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サーフボード適正浮力

サーフボードの適正浮力の目安CL値ってナニ?


2013-14年くらいからサーフボードの浮力を現す数値で『CL』という数字が登場しました。これはキュービック・リットルの略で「平方リットル」という意味です。つまりCLはサーフボードの体積の数字です。今では大体のメジャーブランドでは全てCL値の表記がされているのが一般的です。オールハンドシェイプではこのリッター表記は難しいですが、以前は水槽にサーフボードを沈めて求めていました。フィニッシュ以外の加工をマシンで行うプリシェイプの場合は、PCでデザインをする際にCL値が出るので簡単にサーフボードに記載しやすくなり普及しました。


サーフボードの体積がわかれば、その浮力もわかり易くなります。サーフィンを始めたばかりの場合はこのサーフボードの浮力が大切で自分の体重に対して大きな浮力(オーバーフロート)のボードは、推進力が高いためパドリングが楽で、波の力を受けやすいためテイクオフも楽です。ただそのぶん操作性は重くなり確実な操作(体重のかけかたなど)が必要となります。一方、自分の体重に対して小さな浮力(アンダーフロート)のサーフボードは、パドリングでの推進力が低く、波の力を受けにくいためテイクオフできるタイミングが短く難しくなりますがコントロール性は良くなります。


初心者のうちは浮力の高いロングボードやミッドレングスのボードから始めると、サーフボードの安定性が高いため、波に押される感覚もつかみやすく、テイクオフが出来るまでの時間も短縮されます。最近のスクールでは、スポンジのロングボードで練習する事がほとんどですが、これはサーフボードの安定性が高く、スタンスや重心が多少ズレていても問題なくテイクオフ出来るからです。またパドリングでのスピードが出やすいのもテイクオフを容易にしています。浮力の低いサーフボードでも練習を続ければ乗れるようにはなりますが、波に乗るタイミングや重心がシビアになるため、どうしてもテイクオフ出来る回数は減ってしまいます。


ここから先は初心者の方が、中級になってから気にしても遅くないことですが、サーフボードの浮力はCL値、体積の数字だけだけでははかれないということです。サーフボードが静的なもので、水に浮かべるただのフロートのようなものであれば体積の数字だけで、その浮力を計れますが、水上、波の上を走る場合はその形状、全長も関係してきます。ボードが長いと揚力が上がるので必要な体積が少なくて済みます。つまり短いサーフボードだとより大きな体積を必要とし、長いサーフボードは少ない体積で同様の性能となるということです。貴方が中級以上のサーファーとなった場合は、この辺のことも考慮してサーフボード選びをして下さい。


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■ サーフボードの適正浮力(リッター数)の求め方

これはショートボードに限ったことですが。適正リッター数は簡単な数式で求める事が出来ます。体重×レベル数値=目安となるリッター数。以下に各レベルに合わせた数式を記載しておきます。


・ビギナーサーファーの場合 (体重)×(0.6)=目安となるリッター数


・中級サーファーの場合 (体重)×(0.45)=目安となるリッター数


・上級者サーファーの場合 (体重)×(0.4)=目安となるリッター数


例を上げると自分が中級レベルで体重が65kgだとした場合。 体重 65×0.45=29.25ℓとなります。


以下に早見表を載せて起きます。この場合の初心者とはこれからサーフィンを始める、もしくは始めたばかりでテイクオフの練習中のサーファーです、初級者とは横に走れるレベルで中級者はカットバックやターンが思いどうりに出来るレベルのサーファー。上級者とはエキスパートレベルとなります。ただし、適正浮力のサーフボードを選ばなければいけないのは、中級者以上のサーファーです。初心、初級者が選ぶべきなのは、浮力があり過ぎる板なのです。ロングボードやミッドレングスの場合は、適正浮力という概念はほぼありません。


サーフボードの適正浮力表

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ちなみに僕の今まで乗ってきたサーフボードにはリッターの記載がありませんでした。そのため、長さ、幅、厚みの6’5″×20 1/4″×2 3/6″ みたいな記載があるだけでした。でも何となくリッター数の記載がなくても自分に合うかどうかの想像はつきますが、リッター数の記載があればさらにそのイメージを明確にできますのでとても便利だと思います。特に新しいサーフボードを探すときに(CL値)を基準にアウトラインを考慮しながらサーフボードを選ぶことが出来ます。


これはサーフボードをネットで探す場合など、そのイメージが掴み易く失敗が少ないかと思います。ただ先ほども書きましたが、リッター数だけ見てサーフボードの浮力を判断することは出来ません。サーフボードには色々なデザインがあり、ブランクスもPUやEPSなどがあります。また、サーフボードの浮力にも影響する全長やボトム形状からくる揚力、ロッカーの強弱などが影響する推力も、浮力に影響があります。このあたりを総合的に考えることで実際の浮力の感覚を想定することが必要です。


サーフボードの適正浮力

■ 理想のサーフボードマジックボードに近づくには

自分にとっての理想のサーフボード、マジックボードを探すにあたってCL値という数値は指針にはなりますが、万能ではありません。CL値は数値化したデーターであって、デザイン上の重要な要素「サーフボードのデザインの詳細」を抜きにしているものだからです。サーフボードには色々なデザインがありアウトラインからボトム形状、レングス、ノーズロッカーからテイルロッカーにいたるまで、そのデザインは無限です。ですが、それらのサーフボードであっても、乗り手の体格が違えば数値上は同じCL値のサーフボードが存在する可能性があります。


つまり、それはCL値が同じでもアウトラインやロッカーなどがまったく違う別モノ。というのも容易に想像出来ます。なので、サーフボードをCL値だけで考えることは実は無理があります。サーフボードはCL値とデザインの両方から考えるべきというのが、理想のサーフボード、貴方にとってのマジックボードに近づく唯一の考え方です。このようなCL値に対する考え方は、当たり前ですがロングやミッドレングスなどではあまり重要視されません。理由はロングボードやミッドレングスの場合はもともとオーバーフロートなのでCL値はいくらという話をしてもあまり意味がないからです。


一方、ショートボードの場合は容積が小さい分、CL値がサーフボード選びにデザインと合わせて、かなりのウエイトも占めることもあります。例えば体重65㎏のサーファーが75Lあるロングボードを使うと、体重比のボード容積%は115%ほどです。これに対して同じ体重のサーファーが30Lのショートボードを使うと、体重比のボード容積%は46%となり、乗り手に与える印象はショートのほうがよりシビアになります。つまり、少しのCL値の違いでも、サーフボードのフィーリングは大き変ってしまいます。なので、ショートボーダーはCL値に神経質にならざるを得なかったのかもしれません。


シンプルに考えると、「多くのサーファーにとって良いサーフボードとは、より浮力があるボードで、同時にコントロールが容易な、より少ない浮力のボードとも言えます。」この相反する条件のどこに妥協点をおくか、だいたいは中間点あたりというところでデザインを考えていくと、理想のサーフボードに近づくと多くのシェイパーが言っています。中級以上のサーファーにはこの辺がヒントとなりそうです。ただ僕のマジックボードは、体格やサーフスタイルの違う貴方のマジックボードにはなりえず、100人のサーファーがいたら、100通りの答えがあるということで、サーフボードは奥が深いモノと言えます。


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