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サーフィンドライスーツ

サーフィン用ドライスーツの失敗しない選び方


僕が普段サーフィンする場所は北海道です。10月には初雪が振り、春は5月以降まで山の冷たい雪解け水が海に流れてきます。そんな中でサーフィン用ドライスーツを使い出して13年ほどになります。使用している期間は10月末~5月末ほどでしょうか。ちなみに11月でもこんな感じです。ドライスーツはスーツ内部と体が殆ど濡れないので暖かいです。気温がマイナスの降雪の中でのサーフィンでも汗をかくほどに温かです。スーツ内部と体が濡れないということは着替えも楽でポイント移動も一度ドライスーツを脱いで、移動先でまた着るという事も可能です。


しかも体とスーツ生地の間に空気の層を作るためウエットスーツのように体にフィットした作りではなく、ゆったりとしたサイズ感になっています。このサイズ感が動き易く寒い時期のサーフィンでも疲れません。ドライスーツを着てるとセミドライが窮屈に難じてしまいます。こんな良い事づくめのサーフィン用ドライスーツですが難点はその価格でしょうか。通常で殆どのモデルが¥10万円以上と高価なのでオーダーする場合はやはり慎重になります。ここではそんなドライスーツ選びで失敗しないよう自分の経験を含めて説明をしてゆきます。


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サーフィン用ドライスーツの基本的な構造


サーフィンドライスーツ

上の写真は僕の使っているサーフィン用ドライスーツですが、かなりズン胴です。これは僕が太っているわけではなく、体とスーツの間に空気の層を作って保温するため多少ルーズなサイズ感となります。実際の着用のさいには内部に、ドライスーツ専用インナーを着ます。実はこのインナーの素材が大切で綿などの水分を含む天然素材は不可です。ドライスーツといえども首や袖口から多少の海水は滲みてきますし、意外と汗をかきます。水分を含まない素材で濡れても保温力のあるドライスーツ専用のインナーを必ず着用して下さい。ドライスーツの快適性はインナーで決まるといっても過言ではありません。


ちなみにこのドライスーツの厚みは3.5mmです。裏の起毛は付けておらずノーマルネオプレーン素材でオーダーしました。裏起毛素材は確かに温かなのですが重くなるのと起毛が汗を含ん湿るのが嫌でノーマル素材としました。また3年ほど使用したあたりから水漏れが発生する場合があり、それを自分で直す場合も裏に起毛が無い方が作業がしやすいという理由もあります。ドライスーツの簡単リペアに関しましては末尾の関連記事にリンクしています。


それでも北海道の初冬の海で寒いと感じた事はありませんしインナーで保温は調整出来るので問題はないかと思います。オーダーに関しては経験のあるショップなら適性なサイズのゆとりを持たせて作ってくれるので心配はいりません。ただブーツに関しては中にソックスを着けるので普段よりワンサイズ大き目となるようにしましょう。あまりぴったりのブーツだとソックスを着けたときにゆとりがなく窮屈なばかりでなく冷えます。この辺も経験の豊富なショップでは言わなくてもやってくれるのですが、一応確認だけはしておいた方がいいでしょう。


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ドライスーツ用 ファスナーは防水Tジップ、袖はダブル


サーフィンドライスーツ

サーフィン用ドライスーツに使われるジッパーの殆どはこの写真の完全止水のTジップと呼ばれるものになります。通常のウエットスーツ用のジッパーに比べると動きは重たくなるので1人でジッパーの開け閉めをするにはちょっとした工夫と慣れが必要です。ドライスーツ購入時にはカラビナ付きの紐の付属がある場合がありあすが、その紐をTジップのスライダーに通して車リヤゲートダンパーなどにひっかけ体を回転させるようにして開け閉めします。不明な場合はショップで訊いてみると親切に教えてくれるでしょう。


このTジップはデリケートなもので脱ぐときに踏みつけると簡単に壊れたり水漏れしたりしますので注意が必要です。壊した場合の交換料は¥30000以上と高額です。スライダーの動きを良くする潤滑剤のようなものもありますので使用するとより快適に使うことが出来ると思います。名前がドライスーツで止水ジップを使っていても完全に海水が入らないというわけではありません。首と袖口からは多少染みてきますしワイプアウトしたときや波に上から叩かれたときなどは首周りから海水は浸入してきます。


それをすこしでも防ぐためにサーフィン用ドライスーツでは上の写真のように首周りは長めの構造となっていて中に織り込んで使います。また袖口などもダブル構造にして海水の進入を防いでいます。安価なモデルではここがシングル構造となっているものもありますが、海水の浸入が多くなりますのでオーダー時には必ず「首と袖口はダブルで。」と指定して下さい。実際の使用で首と袖からの多少の浸水は仕方がありませんが、体全体が濡れたり、内部に水が溜まるような場合は異常ですので早い段階でクレーム処理ということで修理依頼をしましょう。


サーフィンドライスーツ


サーフィン用ドライスーツ普段の手入れ


実は最初にオーダーしたドライスーツは10年使いました。ちゃんとした使い方と手入れをしていればドライスーツは長持ちします。

使用後はGELALDO などの柔軟剤入りウエットシャンプーで洗い柔軟性を持たせましょう。サーフィン用ドライスーツの大敵は素材の硬化です。柔軟性がなくなると動き辛くなり、首や袖の密着性も弱まり浸水しやすくなります。ウエット用のこれらの洗剤類は高いですが、毎回でなくても3回に1回でOKですのでドライスーツを長持ちさせる為です。必ず実行して下さい。


ウエットスーツ用のシャンプーに関しましてはこのサイトでも説明していますのでこちらをご覧くださいウエットスーツが長持ちするウエットシャンプー&柔軟剤


それとドライスーツを長持ちさせる為に脱ぎ着も気をつけましょう。絶対に強く引っ張らないことが重要です。ウエットスーツも同じですがネオプレーン素材を縫う場合は、すくい縫いをしています。つまり縫い目からの浸水を防ぐために素材を貫通させずに表面をすくうように縫っています。脱ぎ着の時にスーツを無理に引っ張ったりするとこの縫い目が広がり、ついには裏側に貫通してピンホールとなりそこから浸水してきます。


各メーカーのサーフィン用ドライスーツは大体は同じような性能です。上記のような事に気を付ければ購入に関して失敗することはまず無いでしょう。冬は夏に比べ海は空いています。それに意外といい波もあります。またドライスーツがあれば春の早いうちから海に向うことも出来ます。貴方も是非ドライスーツを手に入れ素晴らしいサーフィンライフをお過ごし下さい。ちなみに僕が使っているドライスーツはRIFSというブランドのものです。価格は¥64360でドライスーツとしてはかなりリーズナブル、性能にも満足しています。


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サーフィン用ドライスーツの失敗しない選び方 まとめ


サーフィン用のドライスーツを使って、良かった~と思えるのは、実は冬より早春の季節です。気温が上がりだす春は海に向かう気持ちのテンションも上がりますが、海水温は気温の1か月後を追いかけるので晩秋よりも春のほうが水温はかなり低くなります。そんなときにドライスーツがあるとノンストレスでサーフィンを楽しめます。きちんとしたメンテナンスをしていればドライスーツは10年は使えます。まだドライスーツを使ったことが無いという方は、あなたのお住まいの地域の信頼できるサーフショップに相談して、とっておきの1着を手に入れて下さい。



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