う場合は、すくい縫いをしています。つまり縫い目からの浸水を防ぐために素材を貫通させずに表面をすくうように縫っています。脱ぎ着の時にスーツを無理に引っ張ったりするとこの縫い目が広がり、ついには裏側に貫通してピンホールとなりそこから浸水してきます。それとハンガーも肩が幅広のものを使いましょう。細いハンガーはドライスーツの肩の部分に無理がかかり浸水の原因になったりします。専用のものが売っていますのでそちらを使うと良いでしょう。

ドライスーツ用幅広ハンガー


以上、サーフィン用ドライスーツの浸水を自分でリペアする方法を説明してきましたが、ドライスーツは高価なものです。大切にあつかい普段の手入れをしていれば長くその性能を保ってくれます。それでもピンホールなどからの浸水は起きますが、そんな時でも自分でリペア出来ればスーツの構造も何となく分かり経費の節約にもなります。


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